「怒涛のアクション」ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング Minaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0怒涛のアクション

2025年5月25日
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多くを語らずとも誰もが知る作品、それがまさに本作である。アクション作品で良作は次々生まれるものだが、どのアクションもどこかで見た光景が多く感じるのは、本作におけるバカが付くほどのアクションの影響であると言ってもいい。アクションを考えてからストーリーを練っていく位の徹底ぶりなら、「007」の様な緻密なスパイ映画は完成しないだろうが、それも当然である。それでも毎度毎度お腹いっぱいになって劇場を後にする作品がこのシリーズの特徴である。

やんわりと今回が最後というニュアンスに聞こえる本作だが、予告通りまさに集大成とも言うべきシーンが多く存在する。シリーズ未見でも楽しめるだろうが、これはファンだけの特別なサプライズだ。もちろん後付け設定になる為細かな所を挙げたらキリが無いが、上手く絡めてまとめ上げたように思う。
前作からラスボスが"AI"という事で、いよいよ世界規模にヤバくなる展開だ。実態が見える人ならばまだしも、実態が無く、ネットの何処かに紛れ込んだら気付かない存在にどう立ち向かうのか。政府の連中は何故あれだけ無法者扱いしたイーサンに全人類の存続という重すぎる責任を負わせるのかとイーサンを不憫に思ってしまうものだが、それでも彼はやってのけるのである。到底ひとりの人間に負わせる責任では無いだろうと終始思ってしまう。

仲間のピンチに全力疾走で助けに行く姿も、もうお決まりの展開だ。それでも変えられない運命には逆らえず、ぐっと来るものがある。最後の録音はシリーズファンにとってはほろっと出来るものでは無いだろうか。各シーンに"見せ場"が存在し、10分に1回は手にじとっと汗をかいてしまうが、やはり飛行機のアクションは思わず笑ってしまった。何回やんの?と言うぐらい何度も何度も命を危険にさらすのである。まぁ、それがトム・クルーズなのだが。169分という長時間ハラハラドキドキ展開が続き、でもトイレに立ったら肝心のシーンを見逃すのではとそちらの方でもハラハラしながら、鑑賞後はトイレにダッシュしながら「映画を観た」感にどっぷり浸れる本作、今後はどうなるのだろうか。

Mina
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