雪風 YUKIKAZEのレビュー・感想・評価
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酷評が多いですが
今回は必ず帰ってくる幸運艦と呼ばれていた雪風が気になり知りたいと思い見てきた。
戦闘シーンはもちろんありますが、どちらかと言うと戦略や船の中での連携シーンが多く、船の構造や当時の戦い方をより詳しく知ることができた気がして興味深かった。
一人でも多くの人を生かすこと、命を粗末にした戦い方の否定、若い世代を後世に生かすこと、そういった生きぬく思想が当時あったんだと思うと少し安心した部分があった。
最後は、帰還と犠牲からかUruの曲でよくわからず一気に涙込み上げ、いつも最後のエンドロールで心整えるのですが、まさかのエンドロールが波の音のみという不意を突かれ、余韻MAXで全然心整わず。
酷評されてる方が多いですが、戦闘シーンやエンタメとしての期待をしていくなら違うかなと思います。
また戦争でこんな事ありえないという意見も見ますが、絶対ないとは言い切れないとも個人的に思いました。
生活していく中で、少しも和む時間がなかったか、1%もそうゆう環境が存在しなかったどうかまで、当時目にしていないから断言できないでしょう。
自身の概念で決めつけて見るより、そうゆうこともあったんじゃないか、と思える広い心を持って新しい視点で見てみてもいいんじゃないでしょうかね。
戦争を知ることで保たれる平和があると思うので、是非多くの人に見てほしいと思える作品でした。
考えさせられる
戦争を知らない世代に見てもらいたい。 とかく大和のような有名な艦の...
戦争を知らない世代に見てもらいたい。
とかく大和のような有名な艦の話は多くあるが
駆逐艦に焦点を当てているところが良い。
新潮社「海軍飯炊き兵物語」にもあったが、
駆逐艦や潜水艦はアットホームだったようである。
ただ、今時の映画としては抑揚がない。
下手にドラマチックに作っていない分、
内容は淡々とした記録映画のようである。
また、テーマについてもなんのひねりも無く、
もう見たまんまで分かりやすい。
シンプルな映画である。
戦争を知らない世代に見て欲しいが、
これをきっかけに戦争を知っても欲しい。
真珠湾、ミッドウェー、レイテ沖海戦、
栗田艦隊謎の反転など、
一言では済まないエピソードが多々ある。
それらから学ぶことも多い。
また、艦名もたくさん出てくるが、
それぞれの軍艦がどのようなものであるか
知らないと、
話の切迫感を感じられないかもしれない。
空母って何?戦艦と巡洋艦はどう違うの?
それらを知ることで、この映画をもっと深く味わえる。
左右に配慮すればこんな描写かな
「映画ならではの映像体験」は不足かも。が…
観やすい戦争映画という印象です。
その分、リアルさや映像自体の迫力には欠けるので、そういった物を期待すると肩透かしを喰らうかも。
俳優さんは上手い人ばかりですし、会話の間の取り方も良いのでストレスはありません。
しかし、戦闘描写は迫力や緊張感不足なのでメリハリが無く、やや間延びした印象。
この辺りは予算や技術力の問題かな…。
戦闘シーンの描写力不足は、テーマである「生きて帰る、生きて帰す」のメッセージ性不足にも影響しており、戦場から生きて帰る事の難しさ、生きて帰れない人々の多さ等の表現が少ないので、テーマの重みが伝わりづらくなっています。
雪風にフォーカスしすぎて、他の艦のシーンが少ないせいだと思うのですが、これも予算の問題な気がしますね。
これに関しては、史実に詳しい人(映画内で描写されなくても戦闘状況がイメージできる人)の方が楽しめるかもしれません。
とはいえ、リアルに寄せすぎて生々しい描写が増えると観れない人も出てきますので、戦争を知る入口としては良さそうです。
(「火垂るの墓」でも怖くて二度と観ないって言う人もおり、どんなに戦争の現実を克明に描いたところで、観てもらえなければ意味がありませんので)
戦後80年の年に、このような観やすい戦争映画が公開されたことは意義があると思いますし、携わった方々に感謝したいですね。
これを機に、戦争について考える人が増えてくれる事を願います。
波音
リドリースコットのナポレオン、ノーランのダンケルク、はたまた山崎監督のアルキメデスの大戦からGODZILLA -1、の臨場感には及びませんでしたが、俳優さんは若手からベテランまで、かなりツボなキャスティングでした。こういう映画に若者がもっと出てほしい笑 奥平くんに続け!
