「俳優陣の演技が光る「舞台劇」」雪風 YUKIKAZE HGPomeraさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優陣の演技が光る「舞台劇」
まずは、戦地に赴き戦い抜いた方々に敬意と、命を失った方々に追悼の意を記します。
本作、観かたによっては面白く、また同時に物足りなさが有った作品でした。
本作を鑑賞するにあたり、上映から時間が経過していることも有り、多くの賛否両論を拝見した後に鑑賞させていただきました。
正直、あまりいい評価を目にしませんでしたので、ある意味「覚悟の上」で鑑賞に望みました。
確かに、物足りなさが確実にありました。
まず、冒頭からそれ以降の戦闘シーン。
ほぼすべての戦闘シーンがズームアップの、「一人称」的な映像で有り、全体を観せる「俯瞰(ふかん)」的な映像がほぼ無かったため、「状況」が理解し難く、個人的に「内容が入ってこない」シーンが多すぎました。
そのため、せっかくの戦闘シーンとエンタメ性の「面白味」というものが半減してしまいました。
話しの内容的には見ごたえが有ったため、ちょっと残念でした。
ですが、表題に記しましたように見方を変えて鑑賞をすると、不思議なことに退屈感無く2時間を過ごせた作品でした。
それは個人的に、俯瞰(ふかん)が足りない、一人称的な画が多い事は、ある意味「舞台作品」に近い印象を感じ、その意識で鑑賞をすると自分の中の「想像力」が働きました。
ただ、あくまで映画であり、「舞台を意識した」作品でも無いため、残念な印象を感じることも理解できました。
①唐突な先任伍長や艦長の死の見せ方
②海戦の迫力や緊迫感
③大和や雪風の最後
④「雪風」の存在感が薄く、見せ場は「大和」と「特攻の姿勢」に意識が集中した。
特に上記に関してはもっとエンターテインメントを意識した「画」を造り観せる事が必要だったと、感じました。
ですが、その上であっても見方を変えた後は「退屈感」は感じず、大和の最後や特攻の無意味さに没頭することができ、最後の艦長の唐突の死も、「舞台」の鑑賞を意識したことにより受け入れることが出来ました→※大成を果たした英雄が心身ともに燃え尽きる様と観ることが出来ました。
豪華俳優陣の演技はとても良かったです。
※個人的に中井貴一さんの演技は圧巻。少ししか出演していないのに、存在感が圧倒的でした!
確かにエンターテインメント映画としては物足りないかもしれませんが、個人的には面白かったと思えた作品です。
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