劇場公開日 2025年8月15日

雪風 YUKIKAZEのレビュー・感想・評価

全281件中、121~140件目を表示

4.0「生きて還る 生きて還す」

2025年8月19日
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鑑賞方法:映画館

知的

今年250本目。

水に潜って4分です。そこから信管を外す。ミッドウェーで助けた甲斐があったな。いい言葉。また相手は丸腰だ。恥ずかしいマネはするな。なぜ撃たないのですか。武士道だ。当時の武士道戦争でも誇りを忘れず凄い。生きて還る、生きて還す。命があればやり直す事はできると思います。

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ヨッシー

4.0史実100%の映画は、ただのドキュメンタリー。そこに少々のフィクションを加えることで、観る人の心を大きく揺さぶる作品になる。

2025年8月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

驚く

今年は戦後80年の節目の年なので、例年より様々な切り口で大東亜戦争を扱った作品が封切られていますね。本当は日本だって戦争という「血で血を洗う外交手段」には手を出したくなかったはずなのに、国際的な立場上どうしてもそうせざるを得なかった。

戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)では、戦争国の一方的な審理と一審性の裁判や事後法による開戦前の日本の動向まで罪状に加えるなどとても酷いもので、開戦前の日中関係に開戦の原因があると指摘された時、証人の石原莞爾が「日本に対して強硬に開国を迫って不平等条約を締結したペリーが被告になるはずだからここに呼んで来い」と言い放ったのは有名な話。

これから封切られる戦争関係の映画を鑑賞する時は、是非とも自虐的にはならずに公平な目線で鑑賞して貰いたいと思います。祖先を悪者扱いするのは、巡り巡って結局自分自身を否定する事になりますからね。

で、本作は非常に幸運な確率で最前線の戦場においても撃沈を免れた駆逐艦のお話。複数の艦船が集団を作って戦闘を繰り広げる訳で、沈没した船があれば無事だった船が被災者を救出するのは当然のことで、その当たり前な史実にドラマ性を持たせた展開になっています。

私見ですが、終戦まで大きな被害がなく不沈の記録を続けたのは、単に運が良かっただけではなく、作品中でも描かれている「操船の上手さ」があると思います。戦艦だけでなく民間の輸送船や病院船でも攻撃されて多くの犠牲者を出した記録は多数残っていますが、無事に生き残った船舶も意外と多くあります。病院船としての任務中に三回の機雷の被災で中破した氷川丸などがありますが、太平洋航路を航行していた美しい貨客船の形を留めて、現在でも重要文化財として山下公園に停泊しています。

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おつろく

3.0艦長の娘さんが大人になる頃には

2025年8月18日
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日本はどんな国になっているんでしょうね、

普通がいいな

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ボブ

4.0制作側の、意志をもった選択

2025年8月18日
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鑑賞方法:映画館

この映画のレビューは、高評価もあり、イマイチな評価もあるようだ。
私は、「制作側がこのような映画を作りたかった、世に送り出したかった、ということ」と受け止めた。
今の時代、監督や脚本家の一存で作品の方向性が決まるはずがなく、さまざまな観点から検証が行われて、作品は世に出る。
つまり、制作側としては、彼らの総意として、このような方向性・演出・表現を、主体的かつ積極的に選択したのだ、と考えるのが自然だと思う。
そして俳優部も、それに共感し納得して、懸命に演じた...。
いわゆる戦艦・戦争ものを好む観客には物足りないかも、という予測も立っていたはずだ。
ベタな台詞にシラけた、と感想を述べる観客もいると想定していたに違いない。
それでも、この方向性を選択したのは、若い世代に、少しでも "分かりやすく" 「戦争の不条理さ・悲劇性」を伝えたかったから、と私は受け止めた。
流行りの音楽の歌詞でも、以前と比べると、ストレートな言葉で表現し、それが支持される時代である。
もっと引いた画を増やした方が、状況の理解はしやすい。迫力は出るし、エンタメ性は増す。それは確かなのだが、「戦争に巻き込まれた人間そのものを描きたい」という思いが勝り、アップの画=人間の表情を連打したのではないかと私は推測する。
それが成功していたかどうかは私は論評を控えるし、エンディングのあたりに関する厳しい指摘に同感の部分もないわけではない。
でも、こうした方向性を制作側が選択したなら、それは尊重したいと思うのだ。そういう戦争映画があっても良いじゃないか、と。
私が行った映画館では、何人もの小学生が、この映画を観賞していた。彼らは、どんな感想を持っただろうか...。

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sushi

0.5期待したが.....

