雪風 YUKIKAZEのレビュー・感想・評価
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入門には良いかも⁈
さて、本作!戦争映画好きとして、先日見てきました。
そこまで、期待値は高くなかったので、充分楽しめました。ただ、厳しい目で見ると辛いかも…私も見終わった直後は「感動ポルノ」を見せられた様な気になり、ガッカリでした。
しかし、時間が経つと、昨今の戦争映画の状況など考えると“仕様がない”“Z世代にはこれ位必要なのかも”と考える様になり。。。
CGがどうなどと言う意見もありますが、バンダイの時点でお察しでしたし(アプリのCMが入るとは…)、ソニーの商売っ気も最後に充分感じることができ、分かるだろうと。(木下グループであれば期待しますが!)
とはいえ、豪華俳優陣には大満足ですし、これを観るだけでも大満足です。(中井貴一、やっぱ凄いわ。後、個人的には魚雷発射シーンが新鮮でしたw やっぱ、対潜戦闘好きだと再認識)
是非、映画館でご観賞くださいませ!!
雪風は、伝説を作るためにできた映画だと思います
映画 雪風
観てきました。
雪風以外の船で
こういう映画ができることはありません。
1945年8月15日に
日本海軍に残っていたのは
戦艦長門と
駆逐艦雪風のみ。
長門は
爆破され
戦後も引き上げ船
として生き残った
のは雪風のみ。
まさに全てを失い
ボロボロになった
日本人の希望を
つなぐ奇跡の船だったのです。
1936年生まれで
当時10歳くらいだった
亡き父は
自分の子供が生まれたら
どんな苦難があっても
生き抜くように
「ゆき」と名付けようと決めて
いたそうです。
そんな雪風を
忘れないために
戦後80年に作られた映画なので、
多少のリアリティの無さは
大目にみましょう。
登場人物がイケメンすぎても
亡くなりかたが
できすぎていても
いいではないですか。
伝説を作るための
映画なんです。
戦争だけはしてはいけないという決意を感じました
※ 昨日(8月28日)、運良く大ヒット御礼舞台挨拶に参加できたので、末尾にコメントを追加しました。
終戦記念日にあたる8月15日の公開初日に地元の映画館で鑑賞しました(観てからその感想をきちんと言葉で表現できるようになるまで結構時間がかかるタイプなのでして、、、サッと分かりやすい言葉で感想を書ける、頭の回転が速い人は私の永遠の憧れです笑)
館内では男性のお客さん、ご夫婦が多かったですが、若い方が多かったのが印象的でした。
この映画ですごくリアルだと思ったのは、製作者の皆さんで行かれたのでしょうか、撮影前に江田島や横須賀を訪れた時に主演の竹野内豊さんが感じたという、意外にも淡々とした海軍の日常の様子を映画の中でも感じたことでした。
もちろん、激戦のさなかにいる雪風と戦時でない海軍の様子とでは前提が異なりますが、映画では激しい戦いのシーンだけでなく、船員達が朝起きてから夜寝るまでの間の「戦争をするという日常」も描かれていて、「当時はこんな毎日だったのだろうな」と感じられて、すごくリアルでした。
機械を整備したり、敵軍の動向を探りながら味方と自分達の作戦内容や航路を確認したり、その中で食事をしたり、時に仲間と笑いながら楽しく語り合ったり、、、朝が来て、そしてまた夜を迎える。その日常の中に味方の戦艦が沈み、仲間達が亡くなってゆく悲劇や悲しみがあるのですが、戦況が更に悪くなると明るさは消えて、焦燥感と悲惨さと絶望感が重くのしかかる日常に変わってゆきます(と言いつつ、戦争というものの本質を見るなら、戦況が悪くなるから暗い、というだけのものではないんですよね。味方が優勢で明るく笑っている時、敵側は血を流して泣いている、というのが戦争なので、勝っていようが負けていようが戦争そのものが暗いものなんですよね、、、)。
