雪風 YUKIKAZEのレビュー・感想・評価
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リーダーかくあるべしも学べる戦争映画
戦争映画といえば特攻隊や大和などがメインどころの感がありますが、海軍の何でも屋とも言われる駆逐艦、雪風を題材にした本作。違った視点でおもしろかったです。
冷静かつ的確な判断をする竹野内豊の艦長と、現場の最前線で自ら動き、部下にも慕われる玉木宏の先任伍長のリーダーシップの姿も一つの見どころかと思います。
現代回想の映像は一回でいいのでは?家族の年齢差などちょっと違和感?と思った部分もあり。
とはいえ、戦争の哀しさ、終戦から80年後を生きる私たちへのメッセージも感じられる作品でした。
個人的には血が流れるような戦闘シーンが思ったより少なく、重い気持ちになりすぎずでよかったです。
ちょっと贅沢な再現ドラマ。
今日は8月15日
残念
予告で期待値が高かったので早速鑑賞。
美術や演技や随所に良い台詞など良いところはあるものの、細かい部分の雑さが気になって全然入り込めなかった。
説名台詞が多い反面、状況がわからないシーンが多い。いや周りぼっ立ちだけど戦闘続いてるんじゃないん?え、緊迫した状況は終わったん?という状況も所々あり、カメラの外の世界が無いと感じた。
戦闘シーンは見せ場もあるのに、シーンの切り貼りが続く感じで流れがわからない。全体的にカメラが近くて状況がわからない。良いところもあるのに、もったいないと感じた。
ラストシーンは完全に蛇足。あれで白けた。
設定が良かった。
生きて帰って手紙を書くという言葉には、戦争を語る上で大事なものが宿っている
2025.8.15 MOVIX京都
2025年の日本映画(120分、G)
駆逐艦「雪風」の大戦後期の活躍を描いた戦争映画
監督は山田敏久
脚本は長谷川康夫&飯田健三郎
物語は、1970年の大阪万博の映像とともに、雪風の水雷員だった井上壮太(奥平大兼)のモノローグが重なって始まる
井上は「寺澤艦長(竹野内豊)と先任伍長の早瀬(玉木宏)に伝えたいことがあります」と語り、映像は1942年6月に日本海軍がミッドウェー海戦にて敗北した事実を伝えていく
その後、井上が乗っていた艦は被弾し、雪風に救われることになった
気を失いそうになる井上に対して喝を入れた人物、それが早瀬であり、井上にとって彼は命の恩人となっていた
その後、井上は雪風の水雷員となり、早瀬たちと任務を果たす間柄へと成長していった
映画は、主に1943年頃からの雪風を描き、井上とほぼ同時期に寺澤が艦長に就任する様子を描いていく
そこから大戦末期の戦闘が描かれ、主にマリアナ沖海戦、レイテ海戦などが描かれ、最後は「大和」を見届けるところまで描かれていく
基本的に史実ベースのフィクションとして展開されていて、その但し書きが映画の最後に示されるという演出になっていた
日本軍の上層部などは実名で登場するが、雪風乗務員はほぼ全員が架空の人物となっていて、実在した人々をモデルにしているとされている
このあたりは寺澤艦長のモデルは誰なのかといった考察ブログなどが多数存在するので、それを参考にされた方が早いと思う
映画は、戦後80年の節目の終戦の日に公開されるという念の入れようで、そのメッセージは「戦争中でも国を次世代に託そうとする決断」というものが描かれていく
大和が一億総特攻の魁となるシーンがあり、ここでは帝国海軍の司令官・伊藤整一(中井貴一)が登場し、大和の艦長・有賀幸作(田中美央)と将来のために策を講じた様子が描かれる
さらに、寺澤と早瀬が艦長室で語るシーンなどに反戦的なメッセージがたくさん散りばめられている
物語としてはあまり起伏のない作品で、戦闘シーンも控えめとなっていて、当時の日本の状況とその戦時下における市井の人々の声、軍人としての声などが描かれていく
日本全土が焦土となるまで終わらないのではと危惧する人もいるし、それを肯定も否定もしないように感じる
とは言え、雪風が生還したのにも関わらず、広島と長崎に原爆が落とされたことには言及しないので、早瀬の妹・サキ(當間あみ)がどのようにして亡くなったのかの言及もない
