「良質な作品」オークション 盗まれたエゴン・シーレ naokiさんの映画レビュー(感想・評価)
良質な作品
はじめエゴン・シーレの絵画鑑定依頼が弁護士のエゲルマンから来た時に偽物とアンドレとベルティナが疑ったのは、まず市場には出てこないからです。ましてやタブロー(油絵)などは、お目にかかれません。個人コレクターが圧倒的に少なく、主要作品は、ほとんどレオポルド・コレクションが所蔵しております。
前に東京でシーレ展がありましたが、ほとんどはレオポルドさんからの貸出しでしょう。
「オークション」予告編を観て面白そうと思い観に行きました。
過去に予告編を観て過度な期待に反した事が、ありました・・・「ジ⚪︎ーカー」「関◯領域」あぁ予告編の方が面白かったなぁ〜
今回は予告編通りに面白かったです。(とうとう私の予告編ジンクスは破られました)
しかし今回、映画評論家からは完全スルーですね〜まぁ、どうでもいいですけど
(ここで言う評論家とは町◯智浩さん、宇◯丸さん、コ◯ブキツカサさん)
彼らは「理想郷(村八分ホラー)」や「雄鶏鳴くころに(警察は何の役に立たないホラー)」のようなアクの強い作品を好むんでしょうね。正直この手の作品は苦手!
しかし「オークション」も視点を変えればシーレの「ひまわり」の来歴が
フランスが隠したい黒い過去・・・フランスの警察がナチスのユダヤ人狩に加担していた。そういえば前に日本の某大手新聞社がフランス政府(だったかな)に取材に行ったときに、◯◯美術館にあるシャルダン(17世紀頃のフランス画家・静物画で有名)の作品は、
ユダヤ人財閥◯◯家の所有だったそうですがナチスに・・・と言った途端、相手は
血相を変えて突然取材を打ち切ったそうです。
なんかうしろめたい事が、ありそうですね。
この映画では、その辺は当事者が亡くなったというところでサラリと流しました。
たまたま、その絵を引き継いだ若者は呪われた絵は遺族に返還したいという事で、
良かったわけですが。遺族であるワルベルグ家は別にお金に困ってそうでないのに、
オークションに出品したのは腑に落ちないなぁ・・・
余談ですが変な寿司の食べ方だな〜🍣
追伸:ジャック・リベット監督「彼女たちの舞台」に出てたロランス・コートが青年マルタンの母親役で出ていたとは全く気がつきませんでした。なんか雰囲気変わったなぁ〜
まぁ彼女が健在という事で星4つに繰り上げました⭐️