そのような中、絶望感に打ちのめされかけても 駆逐艦「雪風」に乗る一人一人は、目の前にいる仲間の救助を全力で行い、一日、また一日と日々が過ぎて行きます。
「こんな日常が一体いつまで続くのだろう」、実際の雪風の船員の方々がそんな気持ちに襲われたこともあったかもしれません。でもその気持ちを振り払って自分を奮い立たせ、絶望的な戦況の中でも仲間たちのためにただ必死に自分の任務を果たそうとする雪風の船員たちの姿には心を打たれました(自分が同じ立場にいたら、どこかで心が挫けてしまいそうなくらい壮絶な救出です)。そしてその純粋さや情熱が戦争に関わることに注がれていることが本当に悲しかったです。
特に、奥平大兼さんが演じた井上水雷員をはじめとする若い船員達の姿はまぶしく、たくさんの可能性を秘めた若者たちが、戦争に時間やエネルギーを一心に注いでいるのだと思うと、「平和な時代に、もっと他のことに情熱を注ぐことが出来たなら、、、」と、本当にやるせない気持ちになりました。パンフレットにもある井上水雷員の語り「家族に、仲間や恋人のために、自らの未来を閉ざした無数の若者がいた」には胸が詰まります。
戦争の悲惨さはどの戦争映画にも共通するところですが、パンフレットで触れられた雪風の歴代の艦長さんの座談会によれば、雪風には艦長以下、船員の間で形作られた人間味溢れる温かい艦風(艦の風土)があったそうです。その風土があったから艦員が心を一つにして人命を救う行動につながったのでは、と感じました。もしかしたら艦というのは艦に命を預け、狭い船室に別れて暮らす運命共同体のようなものなので、艦ごとの風土が作られやすいのかもしれません。この雪風の風土は、艦長役の竹野内豊さんをはじめ、砲術長、水雷長など各部門の長、玉木宏さん演じる先任伍長、井上船員(奥平さん)や仲間の船員たちの関係性にとてもよく感じ取ることができました。
特に艦長と先任伍長の関係性については、立場の違いから来るすれ違いはありながらも、艦員や戦友たち、その家族や国にいる人たちのことを思い、求められるところに駆けつけて人命救助に全力を尽くす、、、2人がその強い信念で繋がっていることがよく表現されていて、それは竹野内豊さんと玉木宏さんの組み合わせだからこそという感じがしました。
映画の中で艦長や艦員たちが甲板で手を振るシーンについては賛否両論のようですが、私は勢揃いした艦員(役者さんたち)の顔をみながら、「そういえばこの役者さんたちの親族(お祖父様•お祖母様以上の代でしょうか)で、あの戦争に関わらなかったという方は、1人もいないんだなあ、、、」と当たり前のことながら感じました。役者さん、制作スタッフさんが100人いたらその背後には、あの戦争をくぐり抜けた体験が100あるのですよね。1人でも欠けたら、その後は生まれて来ない訳ですから、、。「過去に戦争の時代を生きた人たちの土台の上に今がある」、、、そう感じることはありましたが、それって、今生きている自分達の背後にいる、本当に「全ての人たち」なんだなあ、、と感じました。
あの時代雪風に携わった方々は「命を守ろう」という思いで繋がっていて、全力で人命を救う使命に立ち向かった。そしてこの雪風という映画の制作に携わった方々は「絶対に戦争だけはしてはならない」という、先人から引き継いだ決意で繋がっている。それでこの映画が出来た、、そんな風に感じられて、甲板のシーンは個人的には大変感慨深かったです。
