「圧倒的解釈違い。富野ガンダムをNTRれた。」機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning ななしのさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的解釈違い。富野ガンダムをNTRれた。
ジークアクス、好き嫌いが超分かれる作品だと思う。
まず前半、なぜシャアがいきなり偵察にいる...?アムロがいないことはIF作品を描くという前提だから飲み込めたけが、ガンダムRX-78-2が最初からメカメカすぎない?(本当にデザインが受け付けなかった)
突然後半に入ってガラッと作品変わったが、前半を見てしまったからには、どちらか言うと見たいのは「何故シャアがガンダムを鹵獲して、ジオンのモビルスーツ性能が向上して、ビグザム大隊を編成できてなお、連邦に押し込まれているのか」になってしまう。この1年戦争で、アムロがいないであろう連邦がどう押し込んだのかを見せて欲しかった。
マチュの生い立ちなど、もちろん続きありきで面白くなっていくであろう後半だが、後半は後半で突拍子がなさすぎて(演出は今風だが)、前半の印象に押しつぶされている。正直にマチュとかどうでもいい。
サイド6でジオンがどう絡んでいるのか、正規ジオン兵(新兵の初陣でも、サイコフレームメインでもなく)と警備隊との衝突が見たかった。そして1年戦争、宇宙戦争を知らないマチュが娯楽のクラバから戦場へ出て欲しかった。
ガンダムを富野さんの作品だと考えていると、圧倒的解釈違いを起こすと思う。受け入れられる人はそれでいいが、受け入れられなくても流される必要はない。
演出も、脚本作品を通して見せたいものというより、こうすればバズる今風のアニメ、ミームのオンパレード。どこかで見たのパッチワークになってないか?(メカもただのロボットアニメのロボットだし、、、ムサイや木馬もどきは好き)
カタルシスが作品を通して積み上げられるものではなくて、プリセット・アセットの組み合わせみたいでひどくつまらなかった。続きのTVで大逆転的な脚本になっているのかもしれないが、劇場で見た限りではそうは思えなかった。
最後に、駆け込みのような「マブ」「マブ」「マブ
」「MAV」「マブ」うるせぇよ。死語をちょっと使えば味になるけど、くどい。TV版ではそうならないことを祈ります。
何故そもそも別人が作っているのに富野さんのガンダムにしなければならないのか、作家性の違いというものを楽しめないオールドファンの戯言にしか聞こえない。
寝取るも何も貴方のモノではない。
アムロが出てこないのを容認できるのにシャアとジーンの入れ替わりは容認できない狭量さは意味不明だ。
それも作中で「ジーンのザクは不調だ」と明言されているにも関わらず無視しているから悪質だ。
ビグ・ザムのくだりやマヴのくだりは個人の感想だから結構だが、個人差がある類いの感想でこうも罵倒できるものだと感心すらおぼえる。