2025年8月18日
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鑑賞方法:映画館

やはり邦画だなといった印象。
CGがとにかく安っぽい。
機銃のシーンや停泊中、救出の場面などとにかく使い回しが多い。
寄りのショットも多すぎて展開も読みづらかった。

予算がないのは分かるがゴジラ-1.0などを観ると
かなり見劣りした。

題材がいいと思っただけに残念だった。

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GOZ

3.5俳優さんの演技は良かった

2025年8月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

出演者の演技は、皆さんとても良かった。奥平さんも、日曜劇場でみてから、良いなと思ってましたが、ナレーションも作品にとても合っていました。ストーリーや登場人物の描写は良かったのですが、VFXが、永遠の0、アルキメデスの大戦等、白組さんのを観た後だと、見劣りがしたのが、正直な感想です。VFX部分だけ、白組さんレベルでリメイクしたら、最高なのに…と思いました。

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ヒロ

5.0雪風

2025年8月18日
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鑑賞方法:映画館

この史実にコメントは不要。
ただただ、こうした歴史を繰り返さないでほしいと切に願うだけ。あなたはあの映画の誰かです。しっかりと受け止めてください。

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YUKI

4.0次世代につなぐ

2025年8月18日
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泣ける

怖い

夏の季節モノとも言える、太平洋戦争の題材作品。 キャストの良さもあるが、戦後80年の今年、戦争を語り継ぐ必要性をいつにも増して見聞きする中、義務感と言えば言い過ぎだが、観ないといけないような気にもなって観賞。

【物語】
1942年6月、ミッドウェー島沖で沈みゆく巡洋艦「三隈」に駆逐艦「雪風」が近づいていた。雪風の先任伍長・早瀬幸平(玉木宏)の指揮のもと、三隈から海に投げ出された多数の兵員を雪風に救い上げていた。

何度も修羅場的海戦から生還した雪風は幸運艦と呼ばれていた。1943年10月、呉に戻っていた雪風にミッドウェーで早瀬に命を救われた井上(奥平大兼)や新しい艦長・寺澤一利(竹野内豊)が配属される。 新艦長寺澤の下、雪風はきっちり任務を果たして行くが、戦局は厳しくなるばかりだった。

【感想】
おそらくマニアでなければ知らない一般的には無名の雪風。大和・武蔵が主演俳優、空母がメインキャストなら、雪風はそれらを陰で支えるバイプレイヤーというところか。雪風はまさに屈指の名バイプレイヤーだったようだ。

雪風がバイプレイヤーなので、艦長を含めて名前を知っているような人は出てこない。そんな人々にスポットを当てた企画は良かったと思う。英雄ではなく、より庶民感覚の登場人物達は共感し易い。 戦地(艦上)で戦友の間ならまだしも、上官/部下の間でこんな会話は果たしてできたのか? とやや疑問に思えたところはあるものの、主力艦でないこの艦ならそんな本音の会話が有ったかもと思えた。

本作における一貫したメッセージは「いつか戦争は終わり、次世代に“平和な国”を託す」。
若干創作感が強いかとも思うけれど、口に出すか否かは別にしても、当時早瀬・寺澤のような思いを持って戦っていた上官は少なからず居たと信じたい。

幸い日本は80年平和が続き、寺澤の言う「普通」の時代を生きることができている我々は、決してあんな状況に次世代の人を送り込まなくて済むように平和を維持することが務めなのだと思う。油断していればいつでも戦争に巻き込まれ得ることは世界を見れば分かるのだから。