なお戦争映画には、人間が極限を越えてしまった悲惨な情景を強めに描く(と言っても、筆舌に尽くし難い体験をされた方の実体験にはかなわないと思いますが)映画もあれば、この映画のようにそういった目を覆いたくなるような情景は控えめに描くものもあり、どちらも戦争について考えさせてくれる大切な作品だと感じました。戦争に向き合うのはつらいことですが、ウクライナやガザ地区で戦闘が続く今、この作品を観て月並みながら「普通の日々というのは、当たり前ではないんだな」と感じました。観に行って良かったです!10代、20代の若い方たちにも是非この「雪風」を観て、「戦争をする日常」の無益さや悲しさ、人命こそが大切だということを感じてもらえるといいな、と思います。
※ 追加コメント: 「大ヒット御礼舞台挨拶付き上映会」で2度目の鑑賞をして
舞台挨拶冒頭に、10代で実際に駆逐艦「初霜」に乗っていた今井さんという方の、映画「雪風」鑑賞後のコメント映像を流して下さいました。今井さんは一生を通してご自身の駆逐艦での経験を語り続けて来られ、この作品の制作にも大変ご協力下さったそうです。当時戦場で実際に見た情景と映画との違いや、思い出したくない記憶などがお心をよぎるのかな、、とドキドキしながら見ていましたが、今井さんはしばらく涙をされた後、作品の完成を喜ばれ、制作してくれてありがとうとおっしゃっていました。私たち観客にもこの今井さんの映像を共有して頂けて、上映会に参加して本当に良かったと思いました。
監督と親交があるという司会者の方の司会進行や映画の補足説明(なぜ実際の雪風で船員たちが丸刈りでなかったかなど)もとても良かったです。丸刈りの話や雪風の艦風については、公式サイト上で「雪風Q&A」みたいな形で出ていても良いかも?
作品については、雪風の各長と艦長が作戦会議をしたり全員で作戦を遂行したりしているシーンが改めてメチャクチャいいなあ!と感じました。「静」の艦長に対して「動」の各長。役者の皆さんのそれぞれの個性が活きて、生き生きとしたチームとなっていて、自由なのに一致団結している感じが良く出ていました(坊ちゃんとかふんどしというモチーフも良いです!笑)
ほかの役者さんたちも、とにかくみなさん素晴らしかったです。石丸幹二さん、中井貴一さん、益岡徹さん、田中麗奈さん、當真あみさん(ドラマ「さよならマエストロ」見てました!かわいらしい方です)、有村架純さん(優しい雰囲気が役柄にピッタリでした)、、、作品中でもっと見たい!と思いましたが、映画の長さは2時間ちょうどある、とのことで残念だけど仕方ないな、と思いました。
そして最後に。映画の中で一時期雪風の無線がやられて、他艦との交信が不能になる時がありました。ヒヤッとするシーンです。無線で(大事なメッセージは特に?) 暗号を使ってやりとりしていたのが、無線が壊れたら伝えたいことが何も伝わらない、、。無線でも暗号でも戦時の手紙でもなく、日常、会いたい人とともにいて、会話をすれば気持ちを伝えられる”普通がいな”と思いました。
普通の生活を送りたかった
CGの出来栄えとか、台詞がどうとか、それよりももっと大事なことがあって感じないといけないものがある。80年前の人々の心を感じ、メッセージを受け取る作品であると個人的には思っている。
歴史の教科書で“雪風”は出てきていたのだろうか。存在を知らないまま今日まで生きてしまった。“大和”の片隅で小さく掲載されていたのかもしれない。もっと知られていい。日本人ならみんな知ってるくらいの知名度があっていい。戦争についてまだまだ知らないことばかりだ。
