「詰め込みすぎた物語、モヤモヤだけが残った」名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) 観たい日は休みますさんの映画レビュー(感想・評価)
詰め込みすぎた物語、モヤモヤだけが残った
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コナン映画は毎年欠かさず観ていますが、今作『隻眼の残像』は、正直モヤモヤが残る一本でした。
スケボーで宙を舞い、天体望遠鏡のレーザーで犯人を追い詰める──そんな“らしさ”は健在で、灰原哀ちゃんのクールなサポートも見どころの一つです。
ただ、物語の軸となる犯人の動機にはまったく共感できず、公安という立場を利用した暴走や、警察官への殺人も正当化のしようがありません。婚約者の死をきっかけにした復讐劇として描くには、犯人の信念が希薄で、それを補うように小五郎のおっちゃんの復讐や、大和警部のロマンスが盛り込まれてはいますが、かえって焦点がぼやけてしまった印象です。
とくに、このストーリーであればもっとかっこよく描けたはずの小五郎の扱いも惜しく、残念でした。黒の組織との関連もなく、単発映画としても物足りなさが拭えません。
ファンとしては、劇場で観なくてもよかったかも……というのが正直な感想です。
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