セプテンバー5のレビュー・感想・評価
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イスラエルとパレスチナの対立の歴史を知る事ができるかと思いましたが、、
私が中学3年生だった1972年は激動の年でした。
連合赤軍あさま山荘事件、沖縄返還、日中国交正常化等もありましたが、ミュンヘンオリンピックの選手村にいたイスラエル選手団がパレスチナのテロリストグループ「黒い9月」に襲われ沢山の人が射殺されるテロが起きました。
いまイスラエルによるガザ進攻も起きているので、この事件の背景が知りたかったのですが、映画ではマスコミ目線で作られた映画で複雑な背景は描かれていませんでした。
この事件では結局、人質、テロリストなど合わせて17人が犠牲になりましたが、島国に暮らす日本人には到底理解できない民族、地勢、宗教の違いが複雑に絡まっているんでしょう。
しかし、映画観ていたのが私ひとりとは(笑)
あと、この年に残留日本兵の横井庄一さんがグアム島で発見されたのもニュースになりました。
Veloce
オリンピック会場での選手寮で起きた立てこもり事件を報道する事になったABCテレビの目線からお送りされるドキュメンタリーに近い作りの作品でした。
報道側が伝える事最優先で動いてしまったがために、テロリストたちに警察の動きがモロ見えで状況が悪化の一途を辿るばかりというのもなかなかに滑稽でした。
スポーツ班だからこそリアルタイムのショットを大事にしているというのが裏目に出てしまい、どんどん大事に繋がっていってて目も当てられなかったです。
それと同時に生中継だからこそ慌ただしい中での判断力が光る部分も多くあり、手を替え品を替えが入り乱れながらも生中継を進めていくのは面白かったです。
同時期に公開している「ショウタイムセブン」と同じく生中継ですが、個人的好みで言うと「ショウタイムセブン」の方が大袈裟ではありますが次の展開に興味が持てたのと絵面のインパクトがあったりと、引き込む要素が結構あり、今作はその場面がちと少なかったかなと思いました。
贅沢な悩みですが映画としては淡々としすぎていたかなという印象です。
終わり方はショッキングでしたが、それ込みで現在まで続いている事実なのかなと飲み込まざるを得ないのがもどかしいところです。
役者陣はどなたも素晴らしく、マリアンネ役のレオニー・ベネシュはハツラツとした女性が似合っており、今作でも引っ張ってくれる頼もしさがありました。
最近は映画館で観るべきかどうかというのも評価の一つにいれているので、緊迫感こそあれどTVクルーたちの会話メインだとどうにもスクリーン映えしなかったなという印象に収まっていました。
鑑賞日 2/17
鑑賞時間 18:50〜20:40
座席 E-10
映画館で観るには…とてもつまらないですよ…観に行かない方が良いです…
1972年9月5日
知らなかったなー。
密室劇
真実を伝える重み
全く
1972年の当時の映像を使いながら、そして当時を再現する為の機材を...
緊迫感が半端なかった。
ミュンヘン五輪でのあの惨事は子供ながら朧気に覚えている。スピーバーグの「ミュンヘン」で、事件の裏側を知ったが、あの映画はイスラエル側の復讐劇が見ていて気持ちのいいものではなかった。今作品はそう言った意味では気が滅入ることはなかったが、報道局とスポーツ局の縄張り争いなど信じ難い話だ。普通なら報道局の下で現地レポートのみが筋だろうに。しかもドイツ内相と官僚の交渉場面、ドイツ警察が鎮圧に忍び寄る姿をそのまま生放送しているのには驚いた。時代とは言え、いくらスポーツ局員だとしても中止命令を受ける前に気が付くだろうに。地元警察らしきものが中継スタジオのサブに突入したが、普通なら政府直轄・国家中枢の公安などが大使館経由で命令するだろうに。ここら辺は本当に事実なのか、脚色しているのか疑問である。プロデューサーが通訳のドイツ人女性に両親のことを不躾に聞くのはこの企画の肝なのだろうが、さすがアメリカ人デリカシーを欠く、としたいのだろうけど、ちょっと露骨だ。少し前に見たばかり「ありふれた教室」のドイツ人女優レオニー・ベネシュと「ファーストカウ」「パストライブ/再会」のユダヤ系ジョン・マガロが出ていて得した気分。時間も適度でもっと見たいと思わせる尺で、お見事です。
仕事を忘れて仕事をする
レビューの★がイマイチだったので映画館で観るのを躊躇したけれど、一人で没入して鑑賞することができ、行って正解!!
