雪風 YUKIKAZEのレビュー・感想・評価
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やさしい戦争映画
終戦の日に
こういう映画を観賞するのも悪くない。
徒に反戦を声高に叫ぶのではなく、抑えめのトーンに好感が持てる。
毎日が絡んでいる割にはきちんとした映画になっていると感じた。
竹野内、玉木の現実離れした理想の上官ぶりは見ていて気持ちが良かった。
一方で幹部の姿勢も同様にそれほどひどくはなく、あまり対立構図にはならなかった。
今作の場合最上層部は出てきておらず、戦争責任にはフォーカスしていないのだろう。
それでも老害が前途ある若者を蔑ろにしたことはよく表現できていた。
大きく引っかかった点が2つ。
竹野内を死なせる必要ある?
死ねば泣くだろう的な安易な演出は白ける。
それにも関連するが、有村架純の役は年齢的にも不自然すぎない?
私の計算違い?
任せた〜!
というメッセージが最も訴えたいことだったのかもしれない。
だが、残念ながら私が観賞した回はそれを受け止められる年代はほとんどいなかった。
個人的には戦前同様の国難に瀕しようとしていると感じている。
またしても老害が若者の前途を挫くことがないようにすべき!と強く感じた。
私を含め、老害は身を引くもしくは駆逐されるべき。
戦後80年記念反戦テレビドラマ
テレビ局が終戦記念日に合わせて、よく放送する反戦テレビドラマを想起しました。
戦争映画としてはちょっとスケール感や緊迫感が乏しい気がします。
ここまでマイルドに描くなら玉木宏の腕がもげるシーンも削除して、子供と一緒に安心して観られる映画にすればよかったと思います。
幸運艦雪風のことは日本でもあまり知られていないので、少しでも多くの日本人に観てもらいたい映画です。
私にも雪風の誤解がありました。
沖縄特攻作戦に参加した艦船は片道分の燃料しか積んでいなかったと聞いていたので、沖縄まで片道の半分も行く前に大和が撃沈されて作戦中止になったから、たまたま本土に帰還するまでの燃料が残っていたと思っていました。
しかし、実際には雪風は艦長たちの交渉のおかげで、燃料満タンで出港することができ、これは史実のようです。
エピローグがこれまたテレビドラマ的なんだよなぁ。
映画だから点数辛くなってしまうけど、テレビドラマだったら満点です。
全ての戦争で亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。合掌
命を賭して守り抜く
戦
手を伸ばせ!…未来へ繋ぐ願い
通常スクリーンで鑑賞。
ノベライズは未読。
「手を伸ばせ!」。「諦めるな!」。このようなセリフが何度も飛び交う戦争映画を観るのは初めてだった。幸運艦と呼ばれた「雪風」が救い、守ろうとした「普通」の未来を生きる私たちに出来ることは何か。それは、彼らの想いを継ぎ、後の世代へ繋いでいくことではないだろうか。散っていった先人たちに顔向け出来るように、託された我々が弛まぬ努力を続けていくことではないだろうか。戦争について知る、考える、そして語り継ぐ。平和を願い、自分の出来ることをしたいと思った。
[余談]
有村架純氏のサプライズ出演に驚かされた。本作のテーマである「継承」を象徴するキャラクターとして登場している。
ここからは少々苦言になるが、この有村氏のシーンと続く現在の江田島の俯瞰映像で終わっておけば良かった、と思う。
最後の最後、「雪風」の乗組員たちが第四の壁を越えて語り掛けて来るシーンに興醒めしてしまった。完全に、蛇足だ。
このようなシーンが無くとも、その想いを観客はしっかり受け取れるはずだ。観客の理解力をナメているとしか思えぬ。
明るく“普通”の未来で生きてます。
過酷な戦いからも必ず人を救い戻ってくることから幸運艦と呼ばれた「雪風」と、その雪風に乗る乗員達の話。
ミッドウェイ沖の戦いで独りの若者を救った先任伍長・早瀬と、その救われた若者・井上が雪風にて再会、「雪風」の新艦長として来た寺澤、雪風の戦中、戦後と見せる。
本作観る前は苦手ジャンルだから評価は☆3~3.5位かなと勝手に予想をしていたが↑の評価。
決して面白いという訳でもない、でも雪風に乗る乗員達、戦員達の絆みたいな物に没入できる。救った救われた2人の関係性、戦いの合間にある乗員達の食事や酒を酌み交わすシーンに少しホッコリできたり。
泣けるシーンは他にもあったけど、艦長・寺澤と先任伍長・早瀬の待つ家族の話と、…寺澤の口から出た「普通がいいな」「孫が出来てそれを喜ぶ」ってセリフには涙。
本作を2度と観ることは無いが雪風という駆逐艦があったことを知れたし心に残った、キャストの画力なのか脚本の力か分からないけど本作没入出来た。
こんなもんかな
このシーンって必要??
