「テーマの表現がよくできている」陪審員2番 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0テーマの表現がよくできている

2025年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 『十二人の怒れる男』に少し似ているストーリーだ。それをさらにクリント・イーストウッドらしく後味悪くした感じの映画だった。主人公の置かれている状況が徐々に判明してくる展開が、観ていて思わず感情移入しソワソワしてくる。

 今作は【正義とは何か】というテーマが上手く表現されている。憶測や印象で裁判の行方を決めていいはずがない。一人の人生がかかっているのだから、状況を多角的に検討し冷静に判断するべきだ。そのテーマを、主人公含む陪審員、検察官の言動の変化で見せてくれた。

根岸 圭一