ほかの軍艦が次々と沈んでいくなか雪風はいつも帰ってきた。幸運艦そのものが幸運だった。命を掬い上げ、国のために戦い、内地にいる家族を守った。この行動の積み重ねが、あれほどまでの幸運につながっていたのではないだろうか。
特攻隊や沖縄戦…これまで自分が観てきた戦争の映画やドラマとも重なった。たくさんの勇姿と命の犠牲のうえに僕たちの平和な日常が成り立っている。彼らが生きたかった“普通”を僕たちはいま生きている。決してそれを忘れてはならない。
幸運艦
誰に向けての作品かがよくわかる
昨今の戦争もの…戦時下を知っている人や戦後間もない頃を生きていた人からすれば大変に生ぬるいものなんだろう…と思われる。レビューを散見してそう感じる。でも昨今の作品の目的は、戦争の悲惨さを忘れない為に若者に伝えるのが主な目的だと思う。自分事と少しでも感じてもらうには感情に訴えていくしかないのだと思う。そういう意味でいい作品だと感じた。あっさりとしている感は全体に通してあるが、戦線が維持できずに追い詰められていく過程が分かりやすく描かれていたと思う。フィリピンが陥落したら燃料が…サイパンが陥落したら本土に空襲が…と。長期戦では勝ち目がなく、人的にも物量でもどんどん押し負けていく…敗戦に向けての流れの復習をさせてもらっている感じ。ただ悲惨さを、リアルさを伝えるのではなく、どうかこの歴史を忘れないで…という祈りがこめられているように感じた。
そして一番に…繋ぐ、ということ。雪風の救助シ―ンは印象的だった。実際に命を繋ぐ、次の世代へ思いを繋ぐ…。艦長の娘さんが出てきた時はホッとした。過去から現代へ…ちゃんと繋がった、と。
色々な意見があると思うが、今の若者にパワハラなんてものでは済まない制裁は見せられないし、無残な死体なんてものは論外。映画を観てもらえなくなる!なので、なるべく幅広く年代を惹きつけるためにはこれくらいでいいんだと思う。
だから若者たちよ、ぜひ見てください!あなた達に見てほしいんだよ!
あと一歩で名作になれたような
史実に基づいたお話しで脚色有り
戦争ものではなく、人の死を悲しむ作品だと思う
今回の映画は色々ツッコミたいところはあった
特に大和の波のCGとか大和の波のCGとか大和の波のCGとか()
あの……もうちょい大和は波立ちますよ……?ほぼ立ってなかったよ……()
ミッドウェイ……?知りませんね、雪風の主砲が魚雷発射管になってる作品とか、知りませんねぇ!(重要なので2回言いました)
まぁ愚痴は置いておいて、作品全体の評価は真ん中よりちょい上辺り
事実に基づいた内容をまとめてるから当然リアリティもあるし(無い方がおかしい)、見てて流れに違和感を感じることは無かった。
あと出てくる人が割と役に入れてたと思う。
だから作品の流れに批判とかは無いけど、如何せん軍艦の描写がほぼ無く、何処の話をしているやら、何処に向かうとかの情報はナレーションを聞く他無かった。
先任伍長が亡くなられた時の悲壮感、絶望感等は物凄く共感出来る描写で、涙腺ダムが決壊しましたね……。
あと日本海軍の軍艦の艦橋の内部変わり映えしないから艦橋周りの話はほぼ同じような場面になってたとかもありますな
って感じは高く無いけど、低くもないぐらいの評価に落ち着きました
でも一つ注意するなら
軍艦が好きだから、という理由で見に行くと後悔しますよ。
雪風が幸運艦と言われていたのは知っていましたが・・・・ よかったですよ。
