風のマジムのレビュー・感想・評価
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沖縄を舞台に夢を実現したサクセスストーリー
とにかく爽やかな作品。南大東島のサトウキビ畑の景色見てみたくなりますね。
さて本作ですが鉄板のハートフルストーリーでした。キャスティングが絶妙で作品の雰囲気にピッタリ。沖縄らしさも存分に味わえる秀作です。ラム酒飲んでみたい🥃
是非映画館で🎦
97
薩摩藩みたいな
まごころの酒
■ 作品情報
監督は芳賀薫。主演に伊藤沙莉、共演に染谷将太、高畑淳子、富田靖子、滝藤賢一など実力派俳優陣。脚本は黒川麻衣、原作は原田マハの同名小説。
■ ストーリー
沖縄・那覇で豆腐店を営む祖母と母と暮らす契約社員の伊波まじむは、ある夜、馴染みのバーで出会ったラム酒に心を奪われる。その原料がサトウキビだと知ったまじむは、勤務先の通信会社「琉球アイコム」の社内ベンチャーコンクールに、南大東島産サトウキビを使ったラム酒製造の企画を応募する。やがて、その企画は家族や会社、南大東島の島民をも巻き込む一大プロジェクトへと発展していく。まじむという名は沖縄の方言で「真心」を意味するが、彼女の真心と情熱が多くの人々を動かし、沖縄から奇跡のラム酒が誕生するまでを描いた物語。実話に基づいた原田マハの小説が原作となっている。
■ 感想
鑑賞後に、こんなに心が洗われるような清々しさを感じたのは久しぶりです。地域振興を兼ねたお仕事ムービーとして、これほどまでに心に響く作品はなかなかありません。
物語は無駄なく、そして丁寧に紡がれ、あっという間にその世界観に引き込まれていきます。特に、人の口に入るものを作る責任と覚悟、より良いものを作るために真心を尽くす姿勢は、観る者の胸を熱くします。主人公・伊波まじむの仕事に対する真摯な姿勢が、スクリーン越しにひしひしと伝わってきます。
ラム酒製造という壮大なプロジェクトの成功の裏には、母、祖母、バーテンダー、同僚、南大東島の夫婦、醸造家といった、本当に心優しい人々の支えがあったのはいうまでもありません。しかし、それを引き寄せたのは、まじむの真心と情熱であり、人を動かすのにこれに勝るものはないのだと改めて教えてくれます。
そんなまじむの奮闘ぶりを通して、主演の伊藤沙莉さんの魅力がどストレートに伝わってきます。彼女の演技には、どこを切り取っても好印象しかなく、まじむというキャラクターのもつ愛嬌と情熱を見事に表現しています。富田靖子さん、高畑淳子さんとの本当の家族のような仲睦まじさも最高です。
劇中で誕生する「風のマジム」というラム酒が、実際に存在するのではないかと思うほどに魅力的で、今すぐにでも沖縄を訪れて、その味を確かめてみたくなります。本作が運んでくれる心地よい風は、観る人すべての心に真心を届け、やさしい心持ちにしてくれるようです。
応援したくなる
沖縄を舞台に、ラム酒作りに奔走する若い女性が主人公の物語。
地味だけど頑張り屋の主人公を伊藤沙莉さんが演じていて、役にピッタリで観ていて応援したくなりました。
他の配役もそれぞれ適役で、キーパーソンが滝藤さんなので「虎に翼」を思い出して、心の中で一寸笑いました。
派手さは無いけれど地道な映画で、観終わった後ほっこりしました。
この物語は沖縄が舞台で、ご当地映画でもあるのかな。
ご当地映画が町おこしで沢山作られている現在ではありますが、上映する映画館が少なくて、なかなか観ることができません。
作って終わり!になっているような気がしますし、勿体ないです。
この映画のように良質の映画もあるので、もっと様々な場所で上映して欲しいと願っています。
今日のお昼の回は満席でしたよ!
伊藤沙莉さんと沖縄の風に癒される。
いい風を受けられた
実話なの!?
