劇場公開日 2025年4月11日

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皆殺しに手を貸せのレビュー・感想・評価

全10件を表示

2.5光武監督の台本で声優さんが大暴走!

2025年5月18日
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鑑賞方法:映画館

監督が16mmのフィルム撮影に拘り、3年かけて本作を完成させただけあり、努力の結晶みたいな作品となっております。

マカロニ・ウエスタンがお好きなだけあり、急激なズームや斜めになったアングル、両目のアップといった見せ場をしっかりと作っておりました。

それ以上に目を奪われたのがグロ描写。
ルチオ・フルチを彷彿とさせる手作り感がある残酷描写に思わずニヤニヤしちゃいました。
監督の趣味が全開といった感じがして大変好感が持てましたよ。

吹替えの方は、「女体銃」や「カラテ・キル」などを監督した光武蔵人さんの台本で、声優さんたちが大暴走。
アドリブなんでしょうけど、「ポケモン」のサトシ役で有名な松本梨香さんを始め、堀内賢雄さんや杉田智和さんが好き放題にアフレコしておりました。
近年、異訳やアドリブを許さない外画が当たり前になっているので、こうしたやりたい放題のアフレコを味わった事のない人には大変新鮮な体験になると思います。

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かもしだ

1.5ウエスタン・ラリアット

2025年5月11日
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鑑賞方法:映画館

格闘や銃撃戦のカット割やカメラアングルの工夫が無さ過ぎて…
タランティーノや園子温を経験した目で観ると、何ともトホホ。

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ひろちゃんのカレシ

3.570点ぐらい。ジャッロ色が強い。

2025年5月2日
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鑑賞方法:映画館

マカロニ・ウエスタンにジャッロを取り入れた映画ということだけど、思ったよりジャッロ色が強く、それが強烈な個性になってると思う。

オープニングだけでも、ジャッロで多用される赤色と緑色をぽく使ったり、頭蓋骨が出てきたり、西部劇ってよりジャッロやホラーみたいな出だし。

本編も、派手な血しぶきやゴア表現があったり、この辺もジャッロやホラーの影響を感じます。

終わり方はジャッロってよりホラーっぽかったけど、イタリアン・ホラーのアノ映画を感じた。

好きな世界観でテンション上がって観てたけど、途中からダレてきて眠くなりました(笑)

そして、91分というコンパクトな尺が長く感じた(笑)

でも、この世界観は好き(笑)

主演の女性が綺麗で気になったので、他の作品でも観てみたいですね(笑)

※吹替版が推されてるみたいだけど字幕版で鑑賞。

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RAIN DOG

2.5Excite

2025年4月24日
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吹替版で観たかったんですが字幕版のみの上映で項垂れつつも予告が面白そうだったので鑑賞。

ノリが合わないところや会話のダラダラ感は首を傾げながら観てしまいましたが、要所要所良いところがあったりとでもったいないな〜って思いながら観ていました。

前半からかなーりグッダグダしながら進んでいくので大丈夫かなぁとは思いつつも、グロい部分や未亡人の女性がタイトル通り皆殺しにしていく様子はハチャメチャでやり過ぎでしたが、イカレ具合はカンストしていたので良かったです。
協力者もベターな人物とそれは予想できんわという人物が協力してくれるので、意外なマッチが噛み合っていたようにも思えます。

アクションパートはこれといって見応えが無いのが残念で、ここら辺はグロに予算極振りした結果なのか、アクションが上手いことできなかったのか、どっちなのかは全く分からないところです笑

殺すシーンのインパクトはしっかりありました。
特に終盤のダイナマイトを口に突っ込ませて殺すシーンや、早撃ち対決かと思いきや先手必勝でナイフぶん投げて殺したりととてもよかったです。

エンドロールが尻切れトンボの勢いで終わって劇場が一瞬困惑した感じも味わい深かったです。

レトロな西部劇のように映される映像は時代を感じられて良かったですし、こういうの撮りたかったんだろうな〜というのがヒシヒシと伝わってきました。
ちょくちょく映像に映ってはいけないもの(切れ端か棒?)が映っていてそれが観る上でノイズになっていたのはいただけなかったです。

