「雪風がいつ撃沈させられるかとヒヤヒヤした。戦争を終わらせるのは難しい。」雪風 YUKIKAZE マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
雪風がいつ撃沈させられるかとヒヤヒヤした。戦争を終わらせるのは難しい。
●雪風の事も,最後まで沈まなかった事も知らなかった。。
だから、きっとどこかで撃沈されてしまうのだろうと思ってたので、敵襲の度にヒヤヒヤした。
特にレイテ沖海戦で全艦反転のなか、知らずに突っ込んでいったときには、ここで敵の集中砲火を浴びて終わるのかと思い観念したが、さすが「幸運艦」の異名は伊達ではなかったとホッとした。
だが、次の沖縄特攻作戦では、さすがにダメだろうと思ってたら、これも切り抜ける。「幸運艦」の面目躍如だ。
結局,雪風は沈められずに終戦になるのだが、
僕は、「戦争中の軍艦の話で、「雪風」なんてタイトルの映画となりゃあ、そりゃアータ最期は当然ドラマティックに沈むでしょ」と思ってたので、「えっ、沈まないの ( ゚д゚)」とちょっと拍子抜けしてしまった。、
沈まなかったことにガッカリなんて、ずいぶんな話で我ながらヒドイと思う。
いやスマン (いったい誰に謝ってんだか (^^)。)
●印象に残ったセリフは、「雪風」艦長の寺澤(竹野内 豊さん)が言った 「始めた戦争を終わらせるのは難しい」みたいなセリフだ。
実は最近ラジオで毎日新聞の伊藤芳明さんが、「戦争は始めるのは簡単だけど、終わらせるのは難しい」と言ってたのが心に残ってたので、寺澤艦長の言った同じようなセリフが印象に残った。
検索したら、半藤一利さんが 「昭和史」のなかで、
「戦争というのは起こすのはたやすいが、終えるのは容易ではない」と言ってた。これが元ネタかと思ったら、
ローマ時代のサルスティウスが『ユグルタ戦記』で、
「あらゆる戦争は、起こすのは簡単だが、やめるのは極めて難しい」と書いているのが検索で出てきた。
これには続きがあって、
「戦争の初めと終わりは、同じ人間の手中にあるわけではない。
始める方は、どんな臆病な者にもできるが、やめる方は、勝利者がやめたいと思う時だけだ」となっている。
これって、まさにウクライナとガザの事だと思う。プーチンとネタニヤフが臆病者とは思わないが、ロシアとイスラエルが武力で圧倒的に優位であるのは間違いなく、2つの戦争が終わる気配はない。
特にガザは人道上、アメリカがイスラエルを止めにゃならんのだが、アメリカでは共和も民主もアメリカ内のユダヤ権力に逆らえずてんで弱腰だ。
そのうえトランプの判断基準と行動基準が金なので、更に始末が悪いような気がする(そこはワシと同じじゃがの (-_-;))
戦争映画を見ると、どうしても自然と今起こってる戦争に考えが行くのだなと思った。
●あと、僕の父は志願して海軍に入り、乗ってた船が沈められてしまった。そして上海だか香港だかで次の出撃の待機中に終戦をむかえたらしい。もしかしたら海で父を助けたのは、雪風だったのかも知れないと思いました○
●それから、絶賛人気急上昇中の當真あみさんのモンペ姿が見れて嬉しゅうございました。私はモンペフェチではございません。
●それと、URUさんの透き通る歌声も聞けて良かったです。
