風のマジムのレビュー・感想・評価
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いっぺーまーさんねー
那覇で豆腐屋を営む実家で暮らす契約社員のOLがラムにハマり、沖縄産のアグリコールラムづくりに挑む話。
正社員と契約社員の仕事に差をつける前時代的企業に勤める主人公が、社内ベンチャーコンクールに企画を出して巻き起こっていく。
個人的にはアグリコールでもモラセスでもダークが好みなのでそんなにか?とは思いつつも、沖縄に拘り、本物に拘り、老害と対峙しながらチャレンジして行く姿はなかなか良かったし、伊藤沙莉演じる伊波まじむが、妙に健気に感じられて胸熱祭り。
話しの展開の仕方は結構都合良かったりもあるけれど、わかりやすいし温かいしでとても面白かった。
明るい作品だし時々うちなーぐちが凄くてなに言ってるかわからないのは御愛嬌ということでw
ちなみに、コルコルのアグリコールは珍しいジャパニーズということで是非と言われて以前飲んだことあるけれど、アグリコールの香りはあるものの良くも悪くもだいぶあっさりのイメージ、
これほど穏やかに話が進むには、マジム(=真心)が大切。
素晴らしい話だった。実話だったと知ってビックリ。
世の中には、色んな所に対立があふれているが、
主人公まじむ(=伊藤沙莉)の熱意と穏やかさが対立を和らげ最終的にはどんどん味方が増えていき南大東島産アグリコール・ラム酒が世界中に売りに出される。
色々心に残ったシーン・台詞が多いが、私は尚玄さんの演技が心に残った。
尚玄さんは、May.Jさんと結婚していると知って「やっぱできる男は違うな」と思った。
主題歌の森山直太朗さん「あの世でね」も映画と雰囲気がとても合っていた。
当然映画を見終わってから、モデルとなったラム酒「コルコル」をアマゾンで注文したw
追記
主題歌「あの世でね」を歌った森山直太朗さんは、2年前に実の父親を亡くしてたんですね。それでお父さんが亡くなってしまっても、自分やその子供やその孫達が生き様を引継いでいくから安心してね、と歌ってたんですね。映画の中では、高畑淳子が亡くなっても、生き様は娘の「富田靖子」さんや、孫の「伊藤沙莉」さんが引継いでいくことになるわけだ。映画のはじめの方で、3人でこの歌を歌ってたのも合点がいきました。
沙莉ちゃんが生きるマジムの表情と、周りの方の掛けてくれる言葉が堪ら...
風のさいり
わかりやすくてシンプルで素敵な映画です。なんかまったりほっこり達成感って感じですね。伊藤沙莉をはじめキャストとても自然で素敵です。海も出てこないのに沖縄感。高畑淳子さんさすがですね。自分のやりたいことにまっすぐに取り組む、やってみることって大事だなと思います。なかなかできないんだけどね。
舞台挨拶つきでした。伊藤沙莉は2回目でしたが、ほんっと舞台挨拶でも気取らずにゲラゲラと笑顔で特徴的な声でくだけた話をしていて、ほんとに癒されますね。絶対いい人。友達になりたい。高畑淳子さんも沙莉ちゃんのこと好きなんだろなーというのが伝わってきました。私も職場に弁当食べに行ってんの?のセリフは好きです。ほんと伊藤沙莉って素敵な俳優さんーこの役柄もピッタリでした。風のマジム飲みたいなー。
というわけで、沖縄そば食べたくなったので、帰り道にやんばるへ。肉モリモリでした。
しょっぱいの、7にしてやる
プロジェクトX!?
観終わった後元気を貰えた
百聞は一「飲」にしかず!?
純沖縄産のラム酒を造ろうと奔走するマジムのひたむきな姿は応援したくなるし、変にラブロマンスを絡めず「お仕事ムービー」に徹している潔さには好感が持てる。
親子3代が同居するマジムの家に、どういう訳か男が居ないところは、いかにも、働き者の女性が多い沖縄らしいし、始めは「嫌な奴?」と思われたのに、やがてマジムの最大の協力者となる同僚の女性社員も、良い味を出している。
地域振興を兼ねた企画のはずなのに、沖縄ではなく東京の醸造家にラム酒造りを依頼しようとしたり、地場産業の多角化は歓迎されるはずなのに、南大東島の人々が頑なにラム酒造りに反対したりと、やや不自然に感じるところもあるのだが、夢の実現に向けた「覚悟」を強調するための仕掛けとしては、これで良かったのだろう。
その一方で、自らがアグリコールラムを飲んで、その魅力に取り憑かれたのに、マジムが、南大東島の人々や沖縄の醸造家を説得しようとする時に、試飲用のサンプルを持って行かないところには、「何をやっているんだ!」とイライラしてしまった。
それでなくても酒好きの沖縄県民(居酒屋数日本一!)なのだから、百の説明よりも一口の試飲で、万人を納得させるような効果があったのではないだろうか?