こういう映画を観るのは劇場ならではだなぁと思いつつプラプラと帰るのでありました。

鑑賞日 4/22
鑑賞時間 16:00〜17:40
座席 G-2

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ブレミンガー

1.5B級というよりC級

2025年4月13日
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鑑賞方法:映画館

B級映画として作られたのだろうが、吹き替え版によってC級にランクが落ちている様に思う。
「ナイチンゲール」的な映画を想像したしていたがやはり全然違う。

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るい

3.5皆殺しに手を貸せ(映画の記憶2025/4/11)

2025年4月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

出来よすぎだわ。70年代とか80年代とかを徹底して貫いてる。
吹き替え版がいいわ。昔のアメリカドラマ観てるみたいw
完全にツボにハマった。

少人数制作系だけど、美術きっちりだし、わざわざ昔のカメラ使ってるだけあって味がある。あえてのあの作りがイイ。

吹き替えが松本梨香ありだな。森川智之は内海さん似せっぽい感じでたまらんかった。
最後の方とか、もはや吹き替えやってるスタジオの絵が頭の中でイメージされた。
実際のセリフ無視で突っ走る時とかが楽しいw

ストーリーもチープだがちゃんと入りやすい感じだし、40〜60代でアメリカドラマ吹き替え版を見てた人は懐かしさを感じるはず。
若い人は免疫ないだろうから評価分かれるかも。この作りが気持ち悪いってなるか、新鮮で楽しめるか。
(個人的評価7点/10点中)

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motorad_kira

3.5秘技「ダブルボールクラッシュ」炸裂。70年代懐古のおばかスプラッタ・ウエスタン!

2025年1月18日
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鑑賞方法:映画館

俺、映画に限らず私生活も含めて、これだけはっきりと、他人のた●ぶ●ろを長時間、目に焼き付けたのは、生まれて初めてのような気がする(笑)。
こんなカス映画で俺の初めてが犯されるなんて!!

でも、いままでの映画でこんなシーンついぞなかったよね?
あれをあえて狙う殺し屋といえば、東映時代劇『影同心』の金子信雄(ハマグリのカラで悪人の睾丸を握りつぶしてショック死させる)と、平松伸二のコミック『ブラック・エンジェルズ』の羽死夢と相場が決まっているが(決まっているのか??)、まさか実写映画で、それも「生もの」でくだんのシーンが観られるとは思いもしなかった。
その意味では、本作は間違いなく「最狂に痛そうな拷問シーン」の歴史に新たな1ページを書き加えたことになる。

てか、マジでシュールな絵柄だよなあ。
への字開脚させられた肥ったオッサンの股間に、かなとこ石みたいなのが置いてあって、そこに高級和菓子のように露出させられた「なに」がちんまり載せられている。その前にうんこ座りした女が拳銃を振りかざして待ち構えていて……。
こわい! こわいよ!! 痛い痛い痛い、痛すぎるwww
しかも、一気にいかないんだよ。
何回か、「甘叩き」しててさ……マジ、ひどすぎる。

― ― ― ―

毎年1月恒例、ヒューマントラストシネマ渋谷の「未体験ゾーンの映画たち2025」(劇場で買い付けてもらえずお蔵入りになった映画の虫干し企画)にて視聴。ふつうに面白かったし、こういう映画は大好きだけど、星を4つも5つもつけるような映画では断じてない。

とにかく60~70年代のグラインドハウス映画の好きなオタク監督が、60年代のカメラと16ミリフィルムで、往年のおバカホラー&マカロニ・ウエスタンへのオマージュたっぷりに撮りあげた、低予算娯楽作。
ふつうに面白いし、ふつうに観ていて楽しい。
こざかしい理屈とか、オタク的なにおわせネタとかもあまりなく、ただただ好きな60~70年代のおバカな低予算映画を「再現」することだけに徹しているのが、ある意味、潔い。
でもまあ、「再現してどうする??」ってのはあるよね(笑)。
懐古だけで、なんにも進歩してないんだから。

