「シン・ガンダムではなく、イフ・ガンダムとして楽しめる」機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning 黄昏兵衛さんの映画レビュー(感想・評価)
シン・ガンダムではなく、イフ・ガンダムとして楽しめる
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庵野流シン解釈ではなく、ファーストガンダムのイフストーリーとして見れば間違いなく楽しめます。
冒頭、ファーストガンダムの「人類が増えすぎた人口を…」から始まり、また劇中劇なんかなって思った人は少なくないはず。
それが全く終わる気配がなくソロモン戦役まで言ってまさか、これでア・アオバ・クーまで行って終わりとかじゃないよなと不安になるくらいのボリュームで前半は進んでいく。
このBeginningパートで展開される物語は、本来はサイド7にて武功を焦って突出し、アムロがガンダムに乗るきっかけを作ったジーンがMSのトラブルにより出撃が遅れただけで、ガンダムにはアムロが乗らず、シャアに奪取され、そのシャアによりホワイトベースまでもが奪われる。V作戦が頓挫した世界には、シャアの策略によるガルマの死もなければ、シャアの左遷もないのでララァとな出会いもない。その結果シャリア・ブルがニュータイプとしてシャアの右腕になるという…
ジーンがサイド7に出撃しなかっただけで僕たちが知っているガンダムの物語がこうも変わってしまう、ただそれを楽しめただけで劇場に足を運んだ甲斐があった。
約90分の劇場版ではいろいろと謎は残ったまま終幕となったが、並行世界の物語とは言え、ファーストガンダムの6年後の世界であり、ゆかりのキャラクターも出てくるこの世界で、TVシリーズでどのような着地に導いてくれるのか、本当に楽しみ。
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