俺が観賞したとき、結構客は入っていたのだが、平均年齢は70を超えていたのでは?と思うほど高齢層が圧倒的に多かった。戦争が身近に有った世代が多いのは分かるが、「次代につなぐ」というテーマからすれば、せめて40~50代の人にも観てもらいたい作品。

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泣き虫オヤジ

2.0ハーフサイズの甘口海軍カレー

2025年8月18日
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泣ける

まず良い所から

特攻で「死ぬ格好良さ」を全く描かなかったところ。作品の大きなテーマである「生きる」「助ける」というところにスポットを当て、覚悟を決めた男たちが死ぬ瞬間は徹底的に排除し、救助するために懸命になる男たちの活躍を描いている。

同意はしないが、日本の戦争映画の得意とする抒情的なヒロイズムを捨てるということで、かなり勇気のいる決断だったと思うが、筋が通っていると感じる。

で、悪い所。

一つは説明的なセリフの多さ。戦争の流れ、海軍の立場、艦の置かれた状況をセリフで懇切丁寧に説明してくれるのだが、これをされると、観客に向かって喋っているようで、かなり醒めてしまう。低年齢層に向けての親切かもしれないが、もっと客を信用して突き放していいと思う。

二つ目は戦闘シーンの少なさ。しかも近景ばかりが多くて周囲の状況が分からず、全体的にアッサリしていて、全く迫力がない。

遠景は数秒チラッと入り、最近の技術のおかげか、かなりレベルの高いディテールがうかがえるのだが、数秒である。かわりにキャストの顔ばかりの近景がほとんどを占めていて、これは「男たちの大和」と同じ病である。

艦全体が大写しになるような中景はほぼなく、艦長が艦橋から頭を出しているカッコいい回り込みシーンが僅かワンカットのみ。これでは客の大半を占めるであろう軍事マニア層が怒り出しそうだ。

三つ目が、面白味を見つけるための取っ掛かりが、物語の終盤まで登場しないこと。俗な言い草になるが、普通の映画だと、嫌なやつがいたり、強大すぎて勝てない敵がいたり、秘密を抱えていたり、大きな謎があったりで、観客にストレスを与え、物語終盤まで耐えさせてくれる。

しかし、この物語は爽やか縛りなのか、妙にストレスがない。人間関係は爽やかで嫌な奴は登場せず、大した葛藤も秘密も伏線もなく、航海はほぼ順調である。これではさすがに退屈する。

私は、歴史的な事実を扱った映画において、ヒューマニズムっぽい味付けや、ポリコレに関して、割と肯定的な方である。実在の人物の価値観を改変し、現代人の好みに合う価値観を持たせ、女性子供を大切に扱うことに関して、興行である以上、仕方のないことだと思っている。

当時の人間のままの価値観で描くと、一般的な人はドン引きしてエンタメどころではないし、ライトな歴史ファンはトラウマになるだろう。これは、主役をイケメンや美人が演じるのと同じで、歴史ファンが払うべき手数料のようなものだと思う。

この映画の場合も、主役の寺澤艦長は、実在の寺内艦長と価値観も見た目も全く違う人物だろう。そこまで改変したのなら、もう少し踏み込んで、映画らしいフィクションを入れてもよかったのではないか。

おそらく大和の悲劇的な最後や、雪風の度肝を抜くようなアクションシーンを期待してやってきた観客に対して、望んだものを提供できなくても、面白味を盛ってよかったのになあと感じました。

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せきれい

4.5戦争を現実問題として経験した人たちの心情が偲ばれる

2025年8月18日
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鑑賞方法:映画館

原作はなく、映画の脚本がノベライズされて出版されているが、結末が異なっている。脚本は、「亡国のイージス」「真夏のオリオン」「聯合艦隊司令長官山本五十六」「空母いぶき」などを手掛けて来た長谷川康夫である。海の戦争を扱った作品が多いが、それぞれ出来に揺らぎがあり、「真夏のオリオン」は極めて良かったが、他は原作の改悪があったりしてイマイチな印象を受けた。今作は、日本海軍で唯一戦後まで沈まずに残った駆逐艦を題材にしており、ミッドウェイから大和特攻、さらには戦後の復員兵輸送までと舞台が連続して、ややまとまりを欠いた印象を拭えなかった。