ジャンルとしては、いわゆる「ウィアード・ウエスタン」ってものに属する映画かと。
要するに、ホラー(オカルト)と、ウエスタンのまじったようなやつ。
そもそも上の二つのジャンルの小説群は、60年代には似たような読み捨て雑誌に載っていたわけで、親和性は非常に高かった。なので、お化けや超常的要素の出てくるウエスタンって、意外とたくさん書かれている。
映画でも、吸血鬼がガンマンだったり、ガンマンが吸血鬼と戦ったりする映画が50年代末から60年代にかけてアメリカで結構撮られていて、マカロニにもいくつかその系統のウィアード・ウエスタンが存在する。
考えてみれば、クリント・イーストウッドの『荒野のストレンジャー』と『ペイルライダー』だって、「主人公が実は●●だった」というオカルト的解釈の可能な映画だった。

『皆殺しに手を貸せ』の場合、チープだが単純明快な復讐ウエスタンに、ハーシェル・ゴードン・ルイスやイタリアのジャッロのような、ゴアでトリッキーな殺戮シーンが継ぎ足されている。すなわち、ルチオ・フルチが『真昼の用心棒』の路線を諦めずに、『地獄の門』みたいな要素を足した形でウエスタンを作り続けていたら、もしかすると作ったかもしれないような作品を目指しているといってよい。

― ― ― ―

ヒロインのモリー・ペイと夫は、追剥ぎ稼業から足を洗って、小さな養豚場で生計を立てながらつつましく暮らしていた。
だが、いきなり旦那が賞金稼ぎにヘッドショットを食らって殺されてしまう。
弁護士殺しの犯人だからという理由に到底納得のいかないモリーは、街に出向いて保安官に再捜査を依頼するが、一向にらちが明かない。そのうちモリーのもとに次々と刺客まで送られてくる始末。なんとか返り討ちにしたモリーだったが、彼女は、実は弁護士を殺したのが当の賞金稼ぎで、彼と街の保安官と葬儀屋がグルになって金塊を強奪していた事実を知る。
濡れ衣で夫を殺され、自らも標的とされたモリー・ペイは復讐の鬼と化して、街を牛耳る悪を一掃するべく、立ち上がるのだが……。

●主人公のガンマンが女性という意味では、スーザン・ジョージの『J&S/さすらいの逃亡者』(早稲田松竹のリヴァイヴァルで観た記憶がある)や、シャロン・ストーンの『クイック&デッド』(腹の穴から向こうが見えるギミックの個人的初体験)が思い出される。ラクエル・ウェルチの『女ガンマン 皆殺しのメロディ』(バート・ケネディが監督してるからアメリカ映画だと思い込んでいたが、英国製らしい)あたりは、結構直接的な影響を与えているかもしれない。

●冒頭から、ベートーヴェン「エグモンド」序曲のマヌケなBGM使用と頭の悪そうな曲継ぎに大爆笑。なんかいろいろひどすぎるけど、映画の「ノリ」を客にわからせる良いアヴァンタイトルだともいえる。

●この大西部の街の、デブ率の高さは異常(笑)。
最初は「悪い奴は私腹をこやして、こえ肥る」ってネタかと思ってたんだけど、ヒロインの味方で登場する黒人の新任副保安官までこえ肥ってる。

●その他、マカロニ・ウエスタンもどきとしても、スプラッタ・ホラーとしても、素人の自主制作の域を出ない映画ではあっても、この手のジャンル映画への過剰な偏愛と盲目的信仰はしっかり伝わってくるので、楽しく観られることに変わりはない。
総じて、ゴア&臓器多め、オカルト要素あり、終盤は派手な銃撃戦あり、由緒正しいスタイルの決闘もあり(解決は変化球だが)。

●死神関連は、ちょっとダリオ・アルジェントの『インフェルノ』を思い出したが、もっと適切な元ネタがあるかもしれない。あと、荒野の一軒家に住んでる女性が、荒くれ男たちの暴力&性暴力にさらされるのは、去年観た『デスゲーム ジェシカの逆襲』と似たテイストだが、これももっと直接的な元ネタがあるのだろうと思う。

●終盤で本格的なプロレス技がさく裂しまくるのは、サント映画(覆面プロレスラーのエル・サント本人が登場して悪をなぎ倒してゆくメキシコ製ヒーロー映画の総称)のパロディか? 昔、ジョン・カーペンターの『ゼイリブ』でもおんなじようなことやってたけどw