早瀬の方が先に殉職しているのでスルーされがちだが、寺澤や他の乗組員たちは早瀬の故郷のことなども知っているので、言及がないまま終わるのは不自然のように思えた
その他にも「特攻」とされた零戦の出撃なども描かれるが、飛び立ってから「実はあれはそうだった」と解説するものの、特攻の映像などは描かれないし、いろんな艦船が沈んではいるものの、その沈没シーンは大和ですら描かれない
このあたりにメッセージ性はわかるが戦争の悲惨さはあまり伝わらないという印象が残った
戦争は始めてしまえば終われないというセリフがあるように、そこに至らないことが重要なのだが、そのために描く内容が乗務員たちの友情とか人間関係、上層部の現場を無視した決断というのは微妙だと思う
誰かが始めたものであっても、個々は国の将来のために何を考えて行動するのか、という部分が強調されていて、そのために雪風がどういった存在だったのか、というのは置き去りにされているように思えた
そもそも駆逐艦として出撃しているのだが、映画では救護船の扱いになっているのが微妙で、雪風の戦果というものは映画内ではほとんどわからない
なので、映画だけを観ると、戦闘で負傷した兵士を引き上げるだけの仕事をしているように見えるので、それで雪風の魅力や実力を描けているとは言えないのだろう
いずれにせよ、若い世代に向けて戦争はダメだよねということを伝えるのも大事なのだが、根っこの部分においては「あの時の決断が今の日本を作っている」という事実をもっと打ち出した方が良かったと思う
雪風が助けた人が戦争を生き延びて子孫を残しているし、伊藤の決断によって、若い人たちが戦死を逃れていた事実がある
そう言った「避けられなかった結末」に対してでも、国の将来のために決断と実行をしてきたということが大事なので、その連鎖が巡って今の国民がいるという事実にクローズアップした方が良いと思う
これは、日本人ならば誰しもが覚えておくことであって、自分が生まれるまでの歴史において、奇跡的に繋がっている命というものが今の自分を存在させているし、生かしているということを忘れてはならない
そう言った側面を考えると、1人残らずに救助をしてきた雪風が救った命が、今の国民にどれだけ波及しているとか、伊藤の決断によって生かされた命がどのように繋がって今の日本を構成しているかをわかりやすく見せた方が良かったのではないだろうか
日本人の為に尊い命を捧げた英霊がいたことを我々は忘れてはいけません。
今日は80回目の終戦記念日です(合掌)
そこで早速雪風(YUKIKAZE)を見てきました。
私は戦艦大和が撃沈させられた時に100名近い乗組員を救ったと言う「雪風」の逸話も知っていました。上官の命令に反し、危険を省みず乗組員の救助を行った雪風の寺澤艦長には感服します。
※艦長の本名は寺内正道海軍中佐
それ以前にも同じような逸話があります。
日本海軍が撃沈させた英国艦の乗組員400余名を救った駆逐艦雷(IKAZUCHI)の工藤俊作艦長は助けた英国兵に対し英語で「貴君らはよく戦った。本艦は歓迎する」と訓示をし食料や水を与えた上に捕虜とせず英国側に引き渡したと言う話です。
更に助けられた英国海軍の元軍人が戦後工藤艦長にお礼を言おうと来日されたが、工藤艦長はその事実を公表もせず亡くなっていたことに驚いたと言う逸話。
雷の工藤艦長、雪風の寺澤艦長は正に日本男子であり紳士であり士ですね。
終戦記念日に良い映画が封切られましたが、今後も先の大東亜戦争に関する映画が幾つか封切られますので鑑賞したいと思います。
主題歌はUru の手紙、これも良かった
戦争の時代を生きた先人達の想い
恥じない生き方をしたい
こんなもんかなー
うんまあ
先行舞台挨拶で見ました。
竹野内豊さん、男から見ても憧れます。
映画はまあ、そのあと雪風を調べたりするいいきっかけにはなったかな。
艦長は実在しないので、複数の艦長の逸話をまとめた感じなのでしょうか。
舞台挨拶で言われていたように、こういった戦争映画で後世に伝えていくのは良いことだと思います。
ただいくつか気になる点もあったのは事実。
私が歳を取りすぎたせいかもしれません。
追記
なぜ1970年の大阪万博?という人が多いですけど、戦後復興を世界にアピールした万博ですよね。