ただ、アップに頼るシーンが多すぎるのが嬉しいような残念なような。
竹野内さん玉木さんはほんとかっこよいし、藤本さんはもうこの時代物には欠かせないような役者さん。ゴジラ雪風艦長さんも出てくるたび嬉しくなってしまいます。蹴られながら舵を取る三浦さんも大好き。
が、なんというか、説明が親切な台本だなぁと冷めることが時々。
なんだかアットホームな艦上だし全員反戦唱えてるし、政治的な面がないからなのか、観客からこの時代へ反発する機会を失っているような。もっとこちらを信用してくれてもいいのにな、と思いました。これで正しいのか考えろ、と委ねてくれてもなと。
雪風の話だけど、大和が沈むシーンはも少し丁寧にしてほしかったな。
賛否あるようですが、わたしは波音だけのエンドロールすごく良かったです。立つ人もいなかった。
駆逐艦雪風の映画であると誤解されませぬよう…
史実を元にした完全フィクションファンタジー映画であると御認識いただいた方がよろしいかと存じます。
評価できる点
・「艦長」が「官庁」でなく「干潮」のイントネーションになっている。
・航行中の艦内に小さくタービン音が流れ続けている
・江田島が「えたじま」
・「みぎげん」、「ひだりげん」
・ラストシーンで『はたかぜ』
・銃後パートが少ない
・無駄なラブロマンス要素がない。
・ラストシーンで『はたかぜ』
・戦闘配食が乾パン
・ラストシーンで『はたかぜ』
・エンドクレジットにちゃんと『はたかぜ』
残念な点
・説明的セリフが多すぎ
・爆発するたびにフネが海面から浮き上がって見えるようなレイヤ処理の甘いCG(経費節減)
・望遠レンズの圧縮効果だと言い訳しても無駄なレベルで近すぎる航行間隔
・『撃沈された艦艇の燃料は海水である』と言われても信じられるほど綺麗な漂流者と澄みきった海面
・使い回しモリモリのCG航行シーンと対空機関銃の射撃シーン(経費節減)
・野外シーンは中部甲板オンリー(経費節減)
・12.7mmの直撃を受けたのに日本刀で斬ったかのように切断面がきれいでまっすぐな腕
・まるで戦艦!広々烹炊所
・科員食堂で左手がテーブルの上
・敷島隊のことをなんでお前が知ってるんだよ
・突然の死!!!!
