雪風 YUKIKAZEのレビュー・感想・評価
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どの世代に見せたいのか…
ちょっと豪華な出演者を揃えたドキュメンタリーテイストな作品でした
評価は凄く悩みましたが、雪風の軌跡を辿る作品としてはまあまあ良かったのではないのかと…
ただ昨今の事情が反映されてか、過激なシーンはほぼなく、終始マイルドな作りだったで戦争の悲惨さを伝えるには物足りなさは感じました
太平洋戦争を取り扱った作品は過去にも多数ありますが、1980年代前半ぐらいまでに制作された戦争大作には実際に体験された方達が制作に携わったり、出演されていた事を考えれば、緊迫感や迫力面での見劣りは致し方ない気がします
今の日本は、若者達の犠牲の教訓のもと成り立っている
お盆休みに是非観ていただきたい映画。色々と考えさせられました。海戦映画好きもそれなりに満足できる仕上がり。泣かせるシーンが多めです。竹野内豊演ずる艦長の戦闘シーンでの指揮がカッコイイ!難点は対空掃射シーンが同じ物を使い回してたのが残念…あと、栗田と小沢がイメージと違ったのが少し残念。あと、有村架純が最後だけちょろっと出てきて、ええとこかっさらっていったのが何やねん!となる。
ただ、当時この無謀な戦争に駆り出された人々の無念を考えると涙なくしては観れませんでした。一億総特攻とかアホすぎる…今現代を生きる私達は彼等に生かされ未来を託された。
頑張らねば!と勇気もらいました。盆明けから仕事がんばれそうです。
いい、映画です。
生きて還すことが存在意義
雪風という駆逐艦を知るきっかけとなった作品になった。
似たようなカットが多くて、それを繋いで構築したような
作品になっていると感じる。
もっと雪風における日常というか(戦時だから非日常かも)
生活というか、そこを掘り下げてほしかった。
そこから玉木宏演じる早瀬の矜持や、それがどう雪風の
乗組員の文化醸成につながったのか等、
竹野内豊演じる艦長 寺澤がさらっと話して終わりではなく
あくまでも雪風と雪風に乗る人にスポットをあてた
物語を紡いでほしかった。
寺澤と早瀬の家族には話が及んだが、
それよりも雪風乗組員に特化した話がよかったと思う。
ビジュアルもゲームっぽくて今ひとつ。
とはいえ、俳優の演技はよかった。
奥平大兼が玉木宏にビンタ2発をくらうシーンや
當真あみはスクリーンにうつっているだけで眼福。
男ばっかりスクリーンにアップでうつるので、
當真あみは救いだった(笑)
中井貴一はわずかな出番でおいしいところを持っていき、
さらに有村架純はもっとおいしいところをかっさらった
と思う。
でも、早瀬が戦死して以降、ずっと泣けた。
ただ、ラスト近くは無理して引き延ばしている気がして
冗長に感じた。
今年公開された戦争を扱った映画の中でも今ひとつ。
もったいない作品だと思う。
いつものNHKスペシャルかな
40年ほど前の「連合艦隊」、あるいは20年前の「男たちの大和」の形を変えたやつ・・・?
NHKスペシャル(ドラマ)として放送しても良かったレベル。
「ゴジラ-1.0」であれだけのことがやれるのかと思い、今作も期待していたのだが・・・
「連合艦隊」と同じ頃に上映された西ドイツ映画の「Uボート」、こちらは潜水艦の内部に特化した映像作品で、彼我の力量の差をまざまざと見せつけられたように感じたが・・・40年後にまだ「連合艦隊」かい、と言いたくなるほど(中井貴一のデビュー作、今作で伊藤誠一大将役だったのは、感慨無量の感もあったが)。
駆逐艦「雪風」と言う、特定された艦を題材にしているなら、もうちょっとやりようがあっただろうに・・・・
構成として、先任伍長(最古参の下士官)、伝説の?寺内艦長、ミッドウェイから生還し配属された新兵、邦画に付き物?銃後の女の子等・・・
もうこれだけで、いつものやつだなと・・・
最期は・・・これまた40年近く前の層雲峡SOS事件のカセットテープかなと・・・
題材はいいのに、残念な印象。
後はグチでしかないが・・・・
冒頭のミッドウェイ・・・雪風が題材なら、雪風視点で描きましょうよ。
なんでいつも航空機目線なのか。しかも数年前に見た米映画「ミッドウェイ(2019)」より見劣りする描写?
