HERE 時を越えてのレビュー・感想・評価
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一つの視点で見つめ続ける家族の物語
ここにある幸せ
悠久の時間の流れを104分で!
アルとローズからリチャードとマーガレットへ
続く家族の物語が軸だが、
恐竜時代から始まり現代に続く時間の流れを何故
表現したのだろう?
人間の営みは普遍的であることを示したのだろうか?
そんなことを考えながら観ていた。
定点観測的にカメラを固定して
小ウインドウを多用するなどの工夫があり
多い情報量を同時に見せていたのはすごいと思ったが
その情報量を私は消化できなかった(笑)
リチャード(トム・ハンクス)を中心とした
家族の物語を高速で描いていても、
様々なコンフリクトをうまく表現していて
冒頭とラストシーンのつなぎこみには唸った。
それにしてもリチャード家族以外のシーンは必要?
とは思った。リクライニングソファーの話が
リチャードたちの生活とつながっているのは何となく
理解したが、他は関連性を感じづらく
一回観ただけではわからない構造なのかもとも思った。
俳優陣は素晴らしかった。
VFXを駆使したトム・ハンクスの若返りも
新たな見せ方の提示にはなっていたと思う。
興行的に日本で成功はしないだろうが、
こういう実験的な作品は今後も積極的に観ていきたい。
不思議な感覚
47本目。
2本観たいけど、する事あって観られないのが、最近の不満。
まあ、あと数週間の我慢か。
で、久し振りのトム・ハンクスだけど、大谷のホームランで、はしゃいでるの見たから、そうでもない感。
なんだと思ってたけど、そういう設定ねと。
ワンシチュエーションだけど、その場所での物語。
それにしても、映像が忙しい。
どれが本筋と思い観てるけど、ワンシチュエーションのせいか、ダメだ気持ちが切れそう、いつ終わると、時間との戦いを覚悟。
でも、なんか引き込まれてるのは間違いないし、最後もウルッときてる。
でも普通ならここで終わりだよな、あと1時間はあるよなと思い腕時計見たら、ホントに終わりだと、狐に化かされた感覚。
最初にそう思ったせいかも知れないけど、今までに感覚で観終えたと言った作品。
こんな構成を思いつくなんて天才
自分が人生を振り返る年代になったので解るストーリーなのかしらとの印象。
面白い構成の映画です。
良かったと思います。オススメします。
先住民族の首飾りが遺跡として庭から発掘された話は作り込まれていましたね。
ここで暮らす家族の物語の面とここの土地の精霊から見た歴史の物語の面を感じました。
人生は一炊の夢
台詞ではTime flies 光陰矢の如しと言ってました。親子、夫婦、家族が多様化する社会の中でそれぞれの形があるのだと思います。
1620年メイフラワー号がニューイングランドに上陸した事からアメリカが始まったとすればおよそ400年前の出来事。
この物語の題材として程よい時間なんでしょうね。対して、日本の最古の建物は法隆寺で、607年の建立とされ約1420年前。
VFXすごい
地球上のある一点からそこで起きた事を何千万年と見つめてるような作品。
恐竜が居た時代、隕石落下により灼熱地獄となり、氷河期の後、植物が育ち、原始人の男女が出会い妊娠し、また何十万年か経ってそこに家が建てられ、何度も所有者が代わり、内装も何度もリフォームされてきた。
1945年、戦地から帰ってきたアルと妊娠し後に妻となるローズがその家を購入した。息子リチャードが産まれ、その後さらに2人の子供にも恵まれた。絵を描くことが好きだったリチャードはアーティストになりたかったが、高校生の時、弁護士志望のマーガレットとソファーでエッチし、妊娠し、夫婦となり、娘が産まれ・・・そんな話。
リチャード役のトム・ハンクスとマーガレット役のロビン・ライトとも、高校生から70代までVFXを使って役を演じたところが凄かった。
見ている自分が神様か火の鳥にでもなったかのようにずっと死なず、ただ眺めてるだけ、という感じ。
これで何を感じるかと言えば、人間って男女がエッチして子供作って死んでいく、そんなちっぽけな存在、って事なのかな。
小ネタは色々と有ったが特別面白くもなく、VFXがすごいという事くらいしか印象に残らなかった。
トム・ハンクスの高校生は、顔は若いが声が歳を感じて違和感あった。
画角を時空に変えても2D
HERE 時を越えて
定点にて展開された事象は、何十万年前でも現在でも、一瞬を捉えた過去のもの。
