「あやうくケツ族にされるところだった」LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族 弁明発射記録さんの映画レビュー(感想・評価)
あやうくケツ族にされるところだった
この映画はムオムのケツに集約されている。あれが象徴してんだ。
あのTバックのセクシーなケツはなんなんだ。あれ、スタッフ誰もツッコミ入れなかったんか。
結構ケツのアップのカットもあったよな。
そう。ツッコミどころにツッコむキャラクターもいない。ムオムの不死身ぶりにみんな驚いて不死身かよ!と反応するので精一杯。
妙にシリアスだから逆に面白い。そうか。シリアスとは尻ASSだってことか!というツッコミを心の中で入れて楽しむものだと思う。
あのすげえ距離を弓矢で撃ってきて次元を驚愕させた弓矢のやつ!あいつは結構すごそうだったのに終盤の波だか爆発だかに巻き込まれてあっけなく退場した!もったいねえ!
わざわざ過去シリーズに出てきた敵を最初に紹介する親切設計!
それで軽い銃好きヒゲヒットマンや斧持つデケえ野郎が映画に登場するが!割とあっけなくやられる!
終盤でルパンは島全体がムオムの本体だと見抜き!溶岩と見せかけてそうではない血液の役割の川に入り!島の心臓にたどり着く!でかい心臓はセキュリティ割とガバガバで!心臓に弾丸打ち込んで!銃一発でムオムの動きを止めて死に至らしめることができた!いや、それで倒せるのかい!
ルパンが今回盗んだのは錠前で閉じられていたルパン一世、ニ世、三世の記録だ。ラスト付近でこの世にゃ信じちゃいけないものがある、とわざわざナレーション入れて錠前を鍵開けテクニックで開けて本をそのまま水の中に捨てている。あの島、もう波もすごくて大爆発も起きてたけど、そんな悠長な行動してる余裕あるんか!
マモーが出てきてムオムはマモーの血を与えた猿が進化したものだと判明!いや、マモーの画風が、デザインが違いすぎて!旧作リスペクトなのは分かるが!今後、VS複製人間につながるよ、というのは分かるが!そもそもマモーと関係させずに全く別物でも良かったんじゃないか。
あと毒が入っているという霧の設定。身体が爆散する毒、すごいだろ!そもそもその環境だと人が住めないだろ!
不二子の見せ場、熱い台の上であっちち!とはねるだけかよ!
という感じでとにかくツッコミどころが多いんだがシリアスバイオレンスなノリなので、ここに違和感な人が多いのは分かる。
ルパン三世のそもそもの最初のテレビシリーズがシリアス大人向けだったがはねず、コミカル子供向けにしてヒットしたのがよく分かった。
ルパン三世の世界観ってやっぱり漫画的なんだよな。
お馴染みのオープニング曲がないのも寂しい。あのインストの名曲があるから「ルパン観たー!」感があるんだな、とないことによって気づいた。
ルパンの軽口、ふーじこちゃーん呼びもとっつぁん呼びもない。そんなシリアスルパンを作りたかった意図は伝わった。
モブのゴミ人間、ひとりひとりの動きが違うこだわり伝わったよ。
首が長いロボットみたいな男のアクションの動き良かったよ。
ルパン三世としては爽快感に欠ける。
マモーもあんまり活かせてない。
ムオムのケツのインパクトが強くてムオムのケツ族にされそう。
でも、まあこういうルパン三世があってもいいと思う。監督のケツ意は多分伝わったから。
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