(ミッドウェイも褒められたものでもなかったが、勘所は抑えてある)
そもそも、三隈乗員の救助、(朝潮型駆逐艦の記憶だったので)雪風はいたっけ?と思い、調べると荒潮、朝潮とある。作劇上のフィクションか?
最期に艦上での相撲のシーンを入れていたようだが・・・・
あれは、駆逐艦の日常風景として本編で描くべきものでは?
そもそも、「雪風」と銘打ちながら、具体的な艦隊生活が希薄のような。
魚雷発射管もアップ過ぎて、駆逐艦の中での位置関係、装置の全容もよく分からず・・・・
「タイタニック」なんて見せるべきところは全部見せているのに、少しは見習ったらどうか。
なので、不幸な出来事があっても、まったく感情移入ができないと言う・・・
しかもえらく、ファンタジックな演出で・・・・
対日戦を描いた米国ドラマの「ザ・パシフィック」など、ちょっとしたエピソードと数発の銃撃戦で、あっと思わせる演出があり、これまた雲泥の差を感じるところ。
時系列がよく分からなかったが、確か戦闘中?なんとも緊迫感のないシーンで、邦画ならしょうがないか、と諦めの境地・・・
戦局をあれこれ地図で説明する割には、個々の戦闘がなんなのかが、よく分からない。
みんな知ってる栗田長官など出す暇があるなら、横須賀から呉へ退避させる空母信濃の護衛で、ひと悶着あったエピソードをやるべきではなかったか。
あれこそ「雪風」にとって身近なエピソードに思うのだが・・・・
一駆逐艦長が連合艦隊司令部が考えるような戦略を口にするのに、ちょっと違和感が。
空母の護衛でさえ、(歴戦の駆逐艦長の意見が重用されず)空母艦長の指示を受けているくらいなのに。
そのサマール沖海戦(レイテ沖海戦)
戦闘の経緯がまったく描かれておらず・・・再現する予算がなかったのか?
帝国海軍戦艦部隊の最初にして最後、最大の見せ場なのに(山崎監督なら、色付けてくれたかも)。
また、止め画のような空母が横を向いていたが、追撃戦なのに、あんなふうに見えるのか?(雪風視点だとどうか分からないが)
何かにつけて雑な感じが否めない・・・
ヤマ場のはずの?天一号作戦
大和の沈没シーンが・・・
もうちょっと工夫できないものか。これも雪風視点で作るべきと思うのだが。
映画「アルキメデスの大戦」もいいとは言えなかったが、新しく作ったのにあの映像・・・
実写で大和の映像なんて数多く残っているのに、あれをAIで合成したほうが、面白いものができそうな気も。
燃料片道分で・・・は、「またかよ」と思ったが、追加で往復分になっていたのは良かった。
さらに、あの時は沈没艦の乗員救助は行わずに雪風一隻でも沖縄に突っ込む算段だったらしいので、その辺の葛藤もなく救助活動となっているのが、戦闘艦たる振る舞いもなく終わった感じ。
そのほか、前の大阪万博を出す意図がよく分からない唐突感。
戦後の復興を表すものらしいが、世代じゃないので全くピンと来ず・・・
これまた、今作の最初と最後で似たような映像の繰り返しで、本編同様に退屈する。
戦闘シーンも同じアングルの機銃掃射。
「ミッドウェイ(2019版)」のほうが、上手く描写されていたような?
「男たちの大和」より、若干マシかもしれないが。
作戦参謀絡みの描写は蛇足もいいところ。
駆逐艦は「何でも屋」として酷使されているのだから、それを描写すればいいのに、いつまで上から目線のシーンを入れ続けるのか。
そのくせ、本質的な大本営の話までは言及せず(上級将校たちの無能さ加減は描かず)。
こういう時に限って、マスコミがいいだけ煽ってきたことは、頬かむりだったりする。
(他の邦画ではマスコミ関連がちょくちょく出てくるが)
艦長は、ゴジラ-1.0に出ていた雪風艦長のほうがピッタリに思えたが・・・・
(今作では、大和艦長?)
呉に帰投している雪風の画が、いつも同じなのはいかがなものか(呉じゃない場合もあったが)。アニメ「この世界の片隅に」に出てくる、重巡青葉の帰投シーンなんて数秒のモノでしかなかったが、印象的な画だったなぁ・・・
復員船時代も雪風には必要なのだろうが、これまた取ってつけたようなシーンで・・・
兵隊のほかに一般人もいるなら、なにか説明を付けても良かったような。
個人的には、戦後パートは説明画像で終わらせても良いと思えた。
またフィクション混じりのためか、歴代艦長の肖像を出すような演出もなく・・・
2回目観て気づいたが、この時に艦長、唐突に亡くなっていたのね・・・
中井貴一・松田聖子共演の「プルメリアの伝説」を思い出す(?)