●豚に肉の処理をさせる映画で個人的に観たことがあるのは、『殺人豚』と『地獄のモーテル』だが、ほかにもいろいろありそうな気がする。

●黒覆面で覆いつくされた「死神ガンマン」の装いは、マリオ・バーヴァの『モデル連続殺人!』の白覆面殺人鬼が元ネタか? これもいろいろ似たようなのがジャッロとか怪人映画であったような。フォークに刺さった眼球の元ネタは、ハーシェル・ゴードン・ルイスの『ゴア・ゴア・ガールズ』か、はたまたジョエル・M・リードの『悪魔のしたたり』に出てくる「目玉焼き」か? ……ってまあ、ほんとは心底どうでもいいんだけど(笑)。

●考えてみると、邦題って誰に向かって言ってるタイトルなんだろう?
間違いなくヒロインじゃないよね。
そうすると、黒人のデブの副保安官に対して言ってるとしか思えないんだが、なんかタイトルとしてはちょっと変だよね。
あるいは、死神に対して「あたしに協力しろ」って言ってるってことなのかな?

●あんなむき身の状態で、棺桶に金塊が山盛り放り込んであるのはおかしいとか、話の適当な部分を挙げ出したらキリがないけど、この手の映画にしてはむしろ「結構、脚本も設定もきちんとしてる」ほうなのではないかとも思う。

この手の映画が好きな人が観て、がっかりするような映画では全然ないので、ぜひ機会があったら観て、「●んたまひゅーん」を体験してみてください(笑)。

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じゃい

1.0「俺が撮りたいのはこれだ!」という強い情熱

2025年1月12日
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鑑賞方法:試写会

単純

19世紀末のアメリカを舞台に、無実の罪で夫を悪党に殺さた妻が復讐に臨むという、ジャンルムービーの王道を行く1本。監督は16ミリフィルムのコレクターも兼ねており、画質をわざと粗くするのではなく、本物の16ミリフィルムを使って60年代のカメラで撮影し、エクストリームなゴア描写もハンドメイド感満載。もちろんいろんな面で稚拙さは否めないし、思い切り観る人を選ぶだろうが、「なんと言われようと俺はこれが撮りたいんだ!」という強い情熱を感じる。
どことなくアクション映画、それもガンファイトに並々ならぬ思い入れを抱く室賀厚とダブる。室賀がVシネマ『ザ・ワイルドビート/裏切りの鎮魂歌』が奥山和由に認められ劇映画『SCORE』を撮ったように、本作の監督も今後大化けするやも知れぬ。新進気鋭とまでは言わないが、青田買いする意味でチェックしておいた方がいいのかも。

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regency

3.0霊、玉、弾、魂

2025年1月12日
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単純

興奮

強殺で手配された夫が賞金稼ぎに殺されて、復讐の為に立ち上がった妻の話。

ある日突然やって来た賞金稼ぎに夫を殺され、保安官のもとへ行くと弁護士殺しとして手配されていたことを聞かされて巻き起こっていくストーリー。

全然強く見えないのに、めちゃくちゃ強い主人公をシリアスにみせるのかと思いきや、まさかのコミカルさとオカルトも!?

つくりの安っぽさと粗さは自主制作レベルだけれど、ストーリーはそれなりにちゃんとしているし、何より見事なゴアもみせてくれるしで面白かった。

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Bacchus

3.5俺も潰れる!!

2025年1月11日
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怖い

興奮

陰謀で夫を賞金首に殺された女性が悪人達に復讐する物語。

2024年製作の作品ですが、6,70年代(!?)風の映像や手法、果ては役者さんの所作に至るまで、まるでレトロ映画のようなつくり。懐かしさもありつつ逆に新鮮。

話も非常にわかりやすく、なんなら現代作品だったらダサくも映ってしまいそうな言葉選びや動きまでレトロ映画を細かにオマージュしているようで、これはこれでとても面白かった。

まぁグロ描写は苦手なんですけどね(笑)

しかしそれ以上に…いったいナニを箱の上に乗せてんだ?…と思ったら…これは観ているこちらもキツい!!

…とまぁそんなこんなありながらも期待以上の作品だった。

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MAR