「小池健監督新しい作品待ってます!」LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族 けびんさんの映画レビュー(感想・評価)
小池健監督新しい作品待ってます!
今回の作品とても面白かったとは心から言えないのが個人の感想です。
面白かった点として、
・各キャラクター(次元、五右衛門、銭形、峰不二子)が1人1人活躍していて、どのキャラクターが好きでも楽しむことができた。
・戦闘描写がとても綺麗に描かれていてワクワク感はとても良かった。
・主題歌のB'zの曲がルパン3世ととてもマッチしていて楽曲としても、主題歌としてもどちらも最高だった。
この3つが今回の映画の良かった点として個人的に思いました。
ですが悪かった点として、
・ルパンの良さがあんまり出てきていない。
・謎が謎のまま終わってしまった。
・他の作品を見ていないと楽しめない。
この3つが個人的には残念だと思ってしまいました。
今回の作品は映画のキャッチコピーでもある通り、
「すべてのルパンにつながる話」
とあるようにいわばこのお話自体は、小池健監督が書いためちゃくちゃ綺麗なあらすじ映画みたいな感覚だった。
個人的にこの作品の前、小池健監督の4作品が他の監督の作品に引け劣らないし、さらに画風や物語の構成がものすごく好きだった為、前日譚にしちゃうのはもったいない気がして悲しかった。
あと今回は順当にいけばルパンが活躍する話なはずなのに、あんまりルパンが活躍していない印象ではあった。
確かに島の謎を解き明かして、最終的に物語の結末を終わらせたのはルパンであるが、作中次元が言っているように、
「ルパンは逃げ足が早い泥棒」
そこがルパンの良さだと個人的にも思うのだが、島からどうやってルパンが逃げてきたのかが書かれていなかったり、そもそも今回の話的に逃げると言うよりか、立ち向かっていく話だった為ルパンの良さができっていない印象。
前の4作品がとても綺麗に各キャラクターの良さが出ていて、さらに脚本も良かった為ものすごく物足りない感が半端じゃなかった。
小池健監督のルパン3世として前日譚にするのではなくて、謎も全部回収して終わって欲しかった気持ち。
とは言えこの作品自体、映画の予告でも言っていたように前日譚としてはものすごく次が気になる展開で、自分自身家に帰って速攻ルパンvs複製人間を見てしまった。
一本の映画として見るのではなく、今回の作品は次につながるためのあらすじを見る感覚で見るのが丁度良いのかと個人的に思いました。