劇場公開日 2025年4月4日

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「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の動かない版」HERE 時を越えて RAIN DOGさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の動かない版

2025年4月4日
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鑑賞方法:映画館

ここ、映画.comの記事で『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の動かない版、という言葉を目にし、

それまでスルーしようと思ってた気が180度変わり、期待して観てきました。

原始時代から現在まで、ひとつの土地で起きた出来事を、動かない定点カメラで捉えています。

恐竜の時代、氷河時代、ネイティブ・アメリカンの時代、

日本軍の奇襲を知らせる40年代、ビートルズがテレビで歌う60年代、ランナウェイズがリビングに響く70年代、などなど、

縦横無尽に、ひっきりなしに、せわしなく、直線的じゃない動きで、時間軸を行ったり来たりして、面白い。

壮大な時間旅行を楽しめます。

最後は、切ないというか、ジーンとして、涙が出そうになり、エンドロールも目を閉じて余韻に浸りました。

エンドロールが終わっても、名残惜しい気持ちで、席を立つのも腰が重く、映画館を出る足どりも重かった(笑)

いい映画だった…

こういう気分にさせてくれるのが、いい映画だと思う。

子供のとき親に連れていってもらい『グレムリン』を観たときも似たような気持ちになったんだけど、

当時『グレムリン』を観た劇場も、この映画を観た劇場の近くで、あれから何十年も経ったことを思い、

土地の時間の流れを描いた、この映画の内容とリンクし、とても感慨深かった。

RAIN DOG
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