加えて雪風は1970年か71年に解体完了。
そして今年に2度目の大阪万博。
特に個人的には違和感なかったです。
タイトルなし(ネタバレ)
「不沈艦」「幸運艦」と呼ばれた太平洋戦争の駆逐艦・雪風。
かつての乗員が、大阪万博開催の1970年に、乗船時を振り返る。
想いを届ける先は、専任伍長(玉木宏)、艦長(竹野内豊)・・・
といったところからはじまる物語。
艦隊作戦の先陣を切り、撃たれ産み逃げ出された乗員を救出することを任務とする駆逐艦。
幾度となく戦火を掻い潜り、「生き残ること」を主軸にした戦争映画。
テーマ的に、物語化するのが難しい題材だと思う。
難しいのは「戦う英雄譚」にも舵は切れないし、「反戦」「非戦」にも舵を切れないから。
それゆえ、竹野内豊演じる艦長(架空の人物)の人物設定が複雑になった。
その分、興味深くなったのだが。
玉木宏演じる先任伍長との対比が面白い。
映画としては、画面がせせこましい。
ほぼほぼバストアップショットで、登場人物の全身を写すフツショットは甲板上に限られている。
それ以上に引いた画は、CGでの戦闘場面と、予算的にかなり苦しい感じを醸し出している。
物語的には悪くないのだだけれど、戦争に対する怒りが希薄で、個人的には物足りなかったです。
終幕は、やや蛇足感あり。
上映後、拍手があったので、刺さるひとには刺さるでしょう。
手紙
戦後80年も近づいてきている中で、当時の時代背景を描いた作品が多く公開されており、今作は駆逐艦にフォーカスを当てた珍しい作品ということで気になっており、試写会にありがたいことに当選したので鑑賞。
人間ドラマを強く押し出した作品に仕上がっており、当時の雪風についての脚色はかなりされているようでしたが、人命救助をメインに動いていた船があったことに驚きましたし、基本的に良い人ばかり出てくるっていうのもとても好みで良かったです。
風向きを読んで相手方の攻撃への対処をする艦長や、行動が俊敏で頼もしい先任伍長、助けられた恩を返すためにやってきた水兵と、皆生き延びるために、そして助けるために懸命に動いているというのが伝わってきてとても誇らしい気持ちになりました。
国を救うための考えの相違でお偉い様方とぶつかるシーンはありつつも、国をなんとかして助けたい、戦争に勝ちたいと思う心があるからこその葛藤は胸が熱くなりました。
戦争映画なのに良い人たちばかりというのはめちゃくちゃ新鮮で、全員が前を向いて動いているのもとても好感が持てましたし、皆々様笑顔が綺麗なので観ていて気持ちが良かったです。
雪風がメインというのもあり、戦闘シーンはそこまで多くなく、基本的には防御のための攻撃メインなので銃撃戦はあるものの映像はそこまで変わらないので見応えは薄く、魚雷なんかも衝突のシーンをサクッと描かれるだけですし、敵の空中からの攻撃もなんだか流れ作業のような気がして物足りなかったです。
CGも海外の激ヤバ戦争ものを観ているので相対的にクオリティ高いじゃんと思ってしまうのですが、「ゴジラ-1.0.」とかと比べるとどうしても劣ってしまうなとは思ってしまいました。
万博開催が重なっているというのもあって、本作の始まりとエピローグで万博のシーンとモノローグが入るのですが、別にここはなくても良かったんじゃないかなとは思いました。
ただ当時の万博の映像を見てみると行ってみたいなぁと思ったのもまた事実です。
エンドロール後の演出はかなり好みが分かれそうだなと思いました。
意思を受け継いだであろう血縁の女性が台風で遭難している少年を助けるパートだったり、雪風の船上から観客サイドに話しかけてくる第四の壁を超えてくるパートがあったりと、堅実な作りだった雪風のパートとは打って変わって遊び心が出てしまっていたなと思いました。
こっちを応援してきた時はデップーじゃんってなりました笑
戦争というものがあった時代からどんどん遠ざかっていくなというのを強く感じるようになりましたが、こういった戦いとは別の面で戦争に挑んでいた人々もいたんだなと知るきっかけになってとても良かったです。
雪風についても詳しく調べたいなと思いました。
鑑賞日 8/7
鑑賞時間 18:30〜20:30
舞台挨拶付き先行上映
テーマをもっと絞り込んだほうがよかったのでは?