損得なしに、しがらみなしに自分の仕事を全う出来るか。今ちょうど色々考えていたところだったので、かなり私は心が揺さぶられました。
PC なくても、スマホなくてもこうやって仕事していたんだよ(笑)
実話ベースにハズレなし❓️
裏は取ったのか
『裏は取ったのか?』あたりまえだけど1番大事なこと
本当に現実は裏取りが曖昧過ぎて信じられなくなる
ラストの軍事施設に誘導した時はさすが!と思った
淡々と進むストーリーだけど緊迫した雰囲気が伝わって来た
報道の自由って、覗き見根性の事だろ?
ABCだけが、生放送をしていたので、スポーツ専門のチームの筈がテロの生放送をする流れになってしまい、予想外の出来事にあたふたするお話し。
映画ファンはみんな大好きショーン・ペンが制作に入っているので、作品の本気度が違う。
セットも出来るだけ本物を使って、徹底的にリハーサルしていて、いい役者を集めているので飽きさせない作りになっています。上映館が遠くても、劇場で見る価値は充分にあります!お勧めです!
と、まぁ、普通のレビューアーなら、ここまで終わる。
がぁー!?
コメントはくれないが、こんな謎文章だらけの俺のレビューを楽しみにしてくれている( だといいな?) フォロワーさんの為だけに、容赦ない突っ込みをするYO!
さぁ、虐殺タイムがはぁーじまぁーるよー!?
あのさ?ABCが生放送したせいで、テロリストに警察や軍の行動がバレバレになってしまうけど、それって生放送が原因だよね?
結果的に多くの死亡者が出たわけだけど、自分達、報道が間接的に人殺しをしたという自覚はあるのか?
世間が求めているから、報道しなければならないという信念らしいけど、テロリストが人殺しをしている所を見たいのは、世間じゃなくて、あなた方、報道でしょ?世間というのはあなたでしょ?( 人間失格より抜粋)
東日本大震災の時の、ヘリコプターで現地を飛び回っているTV局も、お前らのそのヘリコプターの騒音で、瓦礫の下にいて、助けを求めている人の声が聞こえなくなるって、想像できませんか?
死体が見つかったり、負傷者が見つかったりしたら、ここぞとばかりにカメラが寄るけど、人に対する敬意ってないの?
人の不幸を栄養分にして、生きているトコジラミ...、吸血鬼野郎ってのは、少なからず存在するが、主にTV業界に多い傾向がある。
俺が今はもう虫の息、アイアムチキン状態のフジテレビの連続ドラマで制作進行という名の小間使いをしていた時だけど、
同僚の男子が早朝からスタジオ撮影の現場に向かう途中、電信柱に激突して、会社の社用車の助手席側が無くなるくらい大破し、助手席に同乗していた女の子は集中治療室に入院するくらいの怪我をしました。
職場に向かう途中の事故だから、当然、労災が出るものと思っていたら、
撮影中じゃなかったから保険金は出ないし労災扱いにもしないから自腹で治療してください!と、フジテレビが通達があった。労災隠しかよ?
フジテレビは( 制作は共同テレビだったが) フジテレビ!呪われてしまえー!
と、20年近くずっと呪っていたが、やっと呪いが通じた!
みんな!夢は叶わない事もあるけど、呪いは結構な確率で叶うヨ!
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
というわけで、俺は現実の人の不幸を楽しむ趣味はないので、創作物の人の不幸話を好むぞよ?
