「伊原剛志の努力に脱帽」ら・かんぱねら ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
伊原剛志の努力に脱帽
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伊原剛志演じる時生くん(南果歩演じる妻がそう呼ぶ)の
ラ・カンパネラを弾きたいという強い思いが
妻への感謝だったことが最後にわかるのだが、
にしても、この努力は尋常ではない。凄まじい。
自分だったらできない。
そして、この役を演じるために伊原剛志自身が努力をしていることに
もう脱帽である。
また、南果歩の演技も抜群にうまく、彼女なしでは本作は成り立たない。
加えて、時生くんを取り巻く人たち(家族含む)との関係性が
実に心温まるのだ。
ピアノとヒューマンドラマの2軸が最後に収斂されるとともに
時生くんのラストショットで全てが報われた気がした。
後半の船で時生と妻の会話シーン、
ラストを迎えるピアノ演奏シーンでは感涙。
鑑賞後感も気持ちいい。
思いの外良い作品だったし、何より思いの外観客も入っていて(サービスデイではないので実力かと)
嬉しかった。
全く色合いは異なるが、俳優が尋常じゃない努力をして歌唱&演奏をするのは
『名もなき者』を思い出した。
俳優に求められるレベルが高いと思うし、自ら演じようとする俳優にもリスペクト。
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