雪風は山崎貴監督の「ゴジラ -1.0」にも登場しており、ゴジラを撃退する「わだつみ作戦」の中核を担う役割を果たしていた。流石に終戦期の兵力事情にお詳しい山崎監督である。また、「宇宙戦艦ヤマト」では、主人公・古代進の兄である古代守が艦長を務めるミサイル艦「ゆきかぜ」が登場している。終戦まで沈没しなかった雪風を彷彿とさせるように、ガミラスと最後まで戦った古代守は、イスカンダル星で生存が確認されるという強運ぶりを発揮している。

19 世紀中頃、小艇からも発射可能で敵艦の船底に孔を穿ち、場合によっては沈めることもできる兵器として魚雷が登場した。これを搭載して小型で高速、小回りがきく水雷艇(または魚雷艇)は、戦艦すらも撃沈可能な危険な軍艦となった。そこでこの水雷艇を沈めるために誕生したのが「水雷艇駆逐艦」である。のちには自らも魚雷を積んで水雷艇と同じ戦い方をし、爆雷を主力兵器として敵の潜水艦を沈め、自軍の輸送船の護衛なども行う何でも屋的な軍艦として重宝された。間もなく名称から「水雷艇」が落ちて、単に「駆逐艦」と呼ばれるに至った。

第一次大戦直後、まだ航空機が発達途中で大陸間弾道核ミサイルなどもなかった当時の主力戦略兵力は、海を渡って他国を攻めることのできる海軍であった。世界を巻き込んだ大戦争後の軍拡競争の激化を懸念した世界の列強は、各国が保有する海軍の主力兵器たる戦艦などの隻数を制限するワシントン、ロンドンのふたつの海軍軍縮条約を間を置いて締結した。その結果、戦艦の保有隻数の比率はアメリカ5、イギリス5に対して日本は3と不利になった。

そこで日本海軍は、この軍縮条約失効の1年目に、強力な陽炎型駆逐艦の建造に着手し、1937 年に始まった第3次軍備補充計画で 15 隻、続く1939 年に始まった第4次軍備補充計画で4隻が建造され、後継の小改良型である夕雲型駆逐艦 19 隻と合わせて、甲型駆逐艦とも称された。甲型駆逐艦(陽炎型駆逐艦グループ)の8番艦として 1938年8月2日に佐世保海軍工廠で起工され、1939年3月24日の進水式を経て 1940年1月20日に竣工したのが雪風である。

雪風は 1941年12月8日に始まった太平洋戦争に最初から参加し、16 回以上の激戦に関わり、戦争末期に実施された悲惨な戦艦大和の沖縄特攻作戦にも同行したが生還している。とはいえ、これらの死闘においてまったく無傷だったというわけではなく、何度か損傷を蒙り、少数ながら死傷者も出している。

終戦時、きわめて良好な状態を維持していた雪風は、日本の軍人や民間人の外地からの復員輸送に従事した。そして 10 数回もの輸送航海を行って、艦内における出産も3度経験している。生まれた子どもたちはそれぞれ博雪、雪子、波子と命名されたという。軍人として南方戦線に従軍して戦場で片腕を失った故・水木しげるも雪風に乗って帰国している。

復員輸送を終えた雪風は、戦時賠償艦として 1947年7月に中華民国へと引き渡され、「丹陽」と命名された。かくして同艦は、それまでの旭日旗に代えて青天白日満地紅旗の下、二度目の軍務に就くことになったが、1970 年に除籍となり、翌 1971 年12月8日、中華民国政府は丹陽の主錨などを日本に返還した。今日、この雪風の主錨と壁掛け時計は、江田島の海上自衛隊第1術科学校に展示されている。

