劇場公開日 2025年4月4日

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「画角を時空に変えても2D」HERE 時を越えて カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0画角を時空に変えても2D

2025年4月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

HERE 時を越えて

定点にて展開された事象は、何十万年前でも現在でも、一瞬を捉えた過去のもの。

定点とは、その場所の記憶記録で、その場所に興味のもたないものには光陰ですらない。

記念館が窓越しで見えるある家の居間で起こったアメリカベビーブーマ二世代家族のよくある話を懐かしむ映画で、
日本人の僕には占領国米国のサラリーマン家庭の実情を見ただけに終わった。

人生を光陰矢の如し、
と捉えたいのだろうが、時空の画角を何画面同時描写しても鑑賞者には、
その歴史ある場所にはすんなりと入り込めない。

ある場所のある時代のある出来事に没入することに楽しみに映画館に行くからかな。

それにしても、
最新VFXの技術を駆使して若いトム・ハンクスを創出しても、
あの臭さが抜けないのは彼は既に化石だね。

(o^^o)

HERE 時を越えて

「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクス、ロビン・ライトが再結集し、リチャード・マグワイアの傑作グラフィックノベル「HERE ヒア」を映画化した壮大なドラマ。
地球上のある地点にカメラを固定し、その場所に生きる幾世代もの家族の愛と喪失、記憶と希望を描く。

恐竜が駆け抜け、氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住民族の男女が出会う。やがてその場所に家が建てられ、いくつもの家族が入居しては出ていく。

1945年、戦地から帰還したアルと妻ローズがその家を購入し、息子リチャードが誕生する。
世界が急速に変化していくなか、絵を描くことが得意なリチャードはアーティストを夢見るように。
高校生になったリチャードは別の学校に通う弁護士志望のマーガレットと恋に落ち、2人の思いがけない人生が始まる。

ハンクスがリチャード役、
ライトがマーガレット役を務め、
最新VFXの技術を駆使しながら、
それぞれの10代~70代の姿を演じた。

HERE 時を越えて
Here
2024/アメリカ

カール@山口三