「ひとつの時代が終わったと、感傷に思う作品でした。」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング ごまさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 ひとつの時代が終わったと、感傷に思う作品でした。

2025年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』を観て、
まず感じたのは「ひとつの時代が終わった」という寂しさでした。
シリーズ第8作目となる本作は、まさに集大成。
トム・クルーズという俳優の凄みが、あらゆる場面から伝わってきます。

ハリウッドの第一線で長年活躍し続ける彼の姿は、まさに“俳優職人”。
その肉体は年齢を感じさせず、鍛え抜かれた筋肉がスクリーンに映るたびに、
並々ならぬ努力が垣間見えます。

走るシーンでは、驚くほどのスピードとフォームに目を奪われました。
調べてみると、実際にオリンピック選手並みの速度で走っているとのこと。
映画のために努力し、実現している。まさに本物です。

さらに驚いたのは、スタントのほとんどを自らこなしているという事実。
空中での飛行機のシーンなど、命がけの挑戦に、ただただ脱帽です。
映画に対するこだわりと情熱が、観る者の心を動かします。

映画のスケールも圧巻でした。
制作費は約640億円。
映画史でも屈指の高額作品とのことで、映像の迫力と緻密さに納得です。

そんな作品を届けてくれたトム・クルーズとスタッフの皆さんに、
心から感謝したいと思います。
そしてもし本作がシリーズの最終章だとしたら、それはとても残念であり、
同時に美しい終わりでもあります。

始まりがあれば、終わりもある。それは仕方のないことですが、
観終わった後の静かな寂しさが、シリーズへの深い愛着を物語っているように感じました。

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ごま