主役は雪風ではなく乗組員たち
人間ドラマが中心で、雪風はあくまでそのドラマの舞台といった感じです。
ですから、雪風の活躍を期待している人は物足りなく感じるかもしれません。
船好きの私としては、役者の熱演に対して、CGの質の低さと雪風全体が写るシーンが少なかったことが残念でした。
特に大和沈没の辺りは、映画のクライマックスのはずですが、艦橋の中の会話ばかりで、外からの視点の映像が少なく、話が飛びすぎて、まるでテレビドラマのようなチープ感が否めませんでした。
沖縄特攻から先は話が駆け足過ぎたので、万博や回想シーンを削ってでも、もう少し丁寧に描いて欲しかったです。
乗員の所作、言葉遣い、軍装はかなり正確に描かれている一方で、水兵が長髪だったり、対空戦闘中に鉄帽を被っていない兵が多くいるなどの違和感のあるシーンもありましたが、この点はオタ…いや、よほどこだわりのある人でなければ気にならないかもしれません。
実在した艦の話ですが、あくまでフィクションであり、史実と異なる部分も少なからずあるので、その点は割り切って観る必要があります。
戦争映画であるものの、悲惨なシーンは少ないので、子供でも安心して観ることができます。
戦後80年の映画が、これなのか
戦後80年の節目にあたり、TVなどではあの戦争を見直す番組が次々と放映され、映画でもドキュメンタリーでは戦争の闇を掘り返す力作が次々と公開されています。そこで劇映画が愈々登場です。海戦で戦いつつ、海上に投げ出された兵を拾い続けて終戦まで沈むことなく勤めを終えた駆逐艦「雪風」の物語です。
冒頭、いきなりビックリしました。当時の海軍の兵隊にそんな長髪は居ないだろう。居たとしてもそんなヘアスタイルである筈はない。軍事オタクでない僕でも気付く時代考証の雑さが目に付きます。そして、予算が無かったのでしょう、戦闘シーンは大きな背景を必要としない寄りの絵ばかり。やたらと機関砲を打つ映像が繰り返されます。VFXも類似カットを度々使っている様子。戦況の展開は台詞で説明されて進みます。
そして、艦内は強い絆で結ばれた信頼できる仲間ばかりで家族の様な暖かさすら感じるのです。制作者も出演者も戦争を知る人は誰も居ないとはいえ、これが戦後80年の戦争映画なのか。日本映画界は現代に通じる歴史として戦争を撮る気など最早なくなり、それらは時代設定の一つに過ぎなくなったのです。ドラマならば自由な発想で物語を紡ぐ事が出来る筈なのに、低予算のドキュメンタリーに遠く及ばない熱量なのでした。
それにしても、緊迫感の無い戦闘シーン、焦点の定まらない人物描写だった。
あくまでフィクション映画
海軍軍人ヒューマンドラマであり、歴史映画ではない。実話をもとにしたフィクションとして映画を楽しんでもらいたい。
【残念な点、フィクション】
・戦史シーンは少なく、雪風が水没者を救助しているシーンばかり。歴史映画としてでなく、ヒューマンドラマとして見る映画である。
・キャストが長髪。二等水兵で丸刈りじゃないなんてありえない。そもそも二等水兵は入隊2か月後には一等水兵になるので、せめて一等水兵にすべき。
・玉木宏が演じる「伍長」という階級も「先任伍長」という役職も帝国海軍には存在しない(海自には先任伍長という役職はあるようだが)。伍長は陸軍の下士官である。分隊士とか甲板長にすればよかったのに。
・米軍潜水艦の魚雷のスピードが速すぎる。こんなにスピードはない。
・大和特攻は映画では軍令部作戦部作戦課長(大佐)役の石丸幹二が主導しているが、史実は連合艦隊司令部が主導した。いっぽう伊藤整一長官へ、不本意ながら作戦を伝える草鹿連合艦隊参謀長(中将、俳優不明)は史実に沿っていきなり登場してくる。唐突な印象である。フィクションと割り切って石丸幹二が伝える役もやればいいのに。
・士官(航海長や水雷長)が老けている。大尉や中尉なので30歳未満が適当。(機関長と主計長役はちょうどいい歳かも)
・プロペラを座礁で損傷するのは史実に基づくが、スピードは16ノットまで低下した??。そこまで低下したら艦隊に随行できない。史実は26ノットくらいじゃないか?
・第二艦隊長官(中井貴一)が雪風艦長(竹ノ内)と「君は何処の艦か?」と言って「建物の廊下」で握手するシーンがあるが、軍議で会う機会はあったので長官といえど駆逐艦長の顔くらいは知ってたのではないか。それと艦隊の軍議は旗艦である大和の中でやる。陸上の建物(鎮守府、連合艦隊司令部、軍令部)ではやらない。
【良かった点】
・水葬のシーン。これはラッパの演奏などリアルに思えた。
・ソナー室(聴音室)はリアル。
感動もラストの幕引きで台無し
綺麗すぎる映画
なんだかさらっとしているというか?可もなく不可もなくという感想です。玉木宏が亡くなったシーンではちょっと目をそむけましたが。竹野内豊は亡くなる必要あったんでしょうか?今まで沢山戦争映画見てきましたが一番普通の映画でした。
そもそも・・
こういう戦争観は日本人の観客が求めるのでしょうか?戦中の勇壮で、高潔な日本人。彼らは、日本を守ることを切に願いながら死んでいった・・
これは英霊という思想ですよね?