雪風が幸運艦と言われていたことは知っていました。また雪風が沈まなかったのは幸運だからではなく、しかるべき操艦をしていたからだという話もどこかで読んだ気がします。そんな中で今回の映画を見て、とても納得がいきました。
映画の敵の戦闘機が爆弾を落とすシーンで館長はある小道具を使って落下位置を推測し、巧みに船の舵を操作して間一髪で爆弾をよけていたのです。また舵取りを操舵士に伝える際に、声では聞こえないので、蹴とばして方向を伝えていました。そんなことがあるのかと思って観た後に検索してみたら、本当の話の様でした。
雪風は幸運だったのではなく(もちろん運もあるでしょうが)艦長の鋭い直感と普段の絶え間ない練度と巧みな操作で生き延びていたというほうが真実に近い様です。
また映画で乗り組員が、非戦闘時にはみな仲良く酒を飲んでいるシーンが多く、ユーモアや思いやりがたっぷりの様子が描かれていました。実際、雪風は他艦と違って、艦内がきれいに磨き上げれられていたことに、乗りこんできた砲術の指導官が驚いたそうです。もちろん掃除が重要なのではなく、普段の訓練の練度も通常とは比べられないくらい優秀だったのでしょう。厳しい訓練・戦闘を行っているからこそ、普段は厚い信頼があり仲が良かったのだと推測します。
CGが良くないという意見が多いようですが、私は見た後にレビューを見て初めてそういわれれば、そうかもしれないなと気が付いたくらいで、観覧中はまったく気になりませんでした。逆にCGがとても優れた最近のアメリカ映画を見ても、全く感動できないので、CGの出来などは観客の感性で補えばいいことで、どうでもいいことだと思います。
最後のテロップで「本映画は史実に基づくフィクションです」と出ていましたが、かなり史実を調べて忠実に描いた作品なのではないかと思います。
ただ一つ違和感があったのは敵が発射した魚雷のスピードで、かなりの速度で動いていましたが、特にアメリカ軍の魚雷は日本のものよりかなり遅かったそうなので、あんな速度で向かってこないと思い(あの速度では避け様がない)、そのシーンだけはちょっと違和感がありました。
人間模様を描くシーンなんかは、ちょっと作り話っぽいなという感じもしましたが、ドキュメンタリー映画ではないのでそういった演出も必要でしょうと思って見ていました。
また配役の皆さんはとても上手でドはまりでした。メインのシーンではありませんが、ちょっと脇役の栗田艦長がかの「謎の反転」をしたシーンがあるのですが、栗田艦長の役の人の顔がいかにもそんなことをやりそうな顔(表情)でぴったりでした。
この映画は単純な戦闘シーンを見せる映画ではなく、その背景を含めて考えるととても楽しめる映画だったのかもしれません。単に映画の票をつければ☆4.5かもしれませんが、他のレビュアーの方の低い評価には全く同意できないので☆5つとさせていただきます。
製作に携わった方々俳優の方々、いい映画を作っていただき誠にありがとうございました。とても感銘を受けた観客もいるということは事実ですので、(私が偉そうなことをいうのも何ですが)自信を持ってください。
最後に、私は映画関係者ではなく、また軍事オタクでもありません。また映画のレビューを投稿するのはこれが初めてです。ちゃんと感動した観客もいますよ、ということを伝えたくてペンをとりました(キーボードたたきました)。
史実に基づいたフィクション、、なのだが、、
まず、良い点は俳優の皆様の演技は素晴らしかった。奥平さん多分初めて観た俳優さんですが、素晴らしかったです。玉木さんも竹之内さんもすっかりベテラン俳優としての貫禄ありますね。