2025年劇場鑑賞247本目。
エンドロール後映像無し。
こういうご当地映画って登場人物がその地方の方言かどうかが非常に重要だと思っているのですが、冒頭お母さんの富田靖子もおばぁの高畑淳子も琉球言葉なのに、主人公の伊藤沙莉が標準語だったので複雑な家庭の子なのか、最近天狗になってて方言の練習もしないのかと心配になりましたが、そな2シーン後で急に琉球訛になったのでじゃ最初の家と次の会社のシーン撮り直せよとは思いました。ただそれで減点するほどではないくらいこの映画面白いです。
これもう無理だろとこっちが諦めたくなるくらいまぁ上手くいかなくて、どうなるんだこれ、と観ていたらだんだんその時は思っていなかった伏線とかも回収して最後ちょっと泣いてしまいました。
前はそうでもなかったのですが、自分は朝ドラは虎に翼が最高傑作だと思っているので、そこからファンになった伊藤沙莉がこの映画でも最高でした。
後昨日のベートーヴェン捏造に引き続き染谷将太でした。この人だけ標準語だったんですが、隠し設定で本土から来た人なんでしょうかね。
で、実際沖縄ってラムないんか、と思っていたら実話と知ってびっくりしました。
この映画観たらラム飲みたくなると思うんですが自分健康上の理由で酒一滴も飲まないのでラムレーズンでも食べます(笑)
美味しいラム酒はこの映画みたいな味なんでしょうね‼️
ラム酒に魅せられた女性が、勤め先の会社のベンチャーコンクールに沖縄産サトウキビを使ったラム酒製造の企画書を出し、企画を通すために情熱を燃やす・・・‼️サトウキビを熟成させ、おいしいラム酒が出来上がる‼️まるでそんなラム酒のような主人公の頑張りと成長、そんなラム酒のような映画ですね‼️マジム=真心のような主人公の頑張りがホントに微笑ましく、応援したい気持ちになる‼️南大東島の住民たちへのプレゼンが大炎上し、そこへ届いたラム酒のおいしさが全てを丸く収めるシーン‼️滝藤賢一扮する瀬名覇がラム酒製造を決意するシーン‼️そしてクライマックスの会社重役たちへのマジムのプレゼンのシーン‼️ご都合主義っぽいけど、なんかホッとする、温かくなるシーンの連続‼️その一方で、希望ある新事業としてのラム酒製造と相反して、マジムの祖母と母が営む豆腐屋の来たるべき終焉をさりげなく描くなど、物語的にも深い‼️そしていよいよ出来上がった沖縄産サトウキビを使ったラム酒「風のマジム」‼️瀬名覇の希望で一番に試飲したマジムの表情をその時は見せず、映画のラスト・カットとして、マジム=伊藤沙莉ちゃんの溢れんばかりの笑顔を用意する構成もホントに上手い‼️
ベタ中のベタだがそれがいい
幸せな気持ちになる。そしてラム酒が飲みたくなる。
まず、なんといっても背景が美しく、それを眺めているだけでも飽きない。
屋外の青空、さとうきび畑の景色も美しいし、
家屋の内装の作り込みがすばらしく、生活感、リアリティがある。
バーは照明も美しく色鮮やか。
ちょっと粗めの画質も雰囲気に合っている。
固定カメラで構図もクローズアップ少ないので、
そういった背景によって登場人物たちの心情がいっそう際立つ。
ちょっとありそうな地方創生のストーリーだけれど、
風土が表面的でなく、しっかり取り込まれて描かれているので、
すごく感情移入出来るし、幸せな気持ちになる。
役者陣では、おばぁの高畑さんと、同僚の小野寺さんが、ハマってて面白く、
厳しい上司のシシドカフカさんは良いスパイスになっている。
今この季節にぴったりのすばらしい映画でした。
まあ 普通作品でした。伊藤沙莉さんよりも 高畑淳子さんの面白さ 富田靖子さんのカワユシ 作品
この後 『ベートーヴェン捏造』観たので 染谷将太さん 二連発。