映画のエンドロールに、参考文献のひとつとして「雪風に乗った少年」がクレジットされている。著者の西崎信夫は 15 歳で志願入隊し、海軍特別年少兵として雪風に配属され、多くの海戦を体験したことが詳しく語られている。それによると、雪風は太平洋戦争が始まる前に造られたことで完成度が高く、また乗組員たちの訓練が行き届き、艦全体のコミュニケーションも円滑だったという。手練れの乗組員たちが多く、大戦末期に就任した寺内正道艦長は判断力にすぐれ、敵の攻撃を巧みな操舵術でかわしてみせたとある。沈没した大和の生存者 300 名ほどを救出したのも雪風だった。

登場人物はいずれも架空であるが、存在感が素晴らしかった。特に、早瀬専任伍長を演じた玉木宏は美形オーラを封印して実直なベテラン乗組員を好演していた。雪風の歴代艦長に寺澤という名前がないため、艦長も架空の人物であるが、同期の戦友を大事に思い、任務を忠実に全うしようとする姿が清々しかった。新米水平井上を演じた奥平大兼は、成長する姿が頼もしかった。一度だけ訪問したことがある江田島の旧海軍兵学校のシーンが見られたのは嬉しかった。

特筆すべきは岩代太郎の優れた音楽である。重要なシーンで登場人物の言葉にできない痛切な思いを語り、緊迫感や安堵感など、作品に寄り添った作りが見事だった。通常はエンドタイトルで流される主題歌を早めに流し切って、あとは波の音だけが流れるエンドロールというのも斬新だった。

戦争は、平和な日常を送っていた一般国民を家族から引き剥がして戦場に送り、多大な犠牲を強いるものである。戦争を嫌うのはどの国でも当たり前であるが、国のために命懸けで奮闘し、武運つたなく戦死した兵士たちを、生き残った国民が篤く祀って感謝を忘れないのは、どの国でも当然のことである。しかるに、テレビ局や新聞社が 47 丁の実効支配を受けている現在の日本だけが、それをタブー視させられているのは腹に据えかねる事態である。日本人兵士の悪いイメージを捏造するのが当然と思っている 47 丁の洗脳作戦にまんまと乗せられている現代の日本人が多いことを、戦死者たちはどんな思いで見ているのだろう?映画の最後に込められたこういうメッセージもねじ曲げられて届けられるのでは、戦死者たちは本当に報われないだろう。
(映像5+脚本4+役者5+音楽5+演出4)×4= 92 点。

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アラ古希

3.5命令を繋ぐ一連の号令がかっこよかった

2025年8月18日
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悲しい

怖い

 賛否両論あるようですが、まぁ分からなくもない。説明不足なところとかゆっくりとした台詞と無言の間等々、展開にせっかちな人は間延び感を感じるかもしれない。70代の母は雪風のことを知れて感銘をうけていたので、一定層には受け入れられやすそうです。私は駆逐艦雪風の役割りや艦長や海軍、それから乗組員の一般兵など彼らのリアルなやり取りが見れたのがよかったです。理性的な命令によるミサイルや爆弾の回避は、見ていてゾクゾクした。素直にみんなカッコイイ。心の中ではきっと命を守り救うという情熱が燃え続けたいたんだなぁと、熱い視線と声から伝わってくる。その意志を継ぐラストの登場人物にそれがあらわれている。実際に戦争を生き抜いた駆逐艦雪風のことを知れてよかったです。
 蛇足だけど、もう一つ幸運艦と呼ばれること以外の雪風の逸話を聞いてゾッとしてしまった。みなさん知ってたのかな。

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ふたり映画

2.5映像作品ではなく映像製品

2025年8月18日
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「これくらいの予算で駆逐艦雪風の映画を作って」と職業スタッフに外注して出来た映画って感じがする…
ミリオタ的ツッコミ所は置いておいて、映画としての出来は言われるほど酷くはない。
が、アクション映画ほど絵力に振り切っている訳ではなく、人間ドラマを描くほど掘り下げている訳でもなく、群像劇としての世界観もドキュメンタリーとしての忠実性もない、なんとも中途半端な感は否めない。

