「クラインの壺のような無限ループ感はおもしろいが」LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族 こばっくさんの映画レビュー(感想・評価)
クラインの壺のような無限ループ感はおもしろいが
本作品は1978年公開の「ルパン三世 ルパンVS複製人間」の前日譚という作品。で、その前日譚を、約半世紀経った2025年に見るというのはおもしろい感覚ですね。
1978年といえば昔話になりますが、そうではなく時間を遡って1978年の作品につながっていくという物語構成になっていますので、一種の無限ループも感じさせて、この時間感覚がなんか不思議な感じがしたものです。
ですが作品そのものは好き嫌いが分かれるかなあと。
本作品はシリアスで重たいタッチの作風で、原作に近い画風なのかなあとも思いますが、全体的に重くグロであり、長時間見るのはシンドイかなあと個人的には思いました。
昔のライトタッチのルパンに馴染みがありますので、本作品はシンドイかなあと。ドロドロとした劇画風&ヘビィな描き方が好みだったり抵抗感の無い方は楽しめるかもしれません。
劇画タッチの重々しい作風ではありますが、1978年のマモーに逆戻りしながらも、1978年につながるという時間感覚。「クラインの壺」のような感覚ですね。
昔のルパンを楽しんでいた者にとっては、シリアスでヘビィな空気感の作品は好みは分かれるかもしれません。
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