劇場公開日 2025年3月22日

光る川のレビュー・感想・評価

全31件中、21~31件目を表示

3.0水と緑に癒されてきました

2025年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

 安田顕さん目当てで見に行きました。
 勝手に、カメオ出演的なあまり出番のない役かと思い込んでたんですけど、予想外に出番が多くて満喫。情の深い父親として、娘や息子に向ける優しい顔、娘の幸せを願う思いのあまり大声で怒鳴りつける炉端のシーン、地に這いつくばって懇願する木地師たちとの直談判、どの場面でも声の緩急の迫力がすばらしくって観に行った甲斐がありました。
 ストーリー自体は、嵐の中子ども一人を滝に行かせてしまうお祖母ちゃんは幼児虐待だと思うし、悲恋伝承のふたりが実は結ばれて現代(というには昔ですが)でも嵐が収まって山が開発から守られるというオチはちょっと安易な気がしてしまうのですけど、日本昔話の世界はまあ理不尽で不可解なものですものね…。
 川や風の音、山の中の踏み分け道、滝と鵜の目の淵、と自然の風景がなつかしくも美しくて観ているだけで森林浴気分で、小学生のころの金剛山遠足を思い出していました…。

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totto

4.0土地の伝承

2025年3月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

幸せ

日本昔ばなし
世にも奇妙な物語
はじめてのおつかいハードバージョン

長良川日伝承があるなら本当の話かもしれませんね。

ちょっと出来杉のようなストーリーですが、良い話でよかった。アニメならそのまま新海誠ワールドになりそう。

上映館が少ないですが、他県まで遠征でした。

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だるまん

4.5宝石

2025年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

本サイトでレビュー投稿を始めてしばらくした頃から、映画を観ている最中に「どういうふうにレビューを書こうか」という意識が常につきまとうようになり遂にはノイズになってしまったので、ある時期から投稿はやめて皆様のレビューを読むだけにしていました。今後もそうするつもりですが、あまりにも感銘を受けた映画を観てしまったら黙っていられなくもなっちゃいますね。

で、この「光る川」
私にとっては宝石のような映画。
観てよかった。本当によかった。

以上でございます。

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さるばば

5.0「こんな美しい映画があるんだ」

2025年3月28日
iPhoneアプリから投稿

知的

今年78本目。

渋谷ユーロスペースで。
パルコ8Fで見てもう一本見て帰ろうかなと。
凄い作品に出会ってしまった。
音楽はなしで自然の音だけの2時間。
これがすばらしい。
山の者と里の者の出会いとその後。
こんな美しい映画あるんだ感激しました。

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ヨッシー

4.0もはや映画自体が伝承だ

2025年3月25日
iPhoneアプリから投稿

アルビノ現象を山神と祀る村人の不変の作法を描いた「アルビノの木」。
絶滅したニホンオオカミの軌跡を探し求めているうちに、かつて、そこに住んでいた人たちの想いとリンクし、時を共有するという不思議な体験の「リング・ワンダリング」。
そして、ネイチャー三部作として「光る川」。
三本ともに、ストーリーはいたってシンプル。
しかし、セリフを少なめにし、川のせせらぎの音や木々の風に揺れる音、鳥の声、自然気象の音などを印象深くすると、とても奥行きが感じられた。
過去の人と時を共有するとは、流行りのタイムリープなどのSFとは違い、そこにはもう存在しなくなっても、その想いがそこに残り、それが霊的に同期する事であって、いかにも日本的なネイチャー作品なのだ。
それを象徴しているのは滝だ。
いつも滝が作品の鍵を握っており、そのパワーを伝える撮影に感服する。
監督は日本を良くわかっておられる。
生活のすぐそばに霊的なものがあり、それは想いであって、それこそが伝承なのだと思います。

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ジャイケル・マクソン

5.0紙芝居

2025年3月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

紙芝居から本編がスタートしたのには、ビックリです!