お仕事作品というより
伊藤沙莉さんの役 頑張れ〜❗️作品。
上演回数が絞られ 上映映画館も絞られて 小さめの器 だから かなりお客さんいた🈵
伊藤沙莉さんは普通の頑張る感じが非常に良かった。
【申し訳無い 声を張り上げる役 とか 紅・の司会者には向いてないと思う かすれる のはこっちがしんどい😓ねん】
ノドボトケ削り的な・・・
でも伊藤沙莉さん 大健闘❗️
でもそれを支えたのは
①おばあ 高畑淳子さんの面白さ 面白すぎ😆
②お母さん 富田靖子さんの 可愛らしさ カワユシすぎ😍
③シシド・カフカさん パワハラレベルの冷酷さ こんな上司イャだぁ❗️
④ダチョウ倶楽部 肥後克広さんの親しみやすさ さすが沖縄出身
⑤滝藤賢一さん 尚玄さん上司 の真っ当さ 誠意があるよなぁ
まあ 豆腐屋さんの豆腐うまそう 沖縄の豆腐作品でした。
ラム酒とか原酒系は 正直アルコールキツくて 遠慮したい俺が観ました。
豆腐作りの方が興味あり。の俺でした。
あと 染谷さんの バー おつまみが ナッツ類盛り合わせが気になった。
せめて チーズくらい欲しい 『ストレート原酒シロウトの俺』でした
ちなみに ウイスキー🥃と日本酒🍶の熱燗【最高峰 獺祭 とか冷酒は🆗】焼酎原酒大嫌いな俺でした。
ラムレーズンならわかるけど ラム酒は どうでもいいかなぁと思う俺でした。
個人的に 富田靖子さんカワユシ😍の俺でした【私的好み😍ですみません🙇】
でも 伊藤沙莉さんが国民的人気があるの再認識しました。
本作 テンポが❓でした。是非劇場で確認を。
有料パンフ🈶は 実は 南大東島の事情とか
ラム酒の製造知識とか 本作描写をさりげなく補ってくれる秀作でした あっぱれ❗️ミニサイズ
ビール🍺ワイン🍷日本酒🍶は『醸造酒』
ウイスキー🥃ウォッカ ジン テキーラ は『蒸留酒だ』そうです。
ラムは『蒸留酒』だとのこと
まあ普通の作品と感じました。
新奇一切なし、平凡極めれば良作になるのです
なんと素直で、自然な心地よさ。変に凝ったり変化球だったりでは全然ない。演出も脚本も演技もごく普通、平凡って言っても構わない、けれどド・ストレートに迫られれば、否応なく虜にさせられる。テレビドラマのレベルね、などと矮小化しないでください、心にスっと入ってくれれば、テレビだろうと映画だろうと、まるで関係ないわけで。鑑賞後直ちに隣接するショッピングエリアでラム酒を探してました、私は。
監督さんは存じ上げない方ですが、役者は熟練のベテラン揃いで、沖縄の役者さんも多数登場ですが、無理に限定しないところがいい。なにしろ本作は「邦画」ですのでね。調べましたら監督の芳賀薫氏は東京のご出身で、CМの大ベテランのようで、ラム酒は作り手の地元愛が欠かせないですが、邦画はこうして作ればよろしいのですよ。
だから主演の伊藤沙莉は少し前のNHK朝ドラの弁護士キャラそのまんま本作での契約社員役に落とし込み、サクセスストーリーを嫌みなく昇華させる。観客と等身大のスタンスが彼女の強みなんですから、一挙手一投足が共感を得やすい。何を言いたいかって? はっきり言って美人女優の範疇ではないからこそ、なんです。対するシシド・カフカが容姿もなにもかも伊藤とは対極で(美人キャラってこと)、敢えて彼女に主人公の障壁に近い役に据えたのも計算の上。二人の中間に位置する小野寺ずる扮する正規社員のアンサンブル的アクセントが、素晴らしく効いているのも脚本の勝利。脇に徹した染谷将太もスパイスが効いてます。
実話がベースの小説が基になっているとのこと。実際「CORCOR」ブランドで南大東島でのサトウキビを原料としたラム酒がありますねえ。砂糖製造後の糖蜜によるラム酒だけでなく、本編でも語られるアグリコール製法(サトウキビの搾り汁を直接原料とする製法)に基づく製品も。さらになんと映画にちなんだ「風のマジム」ラベルの製品も、既に完売となってましたが。
