「純粋な思いを感じ取って」おいしくて泣くとき chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
純粋な思いを感じ取って
原作者の森沢さんの作品は、あらゆる年齢・環境におかれていても、人の持つ優しさが描かれ、そういった人間が身の回りにいることを信じたくなるものが、映画化されたものの中にも多かった 観る前から安心感を感じる、とはいえ今日のとりわけ子どもたちの置かれている問題が描かれ、同じ時代を生きているおとなの一人として、純粋な子どもの思いが描かれると、親目線で2人のやりとりを観ていた 子ども食堂や善意の取組を「偽善者」と考え
られる風潮は確かにあるのだろう 世間にはいろいろな受け止め方をする人もいるわけで、その中で毅然と心也も父の思いを引き継いでいるところも、父親の背中をみて成長をしてきた姿でとても嬉しかった 無力でも純粋な2人のやりとりの清廉さと、言葉にしなくても思いあう親子の姿に心打たれた
夕花の義父役の池田良さんは、エリートあるいはいい父親・上司の役を映画・CMで演じることが多かったのが、今回は虐待をする大人 今までいい役が多かったのに、こういった役にも幅を広げられファンとして嬉しかった(4月17日 イオンシネマ茨木にて鑑賞)
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