観終わって思ったのは、学芸会「雪風」 (ラストシーンで確定)
観たくもない「ミッドウェイ(2019版)」で口直ししたくなってきた・・・
良ければ数回でも観るつもりだったが2回目以降を観るのはツライ・・・
とりあえず2回目(8/21)を鑑賞(中盤の眠くなるシーンは寝ていた)
・三隈の沈没シーン、本当は頑張ったところなのかも。
(ミッドウェイ海戦での、三隈の部隊の話はあまり出てこない・・・これも栗田艦隊)
・中井貴一の出てくるシーンは緊迫感があり、これは中井貴一成長の物語なのだと思えば、腹も立たない?
・雪風を多少でも見られる点で良しとしましょう?
・エンドロールは、「海ゆかば」が流れるのが、何より一番しっくりくると思うのだが。
(まぁ、絶対やらないと思うが・・・)
魅力も見ごたえもある作品だが、、、
雪風鑑賞。まず最初に言うと映画館で観る価値は十分だと思う。ただ良い面が多い一方でモヤモヤする点も多い。
所作、時代考証は誠実な仕事、小物までよく作られてた。ただ万事あんなに小綺麗でなはく、薄汚れて汚かったとは思う。
一方、演技に引き込まれる場面と急に現代人的な価値観で語り出す場面の雑な継接ぎがなんとも居心地の悪さを感じる。
また海軍は雪風に過酷な運命を課す存在であるのに誰にも責任が無く、まるで被害者のように、運命に必死に抗う悲劇のヒロインのように描かれる。
登場人物もとってつけたような武士道を匂わせる現代人が転生したような艦長。私的制裁や体罰、階級社会が一切描写されない民主的、家族的な和気藹々とした乗組員。どちらも当時の世相や、軍隊の在り方と全く合致しない異様さに見えてしまう。
加えて戦争遂行の主役のように扱われる何とも複雑怪奇な海軍。海軍の批判に値する部分は殆ど捨象された非常に偏重した描写であると言わざるを得ない。
協力した海上自衛隊に忖度するのは分かる。
極右極左に絡まれたくない大人の事情も分かる。
だが、こういう曖昧で玉虫色の判断しか出来ない政治家や軍人が先の大戦を引き起こしたのではないの?映画、メディアとしての反省はそれでいいの?貴方達も歴史の反省の当事者性を持つべきですよ?と思ってしまう。
より明確なポジションをとり、作中に自分達の右左両翼に対するアリバイをねじ込んだり、お説教めいた綺麗事を演者に言わせない作品を作って欲しかった。
あとは単純に、邦画全般が演技や情景ではなく、台詞に頼りすぎる癖がこの映画にも出ていた。
それに加えて邦画の戦争映画でもはや義務のように盛り込まれたどこから目線かわからない説教。
それがせっかくの良い題材、役者の演技、考証や昔の戦争映画を彷彿とさせる緊迫したシーンの良さを損なっている。
普通に生きることが出来る幸せ
太平洋戦争に実在した駆逐艦「雪風」の史実に基づいて、雪風に関わった人々の運命と人間模様を描いた物語。戦争映画でありながら戦闘そのものは描いていないので少し物足りないと思うかもしれないが、それ以上に、生きることや救うことを強調している感動のヒューマンドラマでもある。
次々に登場する豪華キャストによる演技合戦も見応え十分で、普通の生きることが出来る幸せを教えてくれる素晴らしい作品です。
2025-123
悪く言うつもりはないのですが・・
なぜ評価いまいちなのか、凄く良い映画
敬意を感じる非常に素晴らしい映画でした。
今時めずらしく、とても真っ直ぐな思いで作られた作品だと思います。
大変な中でもどうにか明るく希望を抱こうとする姿がリアルなんじゃないかと思いました。
他のレビューにあったような余裕のようなものは感じませんでした。
なぜ評価がいまいちなのかもわかりません。
確かに艦隊戦シーンはもう少し多くても良かったかなとは思いますが予算の都合もあるでしょうし仕方ないかなと。でもその分、個々の艦隊戦の映像は素晴らしく、俳優陣も非常に豪華で演技も皆さん素晴らしかった。真剣さが伝わってきました。
こういった映画をもっと世に出して欲しい。
