「Variety」MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM THE ORIGIN ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
Variety
ミセスとの出会いはメジャーデビューミニアルバムの「Variety」がリリースされたタイミングで、様々なバンドを知っていく中で、キャッチーさとロックが掛け合わさった唯一無二のミセスの音楽に惹かれ、ロックフェスやワンマンライブでより音楽に惹かれ、CDも全部集めていたファンでした。
自分が聞いていた「サママ・フェスティバル」を聴いて母親がミセスに興味を持ち、DVDを買ってみたり、一緒にライブに行ったりするなど、母が飛び抜けて好きなアーティストになったのは今でも覚えています。
バンドとしても脂のノリまくっていた中での活動休止と発表や綾華さんと高野さんの脱退もあり、3人になったミセスはどうなるのか期待半分不安半分でした。
開幕したフェーズ2の1曲目の「ニュー・マイ・ノーマル」ではあの頃のまま、その中でも進化したミセスがあって一安心したのを覚えています。
フェーズ2の中でも好きな曲はあり、「ニュー・マイ・ノーマル」「ライラック」「Magic」あたりが好きです。
ただフェーズ2という呼称含め、だんだん方向性が分からなくなっていったのも確かで、楽曲のリリース数の多さは凄いことなんですが、曲が壮大なものばかりになってロックからどんどん離れていっているような気がしましたし、なぜかダンスばっか踊るようになってからはもう掴めないところに行ってしまったな〜と寂しい気持ちにもなったりしました。
コロンブスのMVの炎上やTVパフォーマンスでの"たすけて"、ライブでの騒音問題、フェーズ3発表の大袈裟な告知、ファンの過激な行動等々、ミセスが全て悪いとはいかずとも、なんだか治安が悪くなっていってしまって、どんどん距離を置くようになってしまっていました。
どうしてもアーティストから離れていく要因として、スタンスの変化がありつつも、ファンに変なのがたくさん湧いてきたというのが個人的には強いなと思いました。
恋愛問題はハチャメチャすぎずのフリーダムでいいんじゃない?ってスタンスです。
かつてのライブハウスでのギラギラを知っているからこそ、なんだかアイドルっぽくなってしまった今はかなりモヤモヤするな〜と思いながらも、この転換期となった出来事があったりするのでは?と思いこのドキュメンタリー映画を観ることにしました(長め前置き)。
特典はビジュアルカードでした。
ミセスもといもっくんのこだわりがとんでもなく強いバンド、いやグループ・プロジェクトなんだなと思い知らされました。
良くも悪くもミセス自体は変わっておらず、やりたい事をたくさんやっていくというスタンスにいつの間にか自分がついていけなくなってしまったんだな〜とちょっと寂しくも思えてしまったり。
全体的に仕事を一手に担いすぎでは?と思うぐらい次から次へとやってくる仕事に太刀打ちしまくっているんですが、そこはメンバー3人で共有しながら進めればあんなにもっくんジタバタしないで済むんじゃとどうしても一歩引いて観てしまいました。
「言語化」する事を求めるのは良い事だなとは思いつつも、詰めて詰めていくスタイルなのがどうしてもウッてなってしまい、考える時間だったり言葉にせずともだったりがあっても良かったのでは?と思ってしまい、曲名クイズのイタズラだったりも性格が悪いな〜と笑ってしまいました。
楽曲もふと閃く時もあれば、熟考して練りまくってやっとこさ生まれるパターンもあったりと、10代の頃から楽曲制作を担いまくっているもっくんだからこそ語れる言葉の一つ一つの重みは確かにありました。
バンドという形ではあるけれど、それに囚われないエンターテイナーとしての姿が今のミセスなんだな〜と思いましたし、実際その形が世間には強く受け入れられているのですから、策士だし天才だし努力家だしで改めて凄いなと思いました。
フェーズ3ではどうなるのか。
日本の音楽界を賑わせているミセスの今後がどうなるのか、おそらく追っていくんだろうなーと思いました。
鑑賞日 11/28
鑑賞時間 18:15〜20:35
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