みんな、この映画の出来に騙されているけど、見方を変えれば、
人の不幸を何とかして見てみたい吸血鬼どもが、正義感の皮を被って、全世界の人間に晒す。
という、何ともおぞましい映画です。名優達の演技は流石だが、俺はこんな映画は許せない。
あー、腹が立ったから「 ミュンヘン」 を見直そう!人を感動させる為だったら、大量虐殺も厭わないスピルバーグ先生に敬礼!!
ハイル!ミュタンテ!!アクション!ムタンテ!
題材と視点
今、“敢えて”これ(ミュンヘンオリンピック事件)を題材にするか、と作品に対して若干の複雑な印象を持ちつつも、第97回アカデミー賞「脚本賞」にノミネートされた本作がどんなものか、自分の目で確かめるためにTOHOシネマズ日比谷へ。公開1週目にもかかわらず小さなシアターが割り当てられており、会員サービスデイ10時55分の回は少ない席数に対してなかなかの客入りです。
カラーテレビが(アメリカの)一般家庭にも普及し始めた1970年代前半、72年に開催されたミュンヘンオリンピックは「時差」という壁をものともせずに非常に高い関心を集めていたこともあり、放送局(ABC)の力の入れようがまざまざと伝わってくるオープニング。ただ実際の現場では、24時間体制で対応できる環境を維持するため、疲労やストレスが溜まるスタッフたちと、度重なる機材の不調に融通の利かない(西)ドイツ人との交渉など、そこらじゅうにバッドバイブスが漂っていて皆テンションは低め。そんな中、不意に聞こえてきた「銃声」に急遽スタジオはざわめきだします。ただ、オリンピック中継のために集まった現場スタッフ達は当然「スポーツ班」であって報道のプロではありません。それでも、目の前で展開されるスクープに抑えきれないジャーナリズム。ABC中継のコーディネーション・プロデューサーであるジェフリー・メイソン(ジョン・マガロ)はそんな未知の状況を、手持ちのリソースと少ない情報の中でスタッフを差配しながら、ABCスポーツ社長のルーン・アーレッジ(ピーター・サースガード)を中心に、前代未聞の事態を「生放送」での放映することに踏み切ります。
今作を鑑賞するに当たり、しばらく前に観たきりの『ミュンヘン(06)』を観直してからという考えもあったのですが、今作があくまで報道側を視点にしたアングルに対して「見えてくるもの」を素直に感じるためにも、敢えて(本事件について)曖昧な記憶のまま「疑似的な新鮮さ」で挑むことにしたわけですが、正に報道の舞台裏の緊張感・臨場感がそのままに伝わってきて95分の上映時間はあっという間でした。例えば、今見ればめちゃくちゃアナログな手法の数々はむしろ新鮮で、基の映像素材にテロップを入れる方法や、印刷された写真の引き伸ばし方は正にプリミティブ。また電話の受話器を直結して音声を取り込んだり、ポータブルラジオを改造し周波数帯を変えて警察無線を傍受したりは、昔の「機械いじり」の楽しさを思い出してついついニコニコ。そして、起きている事実を忠実に伝えるべき報道の意義と、どこまであからさまに伝えてよいものなのかを判定する倫理観。更にはタイムリーに伝えるライブ感と、確実に裏付けを取る慎重さなど、現場は常に判断することのせめぎ合いの連続。一方で安全な場所からテレビと言う(当時の)最新メディアを通して観ている「野次馬」達にとって、これ以上ないほどのエンターテインメントだったことでしょうし、或いはこれが(報道部ではなく)スポーツ班が作ったものだからこそのエモみすら感じ、その後の報道番組などに大きな影響を残したことも想像に難くありません。
と言うことで、当初の引っかかりについてはむしろ、現代の「報道の在り方」についてまた考えなおすことも含めて観る価値のある作品でした。そして、本作を観たからこそ改めて『ミュンヘン』を観直したくなりました。堪能です。
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