現代の我々は確かに苦労はありますが先人の方々よりはるかに豊かな暮らしができています。それは高度成長期を支えた方々含め多くの先人の皆さんのおかげであり、現代に不満を感じることはあれど敬意を絶対に失ってはいけないなと改めて想います。
普通がいいな
■ 作品情報
監督は山田敏久、脚本は長谷川康夫。出演は竹野内豊、玉木宏、奥平大兼、當真あみ、田中麗奈、中井貴一ほか。
■ ストーリー
太平洋戦争中、数々の激戦を生き抜き、「不沈艦」「幸運艦」と称された駆逐艦「雪風」の知られざる史実に基づく物語。戦局の推移を示しながら、最前線で戦い続けた乗組員たちの姿、そして彼らの帰りを待つ家族たちの思いを壮大なスケールで描く。戦争の渦中から戦後、そして現代へとつながる激動の時代を背景に、懸命に生き抜いた人々の運命を通して、命の尊さと平和への願いを問いかける。
■ 感想
戦後80年という特別な夏、数ある戦争関連作品の中でも特に心待ちにしていた本作。期待を込めて公開初日に鑑賞してきました。幅広い年齢層の観客で埋め尽くされた客席を眺めながら、この作品が多くの人々の心に届き、戦争の悲惨さと平和の尊さについて深く考えるきっかけになるといいなと感じました。
実在の駆逐艦「雪風」の歩みを追う中で、当時の戦局が地図上の戦力図と共に視覚的に示されるため、非常にわかりやすく、当時の切迫した状況が鮮明に伝わってきます。これまでその存在さえ知らなかった「雪風」という艦が、いかに数奇な運命をたどり、どのような役割を担っていたのかがしっかりと描かれ、その驚くべき史実にはただただ圧倒されます。
また、戦闘シーンでは、魚雷に対する巧みな操艦、敵戦闘機への命懸けの対空砲火、艦に危険が迫る中での人命救助などが描かれ、艦内の緊迫した様子がひりひりと伝わってきます。その一方で、平穏時には乗組員同士の和気藹々とした交流の様子が描かれ、運命を共にする乗組員たちの強い絆を感じさせます。
本作は、史実に基づいたフィクションではありますが、戦地に赴く兵士たちの決死の覚悟、そして銃後で彼らの無事を祈り続けた家族たちの胸の内は、まさにそのとおりであっただろうと、深く共感せずにはいられません。特に、終盤で描かれる特攻に対する受け止め方は、やや現代的なきらいも感じますが、当時の軍人たちも、口には出さずともあのような思いを抱いていたのではないかと思わされます。
私たちが今享受している平和は、このような人々が命懸けでもたらしてくれたものだということを、決して忘れてはならないと改めて痛感させられます。そして、このかけがえのない平和を未来へと必ず守り抜いていかなければならないと強く思います。特に、艦長の「普通がいいな」という一言が、心に重く響きます。当たり前の日常が当たり前であること、すなわち平和であることの尊さを、この上なく雄弁に語りかけてくるようです。
竹野内豊さん、玉木宏さん、中井貴一さんをはじめとする名優たちの渾身の演技も、この作品を忘れがたいものにしています。彼らが演じる一人一人の感情が、スクリーンからひしひしと伝わり、観ている者の胸を熱く揺さぶります。戦争を知らない若い世代にも、そして当時の記憶をもつ世代にも、ぜひ本作を観て、戦争と平和、そして未来について深く思いを馳せてほしいと、心から願います。
⭐︎3.8 / 5.0
雪風の活躍は運だけで生命繋いだ神様からの使命感
竹野内豊が演じる艦長の寺澤一利(実際の「雪風」艦長は寺内正道)、兵士らを束ねる先任伍長・早瀬幸平(玉木宏)、若い兵士、井上壮太(奥平大兼)らの働きぶりからは、
「雪風」の活躍は運だけではなく、乗員たちの能力に負うところが大きかったことがうかがえた。前略寺澤一利艦長今の世は普通以上で、貴方が繋いだ生命は明日へ繋がっていますありがとう貴方に見せたかった普通以上の今の世日本をと貴方へお手紙を認めたい戦後80年8月15日終戦日より。
元魚雷発射管射手の軌跡
へいつか行って見たい感じました!!
