「80年前の戦争当時に思いを寄せて」雪風 YUKIKAZE やす3さんの映画レビュー(感想・評価)
80年前の戦争当時に思いを寄せて
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「先代伍長はおそらく泳ぎは苦手です」
名前ではなく出身地で呼ばれていた若者深川が、恩を肌で感じ、先輩から多くのことを謙虚に学び、船の上でたくましく成長していく物語という側面が気に入りました。
このセリフはそれが凝縮されているのです。
細かいエピソードやセリフはフィクションだろうけど、当時の資料を紐解くと、間違えなくこういう環境の中でみんなが必死に戦い、必死に生きてたんだろうな、と思わせてくれます。
心がちゃんと繋がっている。
お互いを尊重しあっている。
皆が同じ方向を向いている。
気の利いた雑談で溢れてる。
人が人として確り生きてる。
生死の狭間の中で日本を守ろう即ち生き抜こうとして、必死に任務を全うしようと頑張る、とはこういうことなんだな、と思い知らされました
幸運艦は幸運で生き延びたのではなく、本物のチームワークがあったからこそ、どんなピンチ下であっても、自分たちが信じる正義、皆で共有している正義を貫いたからこそ、帰還できたと思います。
今を生きる上でのヒントをもらった気がします。
先代伍長の一人でも多くの人を救いたいという思いの強さは、上も下も関係なく皆に浸透していく。上も下も関係なくその思いを胸に抱きそれぞれが育っていくものなのだ。
いまが平和な時代だからこそ、世界が戦場だったあの時代を反映したこの映画を、いまの皆に観てもらいたいと思いました。
「日本を任せたぞ」って託されたのだから。
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