雪風 YUKIKAZEのレビュー・感想・評価
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やっぱりラストの主題歌が。。
作品自体は戦艦大和がでてくる
戦争映画としては少々こじんまりしてる感
や、CGのショボさはありましたが
エンドクレジット10分前くらいまでは
思ってました。。。
でもねぇ船員の雄叫びのセリフと
最後に流れる作品のテーマ曲?
なんで日本映画って歌詞があるテーマ曲
好きなんですかねぇ。。
コメディとか恋愛映画やサスペンス的な
現代劇とかはタイアップもあるかもだから
歌詞付きの主題歌でいいと思うんですが
歌詞付き主題歌が流れると
いきなりテレビ的なイメージにサイズダウン
してしまう印象を持つのは少数派なので
しょうか?
そこが日本映画のスケール感を
小さくしてしまう要因に感じる
小生でした
戦争映画
死ぬことを「是」とする戦争中に「救助する」というコンセプトを貫いた珍しい戦争映画
・死ぬことを「是」とする戦争中に「救助する」というコンセプトを貫いた珍しい戦争映画です。駆逐艦という「海の何でも屋」の役割として、戦闘だけでなく、戦艦の護衛や海上運搬などに当たり、また沈没して海上に投げ出された海軍兵士の「救助」に従事する様子を描いている。
・海軍最後の沖縄決戦では、沈没した戦艦大和などの海軍兵士を「死にもの狂い」になって救助する様子は感動ものです。
・戦闘場面で描かれた戦死者の数は少ない。グロ描写も控えめ(グロが苦手な方も安心して観られる)。
・予算の制約があったのか、戦闘場面は割とあっさりめ(CGが若干しょぼい感じがする)。
・竹野内豊主演の戦争映画は「太平洋の奇跡」以来の鑑賞となりますが、今回の艦長役もよく合っています。
・ラストの描写は、「救助する」というコンセプトが戦後・現代(例:災害救助にあたる自衛隊など)まで息づいているということを示しています。こんなラストもありかもしれません(某有名女優がラストで出演している)。
これまでの作品とは一味違った!
小生の感想としては大満足でした。
あの時代に海軍という階級絶対社会の中で、自分の信念を曲げずにアホな上官と闘えた軍人は少なかったと思う。
雪風艦長は基より、伊藤整一長官や有賀幸作艦長は良かった。
もちろん画かれていたものが全て事実か否かは定かではあるまい。でも少なからず作者は史実を基に書いたものなので、事実に近いものと断定出来る。
今の時代も上下関係でアホな上司に泣かされている部下は少なくないと思うが、彼等のように信念を曲げずに闘いたいものである。
しかし、彼等が現日本の礎になっていることには違いなく、いま我々が平和に暮らせているのだと思っている。
この作品は戦争中の駆逐艦が舞台になっているが、単なる戦争映画ではないと感じており、こんな映画はどんどん作って欲しいと心から願う。
駆逐艦の経緯
大戦中の駆逐艦「雪風」の活躍を描いてるのだけど、なんか中途半端な感じがした。
艦長含め乗組員それぞれの主要キャラは個性的ではあるんだけど。人間たちの物語というより駆逐艦がどう行動したのか?その点のみに焦点を当ててる為、所々に戦争で起こりうる心を掴むシーンは入ってくるのだが断片的な感じがした。
雪風という駆逐艦を描くのではなく、その艦に乗船した船員模様を深掘りし、乗組員たちが心血を共にした艦として終える「雪風」を見送る展開の方が心に残った様に思えた。
予算少なかったんかね?
日本軍がジワジワと追い詰められた様子を説明していて、なるほどな、と
こーゆーのも国民には知らされてなかったんだろうなぁと
キレイに総司令部?の場面を描いてましたが
実際は違うんだろなぁなんて思いながら
若者に片道切符の仕事をさせてた人達ですよ
が、話があちこち飛んでたり
ムダに豪華な俳優がいたり
同じ画の使い回し?
本筋は良かったのになんだろう?この
すーっと気持ちが引いた最後の場面
小学校の卒業式?
スポンサーの意向でムリクリ入れたんかな?笑
せっかく涙が出るくらいいいシーンとかあったのに
勿体無いのひとこと、ほんま
この映画とは全く関係ないですが
ポップコーンを口を開けて咀嚼している音が延々と
もう、それが気になって仕方なかった
口に入れて、閉じてから噛んで下さい
ずっとシャコシャコ、カリリ、と
その食べ方しかできないのないのなら
音がないシーンでは食べるのを待って欲しいですが、
個性の尊重が必要なんですかねぇ?
