「好きよキャプテン」松任谷由実 THE JOURNEY 50TH ANNIVERSARY コンサートツアー movie 5.1ch/4K 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
好きよキャプテン
田中道子と伊野尾慧が海賊船のセットの解体作業を手伝う「解体キングダム」の回はだいぶ前に見ていたので、あのステージが眼前に展開するのは感慨深かった。新米の船乗りが綴った日誌というコンセプトからすると、そのものズバリの(個人的に大好きな)「航海日誌」がかかるだろうと待ちかまえていたところなかなか聞けず、本編最後の最後になって歌われた時は、ほっとした。
松任谷由実は間違いなく日本を代表するシンガー・ソングライターだ。とりわけメロディメイカーとして出色で、70〜80年代は無敵だった。ただ歌唱力やダンスで魅了するパフォーマーではないので、コンサートでは巨大なセット、サーカスやアーティスティック・スイミングや象といったにぎやかしでショーアップする。その戦略は間違っていないと思うが、それでも先日再上映されたデヴィッド・バーンのあまりに簡素な舞台の「アメリカン・ユートピア」と比べると、そちらに深く感動してしまったのも事実だ。
共演陣ではサックス及びフルートの小林香織ががんばっていた。あんなに歌伴にはまるとは思わなかった。
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