「イヤー、よくこんなコト考えるなあ」デビルズ・ゲーム マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
イヤー、よくこんなコト考えるなあ
入れ替わりの真相が分かったとき、予告からスッカリ騙されたと思ったが、今考えると僕が勝手に2人がホントに入れ替わってると思い込んでただけだ。
山の斜面とか階段を一緒に転げ落ちて入れ替わる定番場面に、まんまとミスリードされた。p
きっと、ふだんTVドラマや映画を見てる人ほど、2人が山の斜面を転げ落ちる場面を見て、「おお、定番&王道の斜面転げ落ちで2人が入れ替わるパターンだな」と思ったんじゃなかろうか。
実は、そう思ったその瞬間に、ボクやアナタは製作者側の術中に落ちていたんだと思う。
ウーン、見事に敵の術中にはめられた。
もう相手の術中に落ちているから、何ですぐに2人が出てこないで行方不明になったんだろうとか、その間に何があったんだろうとか、殺人犯とそれを追う刑事が入れ替わってどんなドラマが始まるんだろうとか、殺人犯の姿になってしまった刑事はこの状況をどうやって打開していくんだろうとか、いつ2人が入れ替わってるコトに周りが気がつくんだろうとか、次の展開に感心が向いてしまって、2人が入れ替わっているコトには全く疑念を抱かない。
だから、実は刑事が殺人犯を洗脳したんだと分かったときには、手品の種明かしを説明されたときような驚きを持った。
イヤ、よくこんなコト思い付くなと感心してしまったヨ。
殺人犯の洗脳が解けた所からがまたすごいんだよ。
洗脳が解けて殺人犯に戻ったとしても、刑事に植え付けられた刑事の記憶は覚えてるから、刑事のフリををして自分は本当は刑事なんだと周りを騙すかも知れない。
だから、もう最後のとこなんか、ホントの刑事が入れ替わった殺人犯として撃たれて死んでしまい、殺人犯が下を向いたままニヤっとして後味の悪いノワールな終わり方をするんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたヨ。
やっぱ韓国映画、スゲエー。