試写会で観てきました。
ちょっと辛口の評価なんですが、2時間の枠の中であれもこれも詰め込みすぎて、結果どのテーマも上っ面を撫でたような仕上がりになってしまった感が強いですね。
主軸を雪風という船の生涯としたかったのか、館長視点の物語にしたかったのか、先任伍長視点にしたかったのか、とにかく話があちこちに飛んでしまい、余韻が楽しめません。
あと、やはり予算が足りなかったのか、戦闘シーンが少なめ。対空攻撃のシーンも同じ様なシーンばかり。
演技が上手い役者さんが多数出ているが故に、余計演出面の問題が浮き出ている作品だと感じました。
海軍軍令部の愚かさに泣けます。
アップが多すぎる。
《試写会にて鑑賞》
空母いぶき、沈黙の艦隊と続いて
こちらはどうかと思いましたが
やっぱりこういう作品は表現が難しいのでしょうか。
そもそもなんで主人公の名前を変えたのだろう。
艦長が度々変わっているから?
CGも予算的に厳しい感じが見えたし、
間が詰めすぎのシーンがいくつかありました。
畑仕事を始めたと思ったらその直後に
休憩の指示ありで時間が経過した設定に。
水没した雪風の内部にダイブしたと思ったら
すぐに3分経過設定。いくらなんでも早すぎる!
繋がりができてなくて違和感を感じました。
人を引き上げるシーンや攻撃するシーンは
あまり緊迫感がありませんでした。
とある人の腕が外れるのですがその造形も
ザ・人形という感じでリアリティがなかったです。
また、艦長たちが言う「面舵いっぱい」などの
決めセリフに対して色々な俳優さんの言い方を
聞いてきましたが今回が群を抜いて寒かったです…。
慣れるまでに時間がかかりました。
そして極めつけは…
サプライズゲストなのかもしれないが、
さすがに永尾柚乃から有村架純にはならんだろ!
艦長の寺澤一利が先任伍長・早瀬幸平に
未来は”普通”が良いという話にも違和感。
当時の価値観を考慮しても、う〜ん…。
(自分の娘が結婚して孫を…と、たらたら語る)
申し訳ないが試写でじゅうぶんだと思ってしまいました。
しかも5回当選した。全体的に構成が残念。
んなもんだろう。
まぁ、実話を元にしたフィクションだから細かい事気にしたら山ほどあるだろうけど(^^;;
概ね、良かったと思う。
ただ戦後のパートは余計かな。最後、護衛艦バックに空にズームして、エンディングで曲入れて、タイトロールの横で日常生活、ベタだけど、が良かったなあ。
艦長の娘さんが海自に入って台風での人命救助はいらんな。
でも彼女を出す為のワンシーンなら仕方ないか(^◇^;)
厳しい意見が多いようですね。納得できる部分もありますが
舞台挨拶つき先行上映にて。
確かに突っ込みどころは結構あったかなあ。
妹の手紙が現代っ子過ぎたり、あんなに攻撃受けてるんだから早瀬伍長以外も亡くなっているだろとか、大和に敬礼していたけど今そんなことやってたら危なくないか?とか。
まあ、これを基に雪風や当時の情勢を若い人が調べるきっかけになれば・・・と。
戦争映画や戦艦マニアでもないので、まあまあ個人的にはそこまで酷評って感じではなかったです。
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