劇場公開日 2025年2月14日

「映画館で見る「娯楽か」というと微妙だが、観る価値はある作品」セプテンバー5 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画館で見る「娯楽か」というと微妙だが、観る価値はある作品

2025年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年55本目(合計1,597本目/今月(2025年2月度)18本目)。

 この映画のストーリーの大半は実史にとったものであり、何ならこのときの報道はギリギリNHK他でもドキュメンタリー番組でも見ることができるし(いわゆるNHKプラスのお話(権利の関係で放送から1週間まで)。静止画像ならいつでも見られる)、一定年齢以上の方は「そういう事件もあったっけ」で知っている方も多いと思いますが、この問題の背景は宗教論も絡んでおり、一般の民放が扱うことが少ないため、実質的に「お堅いNHK」しか扱わず、よって知らない、あるいはそもそも論で「NHKを見ない」人も一定数いますので、それをまたまとめなおして映画館で流す意味はあるんだろうな、といったところです。

 結局のところ、安全を重視した体制にするのか(日本では、いわゆる立てこもり等は、犯人がテレビを見ていることも想定できるため、これらは強くは報道しない)、あるいは、憲法のいう「取材・報道の自由」を優先するのか(他国においても同趣旨の規定は、通常、憲法典の中にはあります)という2択論の話であることは誰でもわかるとして、映画内で描かれていたこともまた理解できるし、逆の考えも一つまた理解できるし、「あなたならどうする?」タイプの問題提起型の映画と解することも可能です(ただ、日本において、NHKなり民放なりのそこそこ「放送にかかわれるレベルの社員」になれるほどの人が、毎年何人就職しているのか、という実際問題はありましょうが)。

 特に他の方も描かれていた通り、何をもって悪として善とするかという善悪論には基本触れず、ただ単に当時の事情を描くということに徹した点は、悪く言えば「眠いタイプの映画」ではありますが、問題提起型の映画とも解するなら一定の思想を強制するのも問題で、あえてここをぼかした本映画はやはり広い意味での問題提起型の映画というところで、決して「楽しい」映画ではないでしょうが、「教養アップには」良いのかな、といったところです。

 採点上特に気になる点までないのでフルスコアにしています。

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 (減点なし/参考(映画館帰責事由)/menuクーポンをひたすら渡されるのが謎すぎる)

 まぁ、ここに投稿される方は多かれ少なかれこの点は気にされているのではと思いますが(中には、地方でアプリ(というより、menuのサービス)の提供サービス外でも配っている模様。よって、もらって帰って何か頼もうとすると「エリア外です」と言われたりする模様)、まぁ、2本映画を見て、一度出てまた入るとき、また配るの??っていうのもアレですが、最近はいわゆる入場者配布特典が週替わりするなど色々ありますが(最近の例だと「メイクアガール」)、その中に「忍び込ませてでも」渡そうというのは、それもそれでどうなのか…といったところです(ゴミ箱に、ポップコーン等以上にそれらが捨てられている光景を見るにつけ、紙資源の無駄遣いなのでは…といったところ)。
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yukispica