この映画のメッセージは、艦上から乗組員たちが観客に向かって「見てるぞ〜」と呼びかけるシーンに象徴されると思うのですが、何も戦争はよくない、というメッセージが戦争映画には必要というわけではないですが、この映画に出てくるのは美化された「日本人」であって、戦争に対してポジティブなメッセージさえ発してるように感じました。
意味を剥ぎ取られるのが戦争というものの悲惨さであって、後世の人がべたべたと意味づけをして戦争という題材を消費する娯楽作品に仕立てるという姿勢には疑問を感じざるを得ません。
俳優さん達は素晴らしかったと思いますので、低い評価はつけないようにしましたが実際は星1つです。見る価値はないと思います。
背景が分かりずらい
雪風の映画を見るのは、2度目で1回目は1964年公開の駆逐艦雪風で長門勇が主演してた。煙突に撃沈した敵艦の艦影をペンキで描いていたのを覚えてる。それから雪風は私にとっても特別なものとなった。決定付けたのは宇宙戦艦ヤマトのユキカゼだった。雪風は自分にとっての旧海軍艦船の思い入れNo.1だ!今回の映画は雪風の搭乗員に焦点を当ててくれてるが、長い大戦を切り取り切り取りしてるので、場面場面の激戦が霞んでおり、雪風がどうして生き残り幸運艦と呼ばれたのかボヤけてしまった。また、その後の経緯も全く出ておらず、太平洋に沈んだとだけあったが、せめて字幕でも良かったので、台湾海軍で長く軍務に従事し、台風で着底後解体され、スクリューは台湾で保管し、イカリが江田島に返還された事を明示して欲しかった。譲渡された艦船が日本に戻って来た感動する話なのに、イカリのパーンだけで完全スルーされたところは納得いかない。
雪風の軌跡が淡々と描かれるの対して、うまく乗員のドラマがリンクしてなかった。
8/15の鑑賞。
午前中に見た『木の上の軍隊』に続いての太平洋戦争を題材とした映画。
戦争の悲惨さ、命の大切さを強く感じる1日になりました。
艦長と先任伍長を中心に描かれる雪風の乗員と、艦の軌跡。
雪風は幸運艦だと呼ばれていたらしい。
運が良かっただけなのか、何か理由があるのか知りたかった。
どうも、ホントにただ運が良かったから撃沈されずに生き残った艦だったようです。
こういう映画を見るたびに、家族のため、未来の日本のために戦った先人達に日本人として感謝の気持ちが沸き上がってくる。
軍部の暴走によって無駄死にしていった人たちに、哀悼の想いを表したい。
ただ、脚本がイマイチだったかな。。
雪風が撃沈を逃れた艦というところだけは分かっていて実話なのだから、あとは後付けのドラマを如何に作るか。。
雪風の軌跡が淡々と描かれるの対して、うまく乗員のドラマがリンクしてなかった。
例えば、先任伍長の妹訳の予告でもたびたび映っていた當真あみちゃん。
可愛いアップの顔が映し出される予告シーンを見ていた。
だけど、特に話には絡まないところが気になった。
終盤に登場する中井貴一、最後に出てきた有村架純、そして中林大樹。
中林大樹さんには頑張ってほしい。
あまろっく以来の映画での目撃。
竹内結子の旦那さん。
役者の道を突き進んで欲しいです。
役者と犬と主題歌だけで価値はある
エンタメ寄りの脚本
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