定点とは、その場所の記憶記録で、その場所に興味のもたないものには光陰ですらない。
記念館が窓越しで見えるある家の居間で起こったアメリカベビーブーマ二世代家族のよくある話を懐かしむ映画で、
日本人の僕には占領国米国のサラリーマン家庭の実情を見ただけに終わった。
人生を光陰矢の如し、
と捉えたいのだろうが、時空の画角を何画面同時描写しても鑑賞者には、
その歴史ある場所にはすんなりと入り込めない。
ある場所のある時代のある出来事に没入することに楽しみに映画館に行くからかな。
それにしても、
最新VFXの技術を駆使して若いトム・ハンクスを創出しても、
あの臭さが抜けないのは彼は既に化石だね。
(o^^o)
HERE 時を越えて
「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクス、ロビン・ライトが再結集し、リチャード・マグワイアの傑作グラフィックノベル「HERE ヒア」を映画化した壮大なドラマ。
地球上のある地点にカメラを固定し、その場所に生きる幾世代もの家族の愛と喪失、記憶と希望を描く。
恐竜が駆け抜け、氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住民族の男女が出会う。やがてその場所に家が建てられ、いくつもの家族が入居しては出ていく。
1945年、戦地から帰還したアルと妻ローズがその家を購入し、息子リチャードが誕生する。
世界が急速に変化していくなか、絵を描くことが得意なリチャードはアーティストを夢見るように。
高校生になったリチャードは別の学校に通う弁護士志望のマーガレットと恋に落ち、2人の思いがけない人生が始まる。
ハンクスがリチャード役、
ライトがマーガレット役を務め、
最新VFXの技術を駆使しながら、
それぞれの10代~70代の姿を演じた。
HERE 時を越えて
Here
2024/アメリカ
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の動かない版
ここ、映画.comの記事で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の動かない版、という言葉を目にし、
それまでスルーしようと思ってた気が180度変わり、期待して観てきました。
原始時代から現在まで、ひとつの土地で起きた出来事を、動かない定点カメラで捉えています。
恐竜の時代、氷河時代、ネイティブ・アメリカンの時代、
日本軍の奇襲を知らせる40年代、ビートルズがテレビで歌う60年代、ランナウェイズがリビングに響く70年代、などなど、
縦横無尽に、ひっきりなしに、せわしなく、直線的じゃない動きで、時間軸を行ったり来たりして、面白い。
壮大な時間旅行を楽しめます。
最後は、切ないというか、ジーンとして、涙が出そうになり、エンドロールも目を閉じて余韻に浸りました。
エンドロールが終わっても、名残惜しい気持ちで、席を立つのも腰が重く、映画館を出る足どりも重かった(笑)
いい映画だった…
こういう気分にさせてくれるのが、いい映画だと思う。
子供のとき親に連れていってもらい『グレムリン』を観たときも似たような気持ちになったんだけど、
当時『グレムリン』を観た劇場も、この映画を観た劇場の近くで、あれから何十年も経ったことを思い、
土地の時間の流れを描いた、この映画の内容とリンクし、とても感慨深かった。
好きです
定点観測
発想は良いのかもしれないけどお料理の仕方に問題があるのか、ドラマ?としてはかなり見所が少なく、出落ち感満載で途中から飽きてしまった。
地球創生以降定点カメラを通して観ているという設定だが、(当然だけど)時代によってフォーカスのしかたが違い、どうでもいい時代はサラッっと流す割にはまたその時代が差し込まれたり、最もフォーカスされたトム・ハンクスとロビン・ライト夫妻の時代も庭に遺物が埋まってたとか逆に結構薄めのくだりが時間稼ぎのように差し込まれたりで、ギュッとしたら正味1時間で済みそうな内容の様に感じたし、あれだけ時系列をバラした割には最後こう繋がるのか!というオチ的な驚きも用意してくれておらず、全体に刺激や感動が薄口すぎてガッカリだった。
エンタメを知り尽くした名監督ロバート・ゼメキスなので何かしらの意図を持って「家族」や「家庭」を表現したかったのだとは思うが、残念ながら頭の悪い自分には伝わらなかった。
トム・ハンクスに期待したけど、期待倒れかな?