永遠のゼロを期待しないで
面白い題材であるし、泣けるポイントもたくさんあるんだろうな〜と、「永遠のゼロ」で涙した私には期待感マックスな作品でしたが、うーん、残念。
多くの人が指摘していますが、VFXがショボい。従って戦闘シーンに迫力がないし、駆逐艦が生き残ることが、どれだけ難しいことなのか伝わって来ない。また雪風の奇跡の船としてのキャラが立たなかったですね。
また、ラストシーンは、寅さんじゃないですが、それをやっちゃあ、おしめえよ!って感じですね。
この映画は、こういうメッセージが込められた映画なんですよ、わかりましたかって、作ってる人間が言っちゃってどうするんですか!
凹んだな。
戦中戦後の軍事部隊に、人命優先方針の堅持を期待できるか?
序盤は、駆逐艦雪風の先任伍長としての早瀬の慣例が強調され、新艦長の寺澤が自分のやり方を通そうとしながらも、徐々に早瀬の考えを理解し、早瀬亡き後は、その慣例により、連合艦隊玉砕後処理も引き受け、幸運艦のまま終戦を迎え、復員船としても活躍したが、自然災害によって運も尽きてしまった。江田島海軍兵学校の同期生の写真を手許から離して力尽きた感のあったところは、アニメーション『宇宙戦艦ヤマト』の終盤の沖田艦長絶命場面を連想し、次に雪風にも危機が訪れるのではないかと心配したが、それはなかった。
中井貴一氏が途中顔出ししたときには、それとわかり難い風貌に感じられたが、沖縄特攻作戦の問い直しに際しては存在感があった。大きく傾斜したといわれる大和自体の沈没場面の描写はなかった。機関銃迎撃場面の使い回し感が強かった。雪風他の艦長たちも、海軍司令官の作戦指示に対して、実際にあれだけ反対意見が言えたのか疑問に思った。
寺澤の家庭生活の描写は、ドラマ『波うららかに、めおと日和』と重なるところがあった。寺澤の死の場面は描かれず、恐らくその志を継いだとみられる娘が成人し、水害救助の仕事をしている姿には説明がほしかった。現在の江田島第1術科学校の遠景は入れてほしくなかった。今後の自衛隊にも、人命救助優先方針の堅持を願うということなら良いかもしれないけれど。
2025年9月7日夜放映の"NNN ドキュメント'25"「あらがう 特攻に異を唱えた指揮官」では、軍の会議で示された総特攻の方針に決死の覚悟で異を唱えた29歳の美濃部正少佐のことを解説していたので、そのような指揮官は実際にいたようである。
逃げずに生き残った人たちの物語
予想していたよりもはるかに良い映画でした。いわゆる「反戦映画」でもなく、戦艦大和級の「超大作」でもないが、少人数の「駆逐艦乗り」たちだけが持っていた家庭的な雰囲気がよく出ていた。人物の顔のアップが多かったのも、微妙な表情が感じられる距離感の演出だったと思える。駆逐艦の戦闘は、トム=ハンクス主演の『グレイハウンド』がスピード感があって秀逸だったが、この映画は制作費はあまりなかったのだろうなという思いは横へ置いておこう。
帝国海軍は基本的に志願兵制であった。「普通の生活」が良いにこしたことはないが、あえて国のために厳しい道を選び、軍艦という機械を動かす技術を身に着け、死地に赴く覚悟をもった同志的結束の人間集団が海軍だ。人命救助シーンに視点が行きがちであるが、「雪風」は駆逐艦らしく、身をもって戦艦・空母の盾となり、レイテでは敵空母に雷撃戦を仕掛けるために先頭を切って突進するなど、「見敵必戦」のイギリス海軍を模範に武士道精神を加えた「海軍魂」が描かれていた。戦争に反対ではあったが、戦うときは敢然と戦う艦長と乗組員。沖縄特攻作戦を無意味と批判するも「死んでくれということか、それなら分かった」と覚悟を決める伊藤整一長官。レイテでの栗田長官の反転も、輸送船ではなくハルゼー機動部隊と刺し違えたいとの思いだったと信じたい。