私が艦長に成ったからには、この艦は沈まぬ。理由は、私が艦長だからだ
歴史好きなので、"封切日"というよりも「終戦の日(8/15)」に観ました。
考証的には、艦長以下登場人物の髪形が、短髪でないこと以外に大きな過ちはないが、
なぜか、この映画の最後に「この映画はフィクションである。。。」と文章が入るが、この映画をフィクションと位置付けるならば、この世の全ての戦争映画を、"フィクション映画"と呼ばねばならないだろう。
せいぜい「このドラマは 実話をもとにした。。。」「一部フィクションの場面があります。。。」程度に留める冪だと考えます。
映画中の感動的な某氏の戦死は、史実では「ソロモン海戦」時に頭に深手を負った水雷長(終戦後死亡)であるが、
この雪風では、戦死者が6名という記録になっている。
こんなに立派な館長なのに、実名を使わず、映画の中では、偽名に成っています。理由は解りません。
もしかしたら「名前の通称名使用」を、政治的に訴えていたのかもしれない。
だとしたら、映画作りとしては、愚の骨頂である。
寺内 正道 実艦長は、竹ノ内さんのような美男子ではなく、低身長のわりに96㌔の巨漢の大酒飲みであり、
とても豪快な"太ったダルマ"のようであったようで、海軍兵学校(通称:江田島)55期では、120名中下から2番目の成績だったという
映画の冒頭にもあるが、主人公である竹ノ内艦長が着任時には、すでに雪風は、不着弾・不発弾や気象状態に多々助けられながら、
ほとんど軽微な被害で戦場を闘い続けて、
「呉の雪風、佐世保の時雨(しぐれ)」として、武運艦・強運艦で有名になり、塗装を剥がして、持ち帰りお守りにする人間が後を絶たなかったそうです。
その代わりに、酷使されたりすることも、多々あり、映画の中にも出てきますが、
マリアナ沖海戦(1944年6月19日~)では、小沢艦隊にわざと
殿(しんがり)・囮的盾として、補給部隊(後に自沈)と共に置き去りにされたりしますが、
その中でも魚雷ではなく、サーチライトで! 敵機を撃墜したりして戦果もきちんと挙げています。
映画の中で、艦長が艦橋屋根に開けたハッチから体を乗り出して、三角定規を持ち、操舵支持を出していますが、
これは、艦長が雪風前に指揮していた駆逐艦「電(いなづま)」と同じく、
防御を無視して、雪風を魔改造カスタムして、天井に穴を開けさせたもので、
他艦にはない操縦法となり、これが多くの空爆から艦を避けれる肝になっていたようです。
もちろん雪風乗組員の練度の高さは言うまでもありません。
劇中にでてくる"スクリュー損傷"は、大和に横付けして、修理してもらったという豪快な逸話がありますが、映画には出てきません。
雪風は、馬車馬のように使われたので、任務中に50、100名単位で味方を何度も救助して、
南太平洋海戦(10月26日)では、
味方が撤退する中、最後まで戦域に居残り、通称「トンボ釣り」と言って 夜間でも電気を派手につけて、散り散りに撤退してくる味方を誘導した事により、艦として表彰されています。
そして、駆逐艦「雷(いかづち)」と同じように、
スラバキヤ沖海戦(1942年2月27日)では、米軍兵士40名救助したり、サマール島沖海戦(1944年10月25日)ではアメリカ巡洋艦「デ・ロイテル」駆逐艦ジョンストンの救命ボートの生存者に食料を分け与える事もありました。
大東亜戦争後は、台湾に引き渡され「丹陽(たんやん)」と改名され、台湾海軍 旗艦としても、幸運艦であり続け、最後は解体されて、艦命を無事に終えました。
駆逐艦「雪風」自身ですが、この手の映画では、艦橋操舵室 をきちんと作り込むまでは、よくあるが、本作では、電探室、九六式25ミリ三連装機銃、魚雷発射塔内部をよく作り込んでいます。
この映画を観たら「男たちの大和 YAMATO(2005年)」を次に観るべきだと思います。
良かった
94歳になる母が満州から命からがら(当時は中国の軍・民間の追撃が激しかったそうだ)帰国した時に乗船したのが雪風だった
それに興味を持ち、いろいろ調べたところ、この船が単なる「幸運艦」ではなく、神がかっていたいたことを知った
見に行くまでは、こんなマイナーな素材コケるだろうなぁと思っていたが、あにはからんやどこの劇場も満席に近く、東京の割とマイナーな劇場を予約したんだが、そこも隅々まで満席だった
初日が終戦記念日だったからなぁ~と思いつつ、やはり日本人の琴線に触れる作品だな、と思い直した
もちろん、フィクション要素も強く、寺澤艦長なんていなかったはずだけど、竹野内さんや玉木さん、他の俳優の演技もよく、史実にほぼ忠実でこの夏、鬼滅の刃、MERとともにおすすめの1作です
戦は1度始まったら後戻りすることが出来ない。生きて返す生きて帰る、...
