「スポーツ番組のスタッフ達が、ミュンヘンオリンピックで実際に起きたテロ事件に遭遇し、選手村で人質を取ったテロリストの報道に奔走する姿を描いた作品。 本年度ベスト!」セプテンバー5 イゲさんの映画レビュー(感想・評価)
スポーツ番組のスタッフ達が、ミュンヘンオリンピックで実際に起きたテロ事件に遭遇し、選手村で人質を取ったテロリストの報道に奔走する姿を描いた作品。 本年度ベスト!
冒頭はミュンヘンオリンピックの中継の様子が描かれ、お仕事映画のような雰囲気。
それが銃声が聞こえた瞬間、空気が一変!
背筋が凍り付くような緊張感で息つく暇もない展開に釘付け(笑)
テレビ局のディレクター、ジェフを中心に展開するストーリー。
テロリストが選手村で人質を取り立て籠る中、ジェフは中継を報道番組のスタッフに引き継がず、自ら陣頭指揮を執り、生放送で世界に情報を発信しようする展開。
「そこにカメラを!」「この角度から狙え!」 ジェフが的確に指示を出す姿は、緊迫感の中でも冷静にプロとしての誇りを感じた(笑)
通訳の女性も、人質となった選手たちの情報を迅速に収集し、スタッフと連携する姿が印象的。
受話器と無線を両手に持ち、情報を収集するジェフの姿が熱い!
情報が錯綜する中、視聴者に一早く真実を伝えたいジェフと、真実のみを伝えようとするプロデューサーとの間で激しいやり取りが繰り広げられるシーンが印象に残る。
報道の使命と倫理の間で葛藤する彼らの姿が心に深く突き刺さる。
先の読めない展開に引き込まれ、息を呑む衝撃的な結末を迎えた時は最近観た映画の中でも群を抜いていた感じだった!
テレビ画面に映し出されたテロップは、現代のデジタル社会からは想像もできないほど原始的な方法に驚きました( ´∀`)
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