さとうきび畑ってのがあんなに背が高いって、私的には驚きですが、広大な畑を通り抜ける「風」を映像で感じさせれば本作は成功するはず。見事に私の頭の中には「ザワワ ザワワ」と森山良子の唄声が鳴り響いておりました。そしてエンドタイトルには森山直太朗の歌声が登場とは完璧です。
ただ、実話ベースゆえに変えられなかったのでしょうが、豆腐製造過程の一部を緻密に描写する割りに、肝心のラム酒の製造がまるで描写されないのが残念。取り組んだと思ったら、「はい出来ました、最初の一杯は社長に」とは実に惜しい。大鍋の豆腐の湯気まで見せられれば藤竜也主演の「高野豆腐店の春」2023年を思い出し、また豆腐屋ストーリーかと思ったくらい。食への向き合い方のためでしょうがね。
【今作は沖縄の豆腐屋生まれの契約社員の娘が、沖縄産の材料のみを使用したラム酒を作る物語であり、その過程で人として成長する様を描いた、善人のみ出演する気持ち良き作品である。】
■今作を鑑賞して、今更ながらにモノ作りをする者に必要な資質を考えさせられたので記す。特に無類の酒好きの男として。
1.真面目に、愚直に、自分が信じるモノを具現化する努力を怠らない。そこには、契約社員、正社員という雇用契約などは関係ない。
2.常に明るく人に接するコミュニケーション能力の高さ。それが、窮地に立った時に救ってくれる事は多い。
3.自分が信じるモノが、世の人を喜ばすものになるという、固い信念を持つ事。
4.利益は勿論大切だが、その利益とは狭義的な”自社のみの利益”ではなく、広義の”地域にも利益還元する仕組み”を視野に入れている事。
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<Caution!下記内容に触れているので、鑑賞後に読んでね!>
・今作が、心に響いたのは上記を無自覚のうちに実践していくまじむ(伊藤沙莉)の姿である。
彼女は、序盤では契約社員である事を気にし、社内でも書類シュレッダー、御菓子購入などをさせられているが、行きつけのバーで店主(染谷将太)から笑顔で一杯のラム酒を勧められ、美味さに驚くも、”黒糖””シークワーサー”は沖縄産だが、サトウキビのみが外国産と知り、南大東島のサトウキビを使用したラム酒を作ることを決意し、社内ベンチャーコンクールにダメもとで応募するのである。
・その過程で、まじむは、契約社員という引け目を取り払い、必要な時は南大東島に自ら足を運び、醸造家(滝藤賢一)の心を掴み、最初は反対していた島民たちに、島にラム酒醸造工場が出来れば、島外に出て行く若者達の雇用先が産まれると説くのである。
そして、彼女は新しい会社を興し、社長(と言っても、社員二人だけど。)として、生き生きと働くのである。
■今作の主要キャスト、母を演じた富田靖子、祖母を演じた高畑淳子を始め、染谷将太、滝藤賢一(特に良かった)等、邦画一流の演技陣の優しく確かな演技がこの映画を支えているのは間違いない。
シシド・カフカさんは最初、チョイ、オッカナカッタけれど、彼女も最後は笑顔を浮かべるしね。
<今作は、沖縄の豆腐屋生まれの契約社員の娘が、沖縄産の材料のみを使用したラム酒を作る物語であり、その過程で人として成長する様を描いた、善人のみ出演する気持ち良き作品なのである。
そして、完成したホワイトラム”風のまじむ”は絶対に美味いはずだと思った大酒飲みのNOBUなのであった。>
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