「世界はYAMAHA音楽教室に気づいてない🎹」ピアノフォルテ minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
世界はYAMAHA音楽教室に気づいてない🎹
2021年のショパンコンクールのドキュメンタリー。
5年に一回のピアノのオリンピックなので、この映画の次が2025年10月3日から始まったので、映画のあと5年後の結果をまさに今、競ってるってことで、こちらの結果も楽しめるのかなと思います。
感想としては、まあ想像以上でも想像以下でもなかった。カメラが追うのは90名弱のうち、6人。ロシア女子と中国男子がともに17歳で指導法など対象的。
この大会に出てくるレベルで、もうピアノ演奏においては神に近いレベルと思うが、結局のところ、神経伝達と筋肉の反射の話で、反復して脳にも身体にも覚えさせることしかないんだということがよくわかる。
でもそうやって積み上げた精密な機械のような演奏は、17歳の寝癖がとれないような男の子が弾いたとしても、コンクールの観客としてくるような音楽にうるさいおじいさんに近い年齢の人にも泣くほどの感動を与える。
日本人の視点からは、出場者が自分のピアノを選ぶシーンで、スタンウェイなどの銘器にまじって、ヤマハ、カワイが候補に入ってることが印象に残った。
物足りなかったのは、あれだけの日本人が本選に進出してることを描かないこと。勝手な推測だが、このクラスに出てくる日本人の演奏家のほとんどが幼児期にYAMAHA音楽教室を通ってるのではないかと思う。実際、YAMAHA音楽教室は、クラシックのみならず、ポップス、ジャズなどジャンルを超えて、音楽でメシを食えるようになるという、世界に稀にみる音楽カリキュラムを実践している。
そろそろ世界がYAMAHAのすごさに気がつくんじゃないか?日本の小学校教育、高校野球のドキュメンタリーを撮った山崎エマ監督がショパンコンクールのドキュメンタリーを撮ったのを観てみたい。
今年は84名の予選出場者のうち、日本からの参加者は13名。結果が楽しみだ。