「一つくらいは引き上げて」雪風 YUKIKAZE uzさんの映画レビュー(感想・評価)
一つくらいは引き上げて
やたら主張するローマ字の「YUKIKAZE」に、HPのIntroductionで長々と書かれた役者紹介…
嫌な予感はやっぱり当たるもんですね。
救助の様子から寺澤の着任、そこから戦局を解説しながら雪風の行方を追う流れ。
しかしこれは一体何を描きたかったのか。
戦争の悲惨さも、雪風や寺澤の活躍も、乗員同士の絆も、家族愛も、どれ一つ伝わってこない。
まず全体として緊迫感を感じない。
寺澤が機転をきかせるシーンもあるが、内容も描写も地味。
終盤に井上が早瀬の意志を継ぐような演出があったが、そこの関係性すら薄すぎて…
田中麗奈や當真あみは主要キャラの背景としての役割しかなく、そこへの寺澤らの心情も不足。
『ディア・ファミリー』に続いて感動のオチ要員でスベらされる有村架純が不憫。
最後、主題歌をバックに知らない記憶をいっぱい見せられて笑った。(本編で見せてくれ)
竹野内豊は滲み出る人柄こそ役に合っているが、台詞回しと滑舌が残念のひと言。
玉木宏か奥平大兼を主役にして、この2人の関係性を主軸にした方がよかったんじゃないかな。
名前のテロップをやたら出すけど、意味のあるキャラのはほぼいない。
同期の写真など意味深な台詞や描写はあるが、まったく掘られずメインも立たず。
実話でもないのに話に起伏がなく、メッセージ性もエンタメ性も皆無。
出産や命に対してベラベラ台詞で語ったり、メタ的に観客へ呼びかける締め方には寒気がした。
「一人残らず引き上げろ」と繰り返す作品で、こんなに全ての要素を取り溢してるとは…
イナバ物置ww
みんな揃ってこちらに手を振られても。。
え。アタシにじゃ無いよね。。と、怖かったデス
(°▽°)
期待が大きかった分、落胆しました。
ダメな邦画の代表作みたいでした。
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