紙芝居と現実が連動したのにもビックリです。

これは素晴らしい作品です。

上映館増やすべきです。

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完

5.0没入新体験ー時空を超えて

2025年3月24日
PCから投稿

泣ける

興奮

旅をしてきました。岐阜の深い緑の山々。青々した清らかな川や滝。その大自然の中で出会い恋に落ちる山の民の若者と里の娘と。大きな使命を背負い山奥の道なき道を行く幼いユウチャと。彼らとともにに歩き、川のせせらぎの音、鳥たちのさえずりを聞き、轟く滝の水しぶきを浴び、木々のむせる匂い、穢れを浄化する空気の中にいたんです。そして、草笛が響く。その音色に鷲掴みされ。。。

原作小説がすごく好きで(自分的には副題の本家の上をいく)映画期待してみました。
松田悠八著『長良川 スタンドバイミー1950』にインスパイアされた金子監督の映画は、小説とはまた違うストーリーでしたが、作者へと、描かれた岐阜の自然と営む人々へのリスペクトとオマージュは、損なうことはなく、むしろより深まり神々しいほどでした。オールロケの圧倒的な映像美は、パンフにはー ロケ地を1か月ほど監督自ら探し歩き、その土地に息づく気配を感じ、民話や伝承から選んだーとあり納得しました。だからこそでしょう。客をスクリーンに引き込む装置が映画にセットされているに違いないと思うほど。これはですね、絶対に自宅のテレビではできない新たな体験だと言えます。映画館で見るべき映画だと実感しました。それにしても、美しく哀しい。そして優しさにあふれていました。
近年のマイベスト。お薦めします。

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くみさん

3.0自然に宿るもの

Kさん
2025年3月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

壮大な自然の美しさに心が癒され、
二つの場所を行き来する
切ないストーリーに心を打たれました。

CGなしの本来の映像美に驚きを隠せません。
スクリーンから観る映像はとても神秘的。
皆様が着ていた青の衣装も印象に残っています。

劇中の音楽も穏やかで聞き入りました。
エンドロールも素晴らしくて…🍃

ロケ地マップいただけて嬉しかったです。
じっくり読ませていただきます。
ありがとうございました。

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K

2.5アンビバレントな映画か

2025年3月22日
iPhoneアプリから投稿

自然の映像は伝わってくるし、緑が豊かな日本の風景情緒は感じることができる。…が、伝来の言伝であったり、俳優の芝居が自然的なものではなく、なんか劇的というか、演劇を見てるような…
それ(芝居)はそれで好きなのかもだけど、芝居と映画の世界観とみょーにパッとしない感。なんか、超自然的な事がまるで起こってるかのようだが、起きってないかのようで歯痒。主人公の自然的なリアクションで動物たちが動く世界観であったかと思うと、いきなり劇画のような濃い作劇。

うううー。でも、風景いいよね。自然って良いよね。って事でいいのかな。

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ビビ

2.5マルチエンディング紙芝居

2025年3月22日
Androidアプリから投稿

単純

幸せ

1950年代の山間の集落で、林業をする父親を持つ男の子がその地に伝わる物語「鵜の眼の伝説」をみる話。

病気の母親を持ち心が晴れないユウチャがばあちゃんにお小遣いを貰って紙芝居を観に行き巻き起こっていくストーリー。

里の民と山の民の悲愛の恋愛物語の紙芝居パートが暫く続き、これ自体は悪くないけれど、まだ未就学みたいな子供にこの紙芝居みせますか?という疑問は浮かぶw

そして実は超絶老害だったばあちゃん…教訓みたいなものがある迷信なるまだしも、これをやらせるのはヤバくね?

それなりには面白かったけれど、特に理屈も無くそういうものだから的決末だから、残念ながら沁みては来なかった。

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Bacchus

4.0日本的自然観と霊性の視座から創造秩序と人間性回帰を問う

2025年3月17日
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鑑賞方法:その他

知的

金子雅和監督が長良川流域を遡り自然光の中で撮影した映画「光る川」は、現代人が忘れかけている自然への畏怖や人間の根源にある生命力を、岐阜県内をロケーションした圧倒的な実景撮影と民俗学・美術に裏打ちされた世界観で描き出す作品として国内外から注目を集めている。この映画は、無垢な少年の眼差しを通して、現代化への分岐点となる高度経済成長期と、人々が自然への畏怖を抱いていた300年前の時代とが邂逅する物語。

現地撮影による川面の煌めきなどの映像美、高木正勝による自然音を活かした音楽性もすばらしい。ローマ・カトリック系メディア「オッセルヴァトーレ・ロマーノ」は、2015年に刊行されたフランシスコ教皇の回勅「ラウダート・シ――ともに暮らす家を大切に」との思想的親和性を論じられている。キリスト教も含め海外からの高い関心が寄せられていることが興味深い。

監督:金子雅和 2024年/108分/日本/英題:River Returns/ 配給:カルチュア・パブリッシャーズ 2025年3月22日[土]よりユーロスペースほか全国順次公開。

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JC-LORD