「変わること、変わらないこと」HERE 時を越えて たいやきさんの映画レビュー(感想・評価)
変わること、変わらないこと
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HEREは時代も、そこにいる人達も変わって行きますが、場所は変わりません。
この映画のメインはトムハンクス演じるリチャードの物語ですが、その他にも発明家の夫婦や、家族などなど色々な人達の様子が描かれています。
そこにいる人達も時間も変わっていっているのに、そこには人間にある、嬉しい、悲しいなどの一言では言えない奥深い感情が溢れています
時間や世の中がまさに光陰矢の如しのようにどんどんと変わっていく中で、昔からずっと変わらない人間の持っている愛おしく素晴らしい感情が表現できているなと思いました。
以前
引きのカットになると客観的、
寄ったカットになると主観的になると聞いたことがあります
まさにこれだと思いました
ラストカットは定点カメラからマーガレットの顔にどんどんと寄って行きます。
ラスト以外でカメラに顔が近いシーンもある
のだけれど、結構客観的な目線が多めでした。
しかし、最後の最後でマーガレットが今までの思い出を語りながらマーガレットの顔に寄っていくことで感情移入してしまいます。
そして外に出て色々な家が映る時、
他の家でも今まで観てきたようなドラマがあるのかなと
リチャードとマーガレットと一緒に今までのことが一気に思い出されて
愛、悲しみ、喜びなど様々な感情が溢れ出して感動に繋がっていたのが凄いと思いました
また、リチャードやマーガレットの若い頃を描く時のCG技術は違和感全く無しでした
今後この技術が映画界でどのように使われていくのかが楽しみです
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