満ち足りた家族のレビュー・感想・評価
全108件中、101~108件目を表示
救いようのない恐ろしさ
恐ろしく救いがない。ネタバレしたくないのでぜひ劇場でどうぞ、と言いたいところではありますが、