「海のなんでも屋の活躍」雪風 YUKIKAZE ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
海のなんでも屋の活躍
竹野内さんが主演という時点で、ソフトな作品であることは予想がつきました。
駆逐艦というものの存在も知らなかった人間としては、戦闘描写があっさりしているけど逆にそれが観やすいとも言えます。
史実についても色々知る事が出来ました。ヒューマンドラマ、エンタメとして面白かったです。
寺澤艦長は架空の人物という事なので、かなり大胆に創作したのかと思ったら、軍の内部でのやり取りなどはかなり調べて事実に沿っているようで、興味深かったです。
ただやっぱり、かっこよく作りすぎですし、乗員たちの会話は洋画の話など違和感があったし、食糧事情も良すぎで、もっと緊迫した雰囲気は欲しかったです。
終戦後の引き上げ 船としての役目を終え、船上で寺澤が亡くなったような描写でしたが、実際には亡くなっていないのに、そうする方が感動すると考えた演出だとしたら、そこは違うと思います。
不可避な事故ならともかく、あれは過労によるものですよね。
必ず生きて帰る、生きて還す、というテーマな訳ですから。
1970年と、更に10年後という部分も、蛇足に感じました。
おつろくさん、突っ込みどころもあるものの、当時の海軍の実情はかなり再現されているんですね。予算が豊富なら傑作になれたんでしょうね。
一方、陸軍の、食料もろくに与えられなかった兵隊さんたちの事を考えると何とも…ですが。
共感ありがとうございます!
少々ツッコミどころはありましたが、ヒューマンドラマとしては良く出来た作品だと思いました。低予算でフルセットが作れなかったので、人物のアップのシーンが多かったり、救助シーンで海面が写らなかったりがそれです。
>ただやっぱり、かっこよく作りすぎですし、乗員たちの会話は洋画の話など違和感があったし、食糧事情も良すぎで
日本は当初造船技術などをイギリスから学んだ歴史があるので、海軍はそういうところに寛容だったと思います。また大和はなかなか戦闘の機会が与えられず、船員の食事にはデザートにアイスクリームがあったり、「大和ホテル」と揶揄されるくらい待遇は良かったという事です。大和に随行していれば食糧事情も良かったのだと思います。
>1970年と、更に10年後という部分も、蛇足に感じました
おっしゃる通り、途中でちょいちょい挟み込まれる万博のシーンは邪魔でしたね。やるんだったら最初にちょっとだけ井上壮太(奥平大兼)の回想シーンとして入れるぐらいが良いですね。
海軍の食事が比較的豪華だったのは知りませんでした。海軍カレーっていう商品がありましたっけ。現在も陸自より空自の方が食事が良かったりするんでしょうか。
早瀬さんを故郷に返してあげられなかったのはどうしようも無かったんでしょうね。或る南方に行った兵隊の遺族が、通知と共に送られてきた箱に石ころが1つ入っていただけだったと、テレビで観ました。早瀬さんは手ぬぐいでしたね。
琥珀糖さん、ソフトでした。犬を見て兄の顔を思い出す、ほっこりするエピソードですが…戦争中は犬を軍用犬にと、没収されたりしたと聞きます。その多くが食料にされたんじゃないかなと思っています。
私の義父は秋田の農家の生まれですが、戦争中お腹が空いて、飼い犬のポチを呼んで尻尾を振って寄ってきたところを捕まえて、兄が首を絞めた、隣の人がうらやましそうに見ていた、と言ってました(懐かしい思い出話みたいに話すから引きました↷)
勿論生き残った犬もいるから、今の世界的なシバイヌブームがあるわけですね。
共感、ありがとうございました。良い題材だっただけにもう少し作りこみが欲しかったですね。蛇足ですがモデルとなった矢内艦長は戦後もお元気に活躍されたそうです。引き上げ船となった雪風は、砲台や魚雷などの重火器を取り除いたため、軽量化してとても速かったそうです。代わりによく揺れたそうで、引揚者の方々はみな船酔いでほとんど食事はのどを通らなかったようです。映画ではおいしそうに頂いていましたけどね。
おはようございます。
共感コメントありがとうございます。
監督のセンスなんでしょうね。
残念ながら私には合わなかったです。。
早瀬が水葬されるシーンも心に残っていたはずなのにレビューで触れるのを忘れていました。
遺体を戦艦内に安置しておく事は出来ないので、仕方ないのですが辛かったです。
母妹の所に還してあげたかったです。
だけど「泳ぎが苦手だから」のセリフも違うのでは。。と違和感。
ここも冷めてしまいました。。
海軍の食事は比較的豪華だったようですが(常に最期の晩餐だから)それにしても追い詰められている感が薄かったです。
残酷なシーンを描かなくても戦争の悲惨さは描けるはずで、しかし本作からはそれが伝わって来ませんでした。
ソフトでした。
コメント・共感ありがとうございます。
竹野内豊が出演するという時点でソフトな作品・・・
ほんとに緊迫感も命の危険も、ひもじさも無い
見やすいエンタメ映画でしたね。
それはそれで楽しめたのですが、犬と猫の使い方、
水害で男の子が抱いてる子猫とか、玉木宏の妹が
戦時中にも自分の食事をポチに分け与えるシーンも、
もう少しマシなエピソードはないのかな?
とか思いました。
ゆりさんのおっしゃる通り、YUKIKAZEはアメリカ・ブラジルあたりに
観て貰いたいのかも知れないですね。
辛くないのも楽でした。
共感ありがとうございます。
色々腑に落ちないと言うか、舌足らずな所が多かったですね。
・万博
・急死、極めつけは呼びかけ・・まぁ太平洋戦争初心者向けだったんでしょうか。
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