正直微妙だった点は、余りに登場人物が全て良く描かれすぎな部分と雪風が無敵過ぎる点かな。あんなに素晴らしい人が沢山居たら戦争もっと早く終わってたやろ、と。軍国主義真っ只中で本部からの命令にあんなに自分の意見が言える状況でなかったはず。勿論素晴らしい軍人さんも沢山居たと思うが、余りに良く描き過ぎかな。あと、雪風は史実でも最後まで残った艦ではあるけど、流石に一隻でアメリカの空母を駆逐するのはやり過ぎだろって思った。
見られているぞ
戦争を経験して戦後を生き抜いた方々による平和に感謝
わたしは日本が関係する戦争映画(ドキュメント含む)を観ると、いつも上記した気持ちを再認識します。もちろん、映画を観ていない時でも忘れません。
本作とか塚本監督の「野火」とか「日本のいちばん長い日」などのような軍人側からの作品でも、また「明日」とか「ほかげ」とか「夕凪の街、櫻の国」みたいな市井の人達から描く作品でも同じですね。
本作は脚本が長谷川さんだからかメッセージ性も感じさせながら、人間的な部分も多分に含まれた作品で、映画として、面白かったと思います。
わたしは余り史実には詳しくないので大和特攻という言葉は初めてでした。雪風も恥ずかしながらゴジラ見るまで知りませんでした。海軍の組織としてのグダグダは本当はもっともっとあったんでしょうね(日本人ですから)。
竹野内豊さんは流石にしっかり演じていたと思います(架空の人物みたいですね)。艦内の皆さん、玉木さん奥平くん以外では三浦さんしか分からなかったんですが、余り大物を使わなくて良かったのかもしれません。
當真あみちゃんは絶対に広瀬すずちゃんレベルの大物になると思います。あそこの有村架純さん、成長した當真あみちゃんだと最初思いました。あんなに早く成長する設定でしたかね。
わたしは何もできませんが、戦争のことは忘れないでいたいと思います。
B(ブー)級作品
テレビ番組での宣伝観て少し覚悟して行きましたが予想以上の酷さでした。
20年前の「男たちの大和」を再度観て記憶を上書きしたいです。半日返してほしい。
【役者、演技】
主人公の水兵が今時風の真ん中分け長髪ってなんなんでしょう。溺れてたのにツヤのあるくらい肌がキレイなの、何?
重油が漂っている海を泳ぐんですよ。それくらいのメイクするべきでしょう。救助された主人公も上級士官もシャワー浴びてきたようにすっきりだし
「男たちの大和」では松山ケンイチ達は頭丸めて引き締まった顔してましたよ。
最近の朝ドラだって、主演の俳優は減量して兵隊の役作りをしっかりやってました。役者に役作りさせなかったのでしょうか?事務所に断られた?
なんで艦長が架空人物?フィクションなので主人公クラスは架空でも当然いいけど、雪風を雪風たらしめた名艦長まで架空人物にしたら都合良い嘘っぱちですよ。艦長=艦なんだから、むしろ雪風そのものを「幸風」とかにしてほしいくらい。
駆逐艦長は中佐だから、まあ良しとして、先任将校以下の幹部は若手の尉官なのに、メタボのオッサンばっか。
ブラコンの妹とか在郷軍人とか、とりあえず役をつけただけで人物像の深みが無し。
どの配役も嘘っぽくて全く感情移入出来ず。
【映像】
酷すぎ(他の方のコメント通り)。あまりにケチり過ぎ。
駆逐艦なのに全く躍動感ない。作戦中の駆逐艦は時速60km以上で突っ走ってるのに、全くそれらしい作りが無し。止まってる船の上と同じ。風とか振動とか演出させなさいよ
作戦中に持ち場離れて固まって突っ立ってるのおかしくないですか?艦長自ら持ち場離れているし。大体、高速でローリングしている駆逐艦の甲板で突っ立っていられないでしょう。
波飛沫や爆風や硝煙の中で戦ってるんでしょう?