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なりやん

4.0期待してなかったが…

2025年8月18日
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レヴュー点が低いので期待してなかったけど、
良かった。別の視点からの戦争で興味深い。
しかし、いつの時代もお偉いさんは後方待機。
現在の政治家と同じですね…

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alreo

4.0戦争の新しい見方ができた

2025年8月18日
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雪風の存在は、2、3年前くらいに、NHKだったと思うが特集番組で初めて知った。当時の乗組員だったご存命の方々のインタビューは大変貴重なものだった。当時不沈艦と言われた花形の大和に乗りたかったが、雪風に乗ることが決まった時は残念だったという。しかし、その雪風が戦後も沈まず、大和が沈む時には乗組員を救助する側になるとは。その番組で艦長のすごさにも感動した。映画でも描かれていたが自分の命も顧みず頭を外に出し、舵の方向を足で蹴って右左と指揮する。その指揮のもとに小回りの利く雪風は魚雷や弾丸を次々と交わしていく。こんなすごい艦長がいたんだと初めて知った。これはいつか映画にすべきと思っった。

実際の映画では、艦長のすごさをもっと表現してほしかった面もあるが、とても良い映画だったと思う。片道燃料で死が必至の特攻隊の姿にも武士道。私たちも必ず素晴らしい日本をつくりますと思ってきたが、今回の映画で往復の燃料を積むことを懇願した雪風艦長。その思いは、雪風は海に投げ出された者を救う務めがあるから。それも素晴らしい武士道。日本を守るために命を捧げる究極の選択もあるが、生き残って投げ出された命を救うという選択も武士道であるのだ。今回の映画は新しい戦争の見方を教えててくれた。

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ささき

5.0評価低い人の意味わからんわ。文科省推薦にすべし。

2025年8月18日
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泣ける

興奮

ドキドキ

久しぶりの満点映画でした。
英霊に合掌。(`・ω・´)ゞ
所々で泣かされちゃったし 素晴らしい内容でした。
大和の画面では「軍艦マーチ」が よみがえりました。(笑)
対潜水艦の作戦も 納得でした。
帝国海軍は 日本海海戦の大勝利で 調子こいちゃいましたからねー。
昔々 トラック島で潜る前に 日本酒を撒いた覚えがあります。
戦争は 悲惨なものと示してくれて かたじけない。

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Hammer69

5.0戦争を知らない私たちが、いま観るべき作品

2025年8月18日
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よくある戦争映画の音の迫力とは真逆の作り。それ故か、とても印象的な作品でした。
観てよかったと、心から思えたので、多くの人に観てもらいたい。

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sabo

5.0忘れてはいけない様々な背景、群像

2025年8月18日
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鑑賞方法:試写会

史実に基づくストーリー、それは人の生死を描いた物であることを忘れて身勝手な感想を語る者に苛立ちを憶える。今に生きているからこそ、好き勝手を言えているだけなのだ。この作品を、配役がどうの考証がどうのと語る者がいるが、作品の本質を観て言っているのだろうか。親族を大戦で失い、広島原爆により親類縁者を失った者にとって、警鐘として大戦に掛かる作品を送り出す全ての製作者は、それぞれの視点での平和を望んでいるはずだ。生きとし生きた事により、苦しんだ者も余多多くいるのだから。娯楽映画の範疇なら好き勝手に評価すれば良いが、この作品の意図を理解出来ない者は、心の中だけに収めて置けば良い。他人に伝えるのは、烏滸がましい。

