「「ガンダム」新時代の幕開け。」機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning しゅわとろんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「ガンダム」新時代の幕開け。

2025年1月18日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

「エヴァンゲリオン」シリーズ等でお馴染みの庵野秀明氏率いるスタジオカラーが、「ガンダム」の制作に挑む。情報が初解禁された時から心待ちにしていたが、期待以上の素晴らしいものを魅せてくれた。

スペースコロニーに住む少女、アマテ・ユズリハ(マチュ)。本物の空や海を知らない事に鬱屈としつつもごく普通の日々を送る彼女だったが、ある日モビルスーツ同士の違法な決闘「クランバトル」に関する事件に巻き込まれてしまう。謎のモビルスーツ「ガンダム」を駆る少年・シュウジらとの出会いを経て、マチュは「クランバトル」に挑む事になるのだが…。

公式サイドはこの作品のネタバレには十分に配慮するよう、再三の注意を呼びかけている。主役機「ジークアクス」のガンプラですらも、「ネタバレがあるので注意してください」とアナウンスされているほどだ。それも頷けるほど、ストーリーには衝撃的な要素が数多く含まれている。正直何を言ってもネタバレにしかならないレベルだ。
その為ストーリーについて詳しく語る事は出来ないが、学生の若者を主人公に据えた事もあり、パワフルでエネルギッシュな作風に仕上がっていた。

音楽のセンスも抜群。主題歌となる米津玄師氏の「Plazma」に始まり、若者たちの青春やフレッシュさを感じさせる劇中歌、未来的だがどこか寂しさも感じさせるBGM……思わず聞き入ってしまう。

そして映像美……これが最大の評価ポイントだ。
スタジオカラーらしさ全開で、3DCGを多用したダイナミックでアクロバティックな戦闘が繰り広げられる。私は時間帯によって色を変えていくコロニーの空の描写が特に気に入った。
過去作へのオマージュも満載だ。ファンであればあるほど、ニヤリとさせられるだろう。

予告にもザクが登場している通り、この作品には往年のモビルスーツも一部登場する。その中の「とある機体」のデザインが変わりすぎていて個人的には少々気になったが、その程度は些細な事である。

世界観の説明もしっかりしており初見でもある程度は大丈夫。一部話数の先行上映との事で、沢山の謎も提示された。今後のテレビ放送が非常に楽しみだ。

しゅわとろん