案の定、島民に対する説明会の場で、「それ見たことか!」という流れになるのだが、タイミング良くアグリコールラムが届くというドラマチックな展開を演出するためだったとしても、やはり、マジムの思慮の浅さが気になってしまった。
ただ、さすがのマジムも、この件の教訓を、しっかりと最終選考会のプレゼンに活かしていたので、そこのところは良かったと思うし、その結果として、心地よい後味を感じることができた。
ヒール的な存在のない作品
お酒が飲みたくなる映画
序盤からいろいろ混乱させるところが厳しいか…。
今年187本目(合計1,728本目/今月(2025年9月度)6本目)。
この映画のストーリーの大筋においてはどうも実話のようなので、それを無視することはどうしてもできません。
さて、超序盤に司法書士の資格を取って…というようなシーンがあります。それとの比較対象は、当然、契約社員の主人公ということになります。
ただ、映画のストーリーを進めていくと、例えば、酒造の許可は「場所、お酒の種類ごとに」分けて申請が必要ですし(行政書士と税理士の共管業務)、工場の農地転用なんていうのはこれはもう行政書士の専権であったりします。ただ、この許認可関係が一切描写されないので自分でやったのか、あるいは行政書士という人がいてその人以外にやらせると(原則)アウトであるということまで扱うのは厳しいと判断されたのか、序盤に司法書士うんぬんという話題が出るので、どこかで不動産登記(民法177条から派生)法等の話をするのかと思いきや、展開はほぼほぼ行政に対する許認可の話であったりするので、なぜにそんな展開にしたんだろう…。
もっとも、ストーリーが実話である以上、大きな部分は変えるべきではないし、またここであげた点は気になる点ではあるにとどまるのは確かです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点1.0/農地転用等の扱いが雑)
農地を他の用途にかえる、つまり、農地転用許可は行政書士の主なお仕事の一つです。この映画でいえばいくらでも出てくる余地はあるのですが、出てこないんですよね…。あと、酒造も勝手にやってはアウトです(もちろん、自分で全部申請しました、というのなら構いませんが)。
…というより、エンディングロールまでみても司法書士事務所は出ない一方(そもそも、不動産登記の話すらしない)、公認会計士事務所は出てくるので、???な状態で、何がどうなっているんだろうといったところです(かつ、公認会計士と税理士はどう違うか等まで踏み込むと時間が足りなくなるので、全てカットされた模様)。
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(減点0.3/主人公が南大東島に行って説得するシーン)
明らかに越権代理(権限踰越の表見代理/民法110条)なので、通常の有権代理(代理が有効であるもの)ではなく(無権代理あるいは)表見代理であって(あるいは、代理権付与の表示の表見代理(109条)との重畳適用等もありうる)、通常の有権代理と同じ扱いにはなりません(ただ、完全な無権代理かというと微妙なところではある)。
※ 表見代理を、有権代理よりにみる立場(有権代理で、一部の要件を欠くもの)と、無権代理よりに見る立場(無権代理の中で、いくつかの要件は満たしているもの)はいくつかの考えが存在します(個人的には有権代理よりの立場で見ています)。
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主人公マジムの一途な姿に心が洗われる、万人にお勧めできる作品
実話に基づく原田マハの小説『風のマジム』の映像化。
豆腐屋の孫で那覇で契約社員をしているマジム(真肝/真心)。バーで出会ったラム酒の美味しさに感動し、その原料となるサトウキビがの栽培が盛んな沖縄(南大東島)で独自のアグリコールラム(糖蜜ではなく搾り汁から作るラム)の製造に取り組もうとする物語。
契約社員だからと責任のある仕事を任せてもらえず、ただ何となく日々の業務をこなす毎日だったが、たまたま目にした社内の企画コンテストに応募して、コンペを勝ち抜くために必死になるが、そこで卑怯な手段を使ったり、誰かを蹴落としたりする訳でもなく、あくまで真摯に正攻法で真っ直ぐ進んでいくので、見ている観客も気付けば応援せずにはいられなくなる。
企画の最大の障害ポイントが勝手に解決してくれてしまったりもするのだが、それが実話だったらしょうがない。
主人公マジムの一途な姿に心が洗われる、万人にお勧めできる作品だ。
ついでに、大東そばと大東寿司のセットが食べたくなる!
予想以上によかった
爽快
最高に温かくて幸せな時間をくれた映画
ただの事務 契約社員が、地元愛満載の大事業を難局経てゼロから大成功へ導くサクセスストーリーでした!
率直に、予想より遥かに良かった。
普通の映画なんだけどなんか凄く良かった。
沖縄を舞台に伊藤さん、他キャストがあったかい面々で文句なしに楽しくて面白くて温かくて幸せな映画でした。
個人的には伊藤さんの他に一平役、染谷さん、滝藤さんが特に良かった。
お酒飲めないけど、ラム酒美味そうだったなー
最後のラム酒のタイトルが気になっていたら、そういう事か。納得。風のある沖縄らしい。凄く良い名前だ。
あと、あの出来立て豆腐も美味そうだったし、朝ご飯に出ていたのは湯葉かしら。気になりました。
神に祈るように仏壇にお寿司とかウケた。
レイトショーにひっそりと1人でゆっくり観て頂きたい素敵な映画でした。最後はちょっと泣けます。
幸せな時間を有難う。
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