ぐしょぐしょ真っ黒じゃないんですか?キレイすぎる。
製作者にも客にも戦場経験者はいないですけど、戦争経験者が生きてた時代の過去作品を参考にすれば何が足りないか分かりそうなものかと。
サマール島沖海戦でも雷撃戦に参加したのは雪風だけではないのだが。他の艦はほとんど登場せず。
日本軍に撃沈された駆逐艦ジョンストンの艦長が漂流中に近くを通った日本駆逐艦の士官から敬礼されるのは有名なエピソードだが、本作では端折られ過ぎ。米兵だってフネ沈められて漂流してんのに、身なりがキレイ過ぎ
漂流者救助も雪風以外の駆逐艦もやってるわけで、それをあたかも雪風のメインの功績にするのもどうかと。他のコメント見てると、駆逐艦を病院船と誤解しているのも既にあり、いろいろ間違って伝わってる。
軍オタの細かい突っ込みではありますが、軍オタが突っ込むということは基本知識や考証が欠落しているということで、それは製作者の怠慢だと思います。リアルさを欠いたところではヒューマンドラマも安っぽくなるだけです。「この世界の片隅に」が名作なのはストーリーのみならず考証がしっかりしていて、銃後の生活のみならず戦闘描写もリアルに描かれていて、そこに製作者のプロ意識を感じられるからです。
本作ののようなクオリティの映画に終戦80年記念を名乗ってほしくない。
いいヒトたちばかり
駆逐艦 雪風
何を観たか
本作「雪風」は酷評が多い。史実に基づくフィクションであり、その史実がいかにというどの部分を大事にしているのかがカギとなると思われる。酷評する大多数が映像としてのCG作成の丁寧さを挙げているが、それが正しければそこには製作側の意図は反映されなくとも良しと判断したということだろう。
そうすれば史実のどこに大切さを反映したのか、とすると駆逐艦雪風が何度も戦闘に駆り出され全ての戦闘から無事帰還し、その過程で多くの海上避難者を救ったことに焦点を当てたことは間違いない。ただ大東亜戦争の本質には踏み込まず、従軍した日本兵の生き方を描いたことに他ならないという作品であろう。
本当の史実を知らない日本人は、批判ではなく、この戦争の真実が何かを知っていくべきと、切に願う。知ったかぶりで語られるのは迷惑至極である。
最期の艦員が現代人の我々に手を振って「見てるぞー」という言葉は、戦後の日本の体たらくを厳しく批判されているようで、とても怖かった。「そんな国にするためにみんな戦ってきたのではないのだ」と。
雪風、観て良かった!
早めに仕事が終わり、ふと映画を観たくなって映画館に立ち寄りました。
時代考証やCGにマイナス評価をされる方もいらっしゃいましたが、私は素直に感動して涙しました。
この作品は、戦争映画であると同時に、家族の物語でもあり、次代を担う若者の成長物語でもありました。多くの方にお勧めしたい映画です。
役者さんの演技も素晴らしい。ベテランの方も若い方もさすがプロです。
Uruさんが歌う主題歌「手紙」にも心を揺さぶられ、再び涙しました。
そして、エンドロールが波音だけで流れるのも心に残ります。何ごとも「普通」がいいな、と。
雪風ハ沈マズ
駆逐艦「雪風」や連合艦隊の運命については以前、「雪風ハ沈マズ」や「連合艦隊の最後」という本を読んでいたので、大凡のことは知ってました。
何度も激しい海戦に参加しながら、必ず帰ってくる幸運艦。戦後は復員船として活躍後に賠償艦として中国に引き渡されますが、その後退役する際には保存艦として日本に返してほしいという活動もあったそうです。でも叶わずスクラップとなったようです。
この映画が戦争映画なのかそうじゃないのか、興味がありましたが、結果は戦闘というより戦いで沈んだ僚艦の乗組員の救助や主人公を取り巻く家族の物語に重点を置いて描かれていたと思います。
その分、硫黄島からの手紙」や「プライベート・ライアン」ほどの衝撃は無かったのですが。。。
あらためて、戦争の苛烈さと非人間性を感じる映画でしたが、エンドロールが主題歌等の音楽では無く、全て波の音だったのが印象的です。大切な人々を守るために太平洋の海に散っていった方々への鎮魂歌のようでした。
あと竹野内豊さんの「(戦争を)始めてしまったものは簡単には終わらせられない…」という趣旨の台詞は現在の世界情勢そのものを表現していたと思います。
余談ですが、最後に有村架純さんがちょこっとだけ出演されますが、なんて勿体ない使い方を、、と驚いてしまいました。
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