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ラスタ

5.0感動しました。

2025年8月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

癒される

竹野内豊さんの演技もたいへん良かったです。
武士道を大切にしていて「いつ死んでも悔いのないように今を大切に生きていく」という大切なメッセージをいただいた気がします。
駆逐艦は地味な存在ですが、一蓮托生で乗員が一致団結し厳しい任務にあたる姿がよく描かれていました。
今は、ネットで簡単にいつでも知人に連絡が取れますが、心を込めて大切に手紙をやりとりするシーンも良かったです。
また、戦争ものですが救命をテーマのひとつに定めて戦後に各地からの復員にために雪風が活躍したエピソードや災害救助などに今の自衛隊にも雪風の救命のスピリッツが継承されているといった内容もたいへん良かったです。
腕を握って救命するシーンも映画の中で繰り返されますが、映画を見た後に振り返っても「まず困った人に手を差し出して救命する」ことの大切さを強調していることが印象的でした。
また、軍艦などののシーンも自衛隊の協力や元護衛艦長の監修もあり素晴らしい内容でした。後世に伝えたい映画だと思います。
是非、ご覧になってください。

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sige

4.0わりと好きなお話です

2025年8月18日
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戦闘には迫力があったし、ちょっとざらついた昔のテレビドラマみたいな印象を受ける映像だったけど、終わりの方の海上自衛隊の白制服の人達が集まっている場面の、今どきのドローンで撮ったっぽい映像とか、映像的には見ていて面白いと感じました。
史実を元にしたフィクションということで、歴史に詳しくない僕にはどこが史実でどこがフィクションなのかわからなかったけれど、「戦争は愚かだ」ということは、よくわかりました。

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福島健太

3.0注文を付けたくなる作品でした

2025年8月18日
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アジア太平洋戦争中、ミッドウェーはじめ数々の海戦に臨みながらも敗戦まで生き残り、「幸運艦」、「奇跡の駆逐艦」と呼ばれた駆逐艦・雪風のお話でした。雪風は実在の駆逐艦であり、敗戦まで行き残ったことは事実だそうですが、本作の登場人物は創作というのを鑑賞後に知りました。従って本作は、事実に基づいた物語ではあるものの、かなりフィクションに寄った作品と言うことになるかと思います。

夏と言えば本作同様の戦争物が上映される機会が多く、今年もつい先日「木の上の軍隊」を観たばかりでした。同作は戦闘シーンが少なく、極限状態に追い込まれた個人の姿を通じて戦争の実像を描いた作品でしたが、それと比較すると本作は戦闘シーンが結構あり、また実在の軍艦である雪風のディテールを描いていたこともあり、”本格的”な戦争物という雰囲気はありました。ただ戦闘シーンの多くは、迫りくる米軍機に向かって行った雪風側の機銃掃射のシーンが多く、ちょっとワンパターン。もう少しバラエティに富んだ迫力のあるシーンを描いてくれたら良かったなと感じました。
また、戦争に巻き込まれた人物にスポットを当てるという部分でも、寺澤艦長(竹野内豊)や、古参の先任伍長の早瀬(玉木宏)、若手の井上(奥平大兼)らの人生を一定程度描いてはいるものの、そのフィルターを通じて戦争の実像に迫る程の深度はなかったように思い、こちらも中途半端な感がありました。
さらに、戦後復興の象徴として、1970年開催の大阪万博の映像を取り上げていましたが、これもイマイチ効果的とは思えませんでした。今年2回目の大阪万博が開催されているから敢えて取り上げたのかも知れませんが、戦後復興の象徴と言えば1964年の東京オリンピックもあった訳で、何ゆえに万博を選んだのかの意図が今ひとつ分かりかねました。寺澤艦長ら主要登場人物は創作だったのですから、誰かの出身を大阪と設定するなどの工夫があっても良かったように思います。

俳優陣では、早瀬先任伍長役の玉木宏が最もハマっていたように思います。彼は「空母いぶき」や「沈黙の艦隊」などでも海軍(正確には海自だけど)の軍人を演じており、板についていました。一方寺澤艦長役の竹野内豊は、今ひとつ良さを出し切れていなかったように思えました。中井貴一や有村架純らビッグネームも登場したものの、ちょっと役不足だったかなと思え残念でした。特に中井貴一は雪風も帯同した戦艦大和を中心とする海上特攻である天一号作戦の司令官だったので、一瞬でもいいので序盤に登場するシーンがあれば良かったのではないかと思われました。

そんな訳で、文句たらたらになってしまった本作の評価は★2.8とします。

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鶏
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