この作品は
あくまで
「史実に基づいたフィクション」
なので
(史実もきちんと知ったうえで)
史実と違うと目くじら立てるのは
個人的に
ちょっと違うと思いますので
普通に作品として
時間を 感じさせない
よい作品だと思います
がしかし
1箇所だけ残念で
この作品の前に
劇場で
某医療戦隊映画を 観ていたせいか
この映画に
「ひとが亡くなり見送るシーン」
は 必要なかった気がして
本当に残念でした
なくてもよかったかなと
思います
今日は終戦記念日
ラストシーンは
少し照れる感じも
ありましたが
先人に恥ずかしくない
世の中であって欲しいと
思いました
現代に生きる「ゆとり」と「余裕」
良くも悪くも現代に生きる人たちが作った戦争映画になってました。
実際に、戦艦で機銃を撃っていた祖母の弟や満州から命からがら復員船で帰ってきた祖母の妹からとんでもない話をしこたま聞かされた者からすると、登場人物たちからは「余裕」まで感じるほどでした。
「日本全土が焼け野原」という台詞は家族同士だから良かったものの、艦内で「駅馬車」という発言が出た瞬間には凍り付きました。
当然、仲間の船員から「非国民」と怒号があがり、艦内では集団リンチが始まると思ったからです。
ところが怒鳴る者が出ないばかりか、みんなで笑いながら作品の話を始めてしまいました。
他にも上官に向かって「(戦争を)やめるわけにはいかんのでしょうか」といった提言が飛び出す始末。
しまいには精魂尽き果てて喋る事すらままならないはずの人々を乗せた復員船で「笑いながら飯を喰う」シーンまで…。
もはや冗談にしか思えませんでした。
戦争の「悲惨さ」や「不条理」を説いている訳ではないので「あり」なのかもしれませんが、現実離れした描写の数々に「生きた物語」が感じられず、登場人物からは切羽詰まった感じがまるで伝わって来ませんでした。
当然、悲劇的なシーンにも心が揺さぶられる事はなく「まぁ、あれだけ余裕ぶっこいてれば、そりゃなぁ」と思ってしまうほどでした。
「飯」は我先、「怪我人」は二の次、「敵」は必殺という世界で生き抜いてきた人たちから学ぶべき事を学んだ上で後世にも大きな影響を与えてしまう映画という媒体を「作るべきなのでは」とまで考えてしまいました。
そういう意味では非常に考えさせられる映画だったと思います。
微妙でもやっとした
微妙。
まず、無能で艦隊ごと特攻を無理強いした軍上層部と、お国のため命をはる一般兵たちという、左右両方に配慮したバランスをとった描写に終始しているのが、「めんどくさい客が増えたんだなー」という気持ちに支配され。
また雪風は"戦うのではなく救う艦"を強調しすぎたのと、創作キャラである艦長の人道最優先な姿により、「ファンタジーだなぁ」と。
そもそもが、戦うために出て、生き残ったからたくさん生存者を救助したという結果を残しただけで、救助が目的の艦ではないので、目的と結果が入れ替わっている状態に疑問を抱く。
CGの作り込みは悪くないのだが、戦闘がメインの話ではなく、心の持ち方メインのため、戦艦類は引きの挙動を描く程度。
それも遠景では爆撃を受けて船体は黒々としていたのに、人に寄ったシーンで甲板はとてもきれいなままで、前後のつながりに違和感が多かった。
基本は会話劇。
甲板、操舵室、艦長室、軍の会議室ばかりで、低予算の舞台演劇を観ている気分に。
総じて及第点ではあるが、「配慮しすぎが平板に」「予算が見える安っぽさ」を覆すほどではなく。
もやっとした。
伝え続けることは大切です。
リーダーかくあるべしも学べる戦争映画
戦争映画といえば特攻隊や大和などがメインどころの感がありますが、海軍の何でも屋とも言われる駆逐艦、雪風を題材にした本作。違った視点でおもしろかったです。
冷静かつ的確な判断をする竹野内豊の艦長と、現場の最前線で自ら動き、部下にも慕われる玉木宏の先任伍長のリーダーシップの姿も一つの見どころかと思います。
現代回想の映像は一回でいいのでは?家族の年齢差などちょっと違和感?と思った部分もあり。
とはいえ、戦争の哀しさ、終戦から80年後を生きる私たちへのメッセージも感じられる作品でした。
個人的には血が流れるような戦闘シーンが思ったより少なく、重い気持ちになりすぎずでよかったです。
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