「映画に驚きを求める人はネタバレ踏む前に見れ(追記あり)」機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning LSさんの映画レビュー(感想・評価)
映画に驚きを求める人はネタバレ踏む前に見れ(追記あり)
ガンダム知っている人向けですが。
開始1秒目から驚嘆のあまり変な笑い出ましたw
公式からバレたら感想書こうかと。
テレビシリーズの先行公開ですが、単話垂れ流しではなく再構成されているので、導入として十分魅力的です。
--
2/13追記(ネタバレ)
ファーストは再放送で見たはずだが、ストーリーの記憶は劇場版ベース。その後の作品はミリしらで(オリジンはコミックスのみ完走)、それでも水星はとても楽しめた。
という懐古厨のにわかが見た本作。1カット目であの劇伴とコロニー内壁の居住区が映ってからずっとワクワク、ニヤニヤし続けていた。
もともと歴史改変ものは好きだが(「高い城の男」「SS-GB」とか)、本作はビギニングパートが単なる前日譚ではなく、一年戦争のifとその帰結による戦後世界が(キャラの絵柄は違っても)シームレスに繋がっていると感じられて良かった。
特に、後半の舞台であるサイド6のコロニー社会について多くの想像(妄想)が捗る。あれだけの都市景観やインフラが維持されているのは本作でも戦時下で中立を保てたのだろう、カムランさんはそのために尽力して出世したが、いまも戦勝国ジオンの勢力下で微妙なかじ取りを強いられているのだろうな、連邦との関係はどうなってるのだろうか、とか。
鉄道や道路で日本語が第一言語だったり、ビルの屋上に祠があったりと、まとまった数の日本人が移住して作ったコミュニティと思われるが、最初の世代はどういう気持ちで宇宙に上がったのか、それでいて戦時難民の流入には冷淡で、スペースノイド間にも階級意識や軋轢がありそう、とか。(すでに設定があればすいません)
そういう、地球を離れて生きるということのディテールを描写してくれると嬉しいし、それを期待させてくれるよくできたイントロとなっていると思う。
メカについては、モビルスーツのデザインは宇宙での運用中心の前提でアップデートされていて好みだった。ただガンダムの顔は線が多くて怖い。
赤いガンダムよりインパクトがあったのは、ムサイ色に塗られたホワイトベース。意外にかっこいい。全くの蛇足だが、劇場版SHIROBAKOの「宇宙強襲揚陸艦とは何ぞや」の疑問への答えがあって嬉しい。大気圏突入能力だけじゃなく、上陸させる機能が重要なのだな。(つまりシヴァは列車を...青函連絡船か!)