終戦記念日に見て、考えさせられた
普通がいい…本当にそう思います
世界をみれば今も戦争が行われており、そうでなくても最近は災害、事件のニュースも多くなっている感じがして、艦長の思いは世界共通だと思います。改めて普通の大切さを痛感しました。俳優さん皆さん良かったです!
ただ、ラストの戦後(現代)がとってつけたような感じで残念。ないとありきたりになったのかもしれませんが、それならばもっと丁寧に描いて欲しかった。
超個人的にはエンディングもUruさんの歌のまま終わって欲しかった。
貧乏臭い
全体的にVFXがショボくて苛烈な戦闘を潜り抜け、大日本帝国海軍の終末を見届けた「雪風」の凄まじい勇戦敢闘ぶりが感じられなかった。
山崎貴監督とVFX集団の白組が制作してくれたらと思わずにいられなかった。
「雪風」の名誉のために言っておくと最期は台風で破損したのであって「沈ん」ではいません。尚、潜水艦は「潜る」のであって「沈む」のではありません。
艦長が過労で亡くなるのは過労社会日本を批判しているのだろうか・・艦長のセリフ「普通がいいな」はロスジェネ世代の自分には無茶苦茶刺さった。失われた30年で日本の国力は大きく衰退しましたよ。
俳優陣がいい演技してくれているのにもったいない。その俳優陣のバストアップショット
と「顔芸」に頼りきりのVFXがショボい貧乏臭い映画という印象
対空戦闘用意→九六式二十五粍機銃の連射シーン→ラッセルネットで手を伸ばして救助シーンの繰り返し、カメラを振れない引けないのが素人目でも丸分かりで厳しい台所事情が察せされる。
実写が金銭的にキツイからVFXが進歩したのに実写>VFX>顔芸というコスト管理が
見えてしまって落胆してしまった。「雪風」の視点から見れば僚艦が次々とやられていくのを見届けた側面が蔑ろにされてしまった。ここは無茶苦茶VFXを多用しても構わないのだ。
最後の「雪風」を擬人化した視点が見つめている先は現代日本なのか1970年の日本なのか曖昧で、最後のラストメッセージに席からズッコケ落ちそうだった。しかし、日本の安全保障は厳しい。海軍力では中国に凌駕されてしまって、将来の台湾有事では苦戦を強いられるのは必定で、終生の地台湾で解体された「雪風」が心配になるのも無理はない。ただ、映画は貧乏臭くても構わないが現実の自衛隊が貧乏では困るのだ。国債を発行して戦備を整え来るべき有事に備える必要がある。観る人が違えば映画の反戦雰囲気を全く無視して、現実の有事を想像して暗澹たる気分になる人もいるのだ。
幸運艦雪風の実話に基づいた映画です
第二次大戦で活躍した駆逐艦雪風の先任海曹と新任艦長を中心とした乗員の生活と活躍の物語です。
船も小さく乗員も少なく何でも屋的な使われ方をされた駆逐艦ならではの厳しい中にも家族的なおおらかさやチームワークなど乗員一丸となって奮戦する様子は小型な駆逐艦ならではなのだろう。
その中に下士官のチームリーダーとも大ベテランとも言うべき先任海曹、新任ならがら的確な指示を出す艦長(実在しない架空の艦長で駆逐艦の艦長はこんな感じ見たいな集合体みたいです)。何でも屋的な駆逐艦は撃沈されたり航行不能になった艦艇の乗員を助ける任務も多くなる。特に雪風は不思議と大きな海戦に参加してもなんとか撃沈を免れ生き延びてきた幸運艦と呼ばれる程に。
しかし戦局はよいよ厳しくなり…
結論としては駆逐艦雪風は終戦まで撃沈される事なく最後まで生き延びたけど乗員まで不死身ではない。帝国海軍の体面だけの間抜けっぷりも描いてあるのは良い。
あとは映画館で。
しかし安っぽいCGや戦闘シーンなどイマイチな所も多いですが物語を楽しむ映画と思って見てください。泣いている人も多かったです。
もう少し揺さぶりがほしい
全483件中、381~400件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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