昭和18年、18歳であった私の父は、「特幹」(陸軍特別幹部候補生)に志願し、航空兵(通信)になり偵察機に乗るはずだったが、乗る飛行機がなく終戦を迎えた。戦後は警察官、退職後は民生委員として社会に尽くし、旭日章を受けた。この物語は、そういう自らに義務を課し黙々と職務を全うし、たまたま生き残った人たちの物語といえる。彼らの思いは、雪風では唯一戦死した「先任伍長」が娘に残した髪留めを身に着け、災害救助に向かう女性隊員に受け継がれる。製作者の意図は最後のシーンに込められる。これを「蛇足」とコメントする人たちには関係のない、「普通の生活」が良いにこしたことはないが、あえて厳しい道を選ぶ人間を描いた映画だ。戦艦大和を描く映画の主人公は大和だが、この映画の雪風に船としての存在感が感じられなかったのはそのせいなのだろう。
あえて一つだけ考証的なことを言えば、水葬のシーン、あれはない。世界共通の水葬規定では、重しをつけて沈める。軍艦旗をかぶせた棺が波にぷかぷか浮くことはありえない。第一、軍艦旗を海に捨てるなんて!制作中、これはおかしいと言う人はいなかったのでしょうか。
幸運艦雪風と駆逐艦乗員の実話を踏まえた物語
感想
小学生高学年の頃、「壮烈!水雷戦隊」という本を読んだ。その時初めて駆逐艦雪風の逸話としての歴戦記録と歴代艦長(飛田健二郎、菅間良吉、寺内正道)の話、当時の帝国海軍慣例と比較しても極めて個性的であった水雷戦隊の慣例と従事する駆逐艦乗りの気質、さらに我が国が独自に開発した水雷戦技術と水雷兵器性能-特に魚雷(九三式、九五式酸素魚雷)性能は世界最高水準でありその酸素流用技術は現代に至ってもトップクラスである事など徐に知るに至る。それから半世紀以上が経過し今年の夏、邦画のラインナップに「雪風」の題名を発見し観賞したいと思い本日観賞する事が出来た。
配役
素晴らしく個性的な俳優さんばかり出演している。
考証が足りない部分あるが安定した演技。
寺澤一利:竹野内豊
早瀬幸平:玉木宏
有馬岩男:藤本隆宏
佐々木伊織:山内圭哉
中川義人:三浦誠巳
井上壮太:奥平大兼
伊藤整一:中井貴一
古庄俊之:石丸幹二
寺澤志津:田中麗奈
早瀬サチ:當眞あみ
演出・脚本
監督は本作が初監督作品である山田敏久。外野の意見が多くなる戦記作品をよく纏めて創り上げていると感じる。脚本は助監督も兼任している「ホワイトアウト」「花戦さ」脚本の長谷川康夫、飯田健三郎が担当。
作品の質について
本編の企画意図として戦争という異常事態時における正確な分析と人間的な正論をどのような状況下においても発信する勇気を持つ事がいつかは世界を変えて行くことなると信じる気持ちの大切さと幸運艦雪風(実は幸運を招いたのも乗員の日頃からの鍛錬と努力、巡り合う過酷な状況下での操船技術と艦長判断、時の運なども重なっていて一重に雪風総員の努力の結果である事は間違いない。)の逸話を掛け合わせ、非人道的行為である戦争はいつの時代にも悲劇を産み人を幸せにはしないと結論付けて反戦をテーマとしており、出来としては興味深く感じる。
草鹿龍之介参謀長の無碍な命令に対して伊藤整一艦隊司令が返戻した逸話など一億総玉砕思想が蔓延したあの時代に軍部の中でも誰も止められないその発想に敢えて異を唱え建前の裏にある本音や正論を自身の責任の範疇で変更し部下に命じて日本の行く末を想いながら亡くなっていく姿が描かれており、真当な神経をもった軍人が当時も実は大多数であり、国是による参謀本部の作戦指令書のみがひとり歩きしていた事がよく判る話にもなっていた。
映画としての構成は大体のところ上手く纏まっていたが、当時の日本国民の文化的心理や感情、帝国海軍の慣例、軍制の詳細な考証(兵の髪型や海軍礼式など)を徹底して隅々まで反映させると更に作品が引き締まり良くなったのではないかと感じる。
また本編の最後のエピソード展開は編集と脚本の見直しをすると完成度がさらに上がると感じた。(以下箇条書に記す。①〜②)
①
雪風の乗組員が現代の我々に向けてエールを送るシーンは個人的にはとても良い発想だと感じたが、挿入するシーンの順番がどうしても違うのではと感じる。個人的には順番的にあのシーンは最後の最後で波の音とエンドロールが出た後が良かったのではないかと感じる。
②
寺澤の娘(有村架純)が自衛官になっているエピソードとドローンの江田島兵学校の全景も脚本的にも編集的にも説明が不足していると感じる。本編に残すのならカットを増やすなど説明と編集を加えた方が良い。
もう少し時間をかけて制作すると熟成し味が出たと
思われる作品。
⭐️3.5
80年前の戦争当時に思いを寄せて
「先代伍長はおそらく泳ぎは苦手です」
名前ではなく出身地で呼ばれていた若者深川が、恩を肌で感じ、先輩から多くのことを謙虚に学び、船の上でたくましく成長していく物語という側面が気に入りました。
このセリフはそれが凝縮されているのです。
細かいエピソードやセリフはフィクションだろうけど、当時の資料を紐解くと、間違えなくこういう環境の中でみんなが必死に戦い、必死に生きてたんだろうな、と思わせてくれます。
心がちゃんと繋がっている。
お互いを尊重しあっている。
皆が同じ方向を向いている。
気の利いた雑談で溢れてる。
人が人として確り生きてる。
生死の狭間の中で日本を守ろう即ち生き抜こうとして、必死に任務を全うしようと頑張る、とはこういうことなんだな、と思い知らされました
幸運艦は幸運で生き延びたのではなく、本物のチームワークがあったからこそ、どんなピンチ下であっても、自分たちが信じる正義、皆で共有している正義を貫いたからこそ、帰還できたと思います。
今を生きる上でのヒントをもらった気がします。
先代伍長の一人でも多くの人を救いたいという思いの強さは、上も下も関係なく皆に浸透していく。上も下も関係なくその思いを胸に抱きそれぞれが育っていくものなのだ。
いまが平和な時代だからこそ、世界が戦場だったあの時代を反映したこの映画を、いまの皆に観てもらいたいと思いました。
「日本を任せたぞ」って託されたのだから。
メッセージ十分伝わりました
まだ見ぬ未来につなげる希望艦
太平洋戦争の修羅場を生き延び、戦後は復員船として活躍した駆逐艦・雪風を描く戦争映画で、いいお話しだけどもろもろ残念な出来でした。戦争の道具でありながら多くの将兵を救助した幸運艦・雪風の存在はユニークであり、敵を殺すより味方を救い未来に繋げる気概を持つ船長はじめ乗組員全員も海の男らしく描かれていて好感が持てます。とは言え、予算がないのか全体的に安っぽい作りで残念。特に戦争映画の見せ場である海戦のスペクタクルシーンのCGは、いかにも絵を貼り付けたような出来で、あまりのお粗末さでガッカリです。また、重要な戦況を映像でなくセリフだけで説明するシーンが多く、甲板上のシーンも同じようなアングルのシーンを使い回しているようで、低予算感いっぱいです。全体的に手堅いけどきれいに作りすぎている感じで、もっと盛り上がる工夫がほしいです。役者では、竹野内豊が落ち着いたトーンの台詞回しがいい感じです。さすがなのは、後半ちょっと出てくる中井貴一で、一気に画面が締まりました。
メッセージ性があって良かった。この映画を1番観て欲しい人は
現代風
平和は当たり前じゃない
正直いうと、竹野内豊推しで見に行きました
辛口なレビューが目立ち、上映期間が短くなりそうで、あわてて映画館へ
泣きました…ラストでは号泣
辛口の人たちとは、ジェネレーションギャップがあるんでしょうね
孫の時代にも、静かな波音がずっと聞こえますようにと、祈らずにはいられませんでした
江田島や大和ミュージアム、靖国神社も参拝していますが、恥ずかしながら雪風の存在を知らなかった
教えてくれて、ありがとう
戦争映画といえば、どこか異次元な感じがしたけれど、このきな臭い現在にも、ストーリーが続いていることを、改めて教えてくれる珠玉の作品だとおもいます
映画館ではもう1日1回上映になってますが、どうか、レビューに惑わされる
ことなく、自分の目で鑑賞して評価していただきたいです
そして、できることなら若い人たちにたくさん見て欲しい映画です
全483件中、41~60件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。