劇場公開日 2025年2月14日

「デマが蔓延る現代人から見れば、ある意味「牧歌的」「良心的」な時代」セプテンバー5 みっくさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5デマが蔓延る現代人から見れば、ある意味「牧歌的」「良心的」な時代

2025年2月15日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

本作のテーマは明確。
「マスコミの役割とは」だろう。
でも「答え」が提示されるワケではなく、彼らの葛藤描くことで、観客一人ひとりがそれについて考えることになる。

本作が現代に作られた意味、意図とは?

例えば20年前なら?
単なる「昔話」で終わってしまったのではないだろうか?

20年前との違いは「SNS」と「デマが蔓延る」こと。

本作の葛藤は現代のSNSではあり得ない。(現代のマスコミもないかも)
「良心」と「報道」の葛藤があった、
そして事件の結果に責任を感じる、という両方の意味で「牧歌的」だと思う。

あとは当日は中継するには機材と衛星の枠が必要で、だからこそ「本気度」が違ったのかな、と。
「俺達が撮って世界に届けるんだ」っていう気概があった。

今のSNSにそんなモノがあるだろうか?
葛藤も気概もないよね。

「報道」(SNS含む)の価値を見つめ直す作品だと思う。

みっく