技術の粋を尽くした古き良きハリウッド映画の現在地
本国の評判を小耳に挟んでいたので若干ハードルが下がっていた部分もあるのですが、だとしても相当面白い作品だと思いましたし、おそろしくシンプルなアイデアをおそろしく手間暇をかけて作った古き良きハリウッド映画の趣きが感じられる作品でもありました。ある一視点から見る「時を越えた」家族の物語というふれこみだったので、予告を見た段階では舞台劇の要素が強い作品なのかな?と思っていました。しかし時系列のシャッフルや時代時代の風俗が微に入り細に入り作りこまれている美術は舞台劇では決してできない試みだと感じ、「画面を見る」という映画の根源的な面白さが今作は最大限発揮されていたと感じます。本作はそうした舞台劇的な制約を逆手にとって作られた、実験的だけど実はものすごくオーソドックスな映画です。
トム・ハンクスとロビン・ライトの家族が本作品の主軸ストーリーではありますが、それに絡む横糸として、太古に暮らす先住民家族、植民地時代の白人夫婦、20世紀初頭の発明家夫婦、そして現代に暮らす黒人家族の物語といった、一つの家族の話にとどまらない「アメリカ」という地の歴史についての物語にもなっており、そうした壮大な歴史大河を堅苦しくない娯楽作品として昇華してしまうゼメキス監督の手腕はさすがといった感じです。まったく唸ってしまいました。
「フォレストガンプ」が黒人の歴史を描かなかったことが未だに尾を引き、とかく政治的な批判を浴びてしまうゼメキス監督。今回の黒人家族の描き方に関しても色々と批判があるようですが、あくまでもハンクス&ライトの家族の物語が主軸であるということ、そして同時にアメリカという地についての物語であるということを考えると、私としては今作のそれぞれの家族と時代の描き方の比重はとてもバランスの取れた見やすいものであったと思います。万遍のない政治的正しさを目指した作品はある種の理想形だとは思いますが、一つの作品である以上、メインストーリーとサブストーリーがあります。それをすべてが平等で間違いがない形で提示しても、反対に胡散臭くなってしまうだけではないのかな?と思いました。
…とごちゃごちゃと書き連ねてしまいましたが、劇場で鑑賞するだけの一見の価値はある作品だったと思います。私は大満足でしたのでおすすめさせていただきます。
原作のグラフィックノベルを読んでみたい
Here…ここから始まり、居住し、集って、ここから旅立つ…というような内容。
人に、地球に歴史がある。
今、この地点にいるのも経緯や物語がある。
ほとんど同じ部屋の映像だけど、なかなかに斬新と思った。舞台を見ているような感じだったが、途中少し飽きたりもした。なので、104分はまあまあの長さだった。
実験映画
超つまらない
でもいつも色んな形で愛があるんよ
場面はリビングから一つも動かないのに、目まぐるしく時代も住んでる家族も変わって行く不思議。
ちょっと舞台を観ているような感じでもあった。同じ空間に、色んな場面が出入りするような所とか。
この作品は一度では全てを理解するのが難しいかもしれないなーと観ながら思った。見るたびに発見がありそう。
登場人物の整理も必要。
同じ家なのに、住む人が変わると家の雰囲気が全く変わっていくのが面白くて目が離せない。
住む人の時代と共に価値観も変わり、生き方が変わっていく。
家族の為に自分を家の中に閉じ込めていた女性たちが、時を重ねるうちに徐々に自由になっていく事で変わりゆく家族の形態も必見!
でもいつも色んな形で愛があるんよ。
ちょくちょく挟まれる家から解放されない彼女たちに、あーこの自由なイメージの国でも、こんな時代があったのねと思う。
自由を勝ち取るために戦った女性達の姿をなんとなく垣間見た気がする。
これ、旦那さんと一緒に観に行ったのだけどね。色々身につまされる場面やセリフが多くて、泣きたい気持ちになったけど、隣が気になって泣けなくてねぇ。
けど、彼も思い当たる面があったのか、やたら帰り道から親切だったわ。笑
後日、この作品の話を家族でしてたら、まああれ観た後は仲良くなるよね、この年代は特にね、という感想に行き着きました。
個人的にアラフィフの皆様にご夫婦での鑑賞をおすすめしたいです。
最初から美しくて鳥肌もの
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