「ショーンと強い女性達」ドライブ・イン・マンハッタン ychirenさんの映画レビュー(感想・評価)
ショーンと強い女性達
ショーンペンを初めて観たのは映画「初体験リッジモントハイ」だった。随分と昔だから正直あまり記憶に残っていない。
そしてその次に彼の名前を聞いたのは世界的大スターマドンナとの結婚である。ハイヒールがあれば世界を征服出来る(ちょっと意味不明)と言い切った希代の歌姫に「本気で愛したのはショーンだけ」と言わしめた逸話がある。それが本当ならばショーンペンの男っぷりはかなりのものである。
そしてその後はスター街道まっしぐら。
死刑囚役ではスーザンサランドンの深い懐に飛び込み、知的障害のある父親役では賢く実年齢以上に大人びたの天才少女ダコタファニングとガチの演技合戦。
私が思うにショーンペンには強い女性が似合う。きっと強い女でないと尖ったナイフて刺されてしまうにちがいない。だから映画ドライブインマンハッタンのタクシードライバー役はだいぶ丸くなったように見えた。下ネタを吐きながらも鋭い洞察力で迷える子羊の女性客、ダコタジョンソンを導いて行く。ダコタジョンソンは美しく強い女性かもしれない。でもこれまでのショーンの相方としてはやや繊細にも思える。還暦を超えた俳優がいつまでも人を刺すわけにはいかないのか?
ショーンペンがショーンペンであり続けてくれるなら丸くなってもいい。ても時に尖ったいた頃の片鱗を垣間見せて欲しいとも思う。そしてショーン自身も傷つきながら刺し違える相手はやはり美しく強い女性であってくれとついつい熱望してしまうのである。
で、映画はどうだったかと言うと、あんなセリフとあんな会話劇、描ける事が本当に嫉ましくもあり羨ましくもある。
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