「マイ・ウェイは名曲」BETTER MAN ベター・マン regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
マイ・ウェイは名曲
劇場では見逃してしまったので、遅ればせながらオンデマンドで鑑賞。
テイク・ザットの元セカンド・ボーカルだったロビー・ウィリアムスの自叙伝ミュージカル。ミュージシャンとしての名声は得るも、メンバー間の確執や自暴自棄の私生活が仇となり転落していく過程は、他のミュージシャン伝記ものの類型パターンを踏襲。
「ステージに上がってる自分は猿みたいな存在」という本人の言葉を反映し、終始猿として登場するのがユニークだが、あんまりストーリー内容とリンクしてない気がする。あと、「『グレイテスト・ショーマン』のマイケル・グレイシー監督ならでは」といった宣伝を多く目にしたけど、『グレイテスト~』の成功は撮影の大半を撮り直したジェームズ・マンゴールドの功績が大きいと思うので、あんまり過大評価するのもどうかと思ったが。
とどのつまり可もなく不可もなくな内容だったし、ステージパパとの長年の齟齬を経ての和解もありきたりといえるけど、象徴的に用いられるシナトラの「マイ・ウェイ」で全て相殺された感。やっぱり名曲だ。にしても現在は和解→再結成したとはいえ、テイク・ザットの他メンバーは本作を観てどう思ったのだろうか。
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