「名言の嵐よ。」ドライブ・イン・マンハッタン iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
名言の嵐よ。
名言の嵐だった。
謎な美女&千里眼のドライバーの夜のドライブは、密室の中で話が徐々に深まって行く。一期一会、二度と会わない仲だからこそ心の中まで見せられる不思議。
世の中は全て0か1かでできている。
自分の選択に任されているのだ。
名前も年齢も秘密の、賢くて美しい彼女の言葉にも、なかなか胸が締め付けられるものが多かった。
男女に関わらず(大体年齢の問題は女子の方が割に合わない責苦を負うことが多い気もするけど。。)年齢によって立場の理解のされ方が違うというのも本当。
対して良い人なのか下品な奴なのかよくわからない彼。でも言葉に彼の背負ってきた人生が見え隠れして、見た目に反して重みがある感じ。
二人は出会ったばかりなのに、彼女は彼に見せたくない内面をズカズカ踏み込まれて辟易しつつも、心の奥底に隠そうとしていた本当の自分をなんか突かれてる感じもして、嫌悪感もあるけど気がつくとポロリと本音を漏らしてしまう。
わかる。
いる。
こういう人。笑
彼の言葉は、彼女には今この瞬間には完全には届かなかったとしても、いつかふと降りてきて納得がいく結果にもなることだろう。
なぜなら彼の言葉には彼女への優しい思いやりの愛があったもの。
ショーン・ペンの映画にハズレはないなーと思いながら観ました。
人間臭いって言葉が出てきたけど、私にとってのショーン・ペンはまさにそれだわ。
悩める女子たちにおすすめ。
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