「雪風のことはまったく知りませんでした‼️」雪風 YUKIKAZE 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
雪風のことはまったく知りませんでした‼️
この作品はヒドい‼️こんなに嘘臭くて、薄っぺらい戦争映画は久しぶりに劇場で観ました‼️今作には理想的で、崇高な軍人さんがたくさん登場します‼️これまでの帝国主義、軍国主義を絵に描いたような横暴な軍人は全く登場しません‼️そんな素晴らしい軍人さん達が日本国のため、一人でも多くの若者を助けるため奮闘する‼️時代は44〜45年で、日本としては追いつめられ、軍艦や戦闘機、食料に至るまで不足し、肉体的にも精神的にも逼迫していた時代にしては雪風の乗員たちには悲壮感のかけらも感じられない‼️食事の席で「丹下左膳もう一回観たかったなぁ」とか「俺は愛染つら」、「俺は駅馬車。ジョン・ウェインのアクションスゴかった。あんな国と戦争してるんだなぁ」とか。敵国の映画をスゴいとか言ってたら、当時としては懲罰モノでしょう‼️この辺もリアリティがない‼️ちなみに小津安二郎監督は上海で「風と共に去りぬ」を観て、その国力の違いに驚愕したらしいです‼️そしてそんな素晴らしい軍人たちを演じる俳優陣の演技もなってない‼️竹之内さんにも軍人の威厳が全く感じられず、セリフもぎこちない‼️明らかにミスキャスト‼️玉木宏さんのキャラも深掘りされず、鑑賞後全く印象に残らない‼️中井貴一さんのまるでホラー映画のような顔色の悪さ‼️特攻を強要する軍の上層部に対して艦長たちが反論するのも本当かなぁと思ってしまう‼️とってつけたような主人公と同期の三人の絆も写真の描写だけなので、イマイチ胸に響かない‼️玉木さん扮する早瀬の妹の、兄の無事を祈る姿も、兄妹の絆を見せるシーンが全くないため、妹役の當真あみちゃんの無駄遣い‼️肝心の戦闘シーンも銀残しっぽい映像で雰囲気を出そうとしてるのはわかりますが、アメリカ軍の戦闘機も点々みたいな描写だし、戦艦が魚雷で撃沈されるシーンも上空からのごまかしショットに終始している‼️そして終戦後も雪風はほぼ無傷で残り、70年の大阪万博直前まで活躍してたらしい。この70年の万博を起点とした物語というのも今としては意味不明というか違和感がありますね‼️そして映画は雪風のおかげでたくさんの若者が死なずに済んで戦後日本の復興に貢献した、みたいなメッセージを高らかに謳い上げるわけですが、その象徴ともいえるシーンがラストに登場‼️死亡した早瀬も含めた雪風の乗員たちが勢揃い、観客席に向かって「見ているからなぁ」と全員で手を振る‼️もうホントに作り手側のセンスを疑う愚の極致とも言える最悪なシーン‼️呆れて笑いが止まりませんでした‼️この作品は第四の壁も超えるのか⁉️デッドプールじゃないんだから・・・‼️この作品もテーマとしては良いのかもしれません‼️あんな悲惨な時代にこんなにも崇高な軍人たちがいて、雪風という軍艦が素晴らしい活躍をした‼️そんな素晴らしい物語を監督の演出を始めとする製作陣たちの作劇と、役者たちの演技がダメにした‼️そんな映画ですね‼️
「雪風のおかげで」を匂わせているところが明らかなミスリードですよね。仕方なく巻き込まれてしまった戦争の中で、なんとか若い人を生きて残そうと奮闘した人々…みたいに見えてしまいますし、そういうレビューの多いこと。
何故戦争が起きたのか、どうして人々は戦争を選んでしまったのか、戦争に頼らない解決方法は本当になかったのか。事実をもとにした戦争映画は、そういうところを真面目に見つめ返す機会になって欲しいです
「駅馬車」の話しちゃうのは驚きでした。
「雪風」は賠償として台湾に渡されて「丹陽」と名前を変え、その後台風で損傷して1971年の大みそかに解体を終えた、とwikipediaにあったので、大阪万博の時点では沈んでなかったみたいです。
活動写真愛好家さんにはダメな映画でしたか。。
でも、おっしゃること、わかります。
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