「報道の功罪」セプテンバー5 くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
報道の功罪
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表現の自由、報道すること、真実を伝えることは、非常に重要だ。だが、テロリストに警察や特殊部隊の動きを伝えてしまうことは許されるものではない。
報道スタジオで、人質が全員解放されたという「噂」に飛びついたのは、やはり、その前の「自分たちのせいで救出作戦がダメになった」という思いがあったからに他ならない。警察の指揮がダメすぎる、テレビが見れないように電気を切るべきだという主張は責任転嫁でしかない。
そういう部分で、報道陣に感情移入が今ひとつできなかった。
また、イスラエルによるガザの無差別砲撃の最中にこの映画を上映することがアメリカの政治的なものを感じさせる。人質事件やテロが許されないのは当然としても、これらの事件が起きる背景は知る必要がある。
同盟国だからといって、イスラムを悪者にするアメリカの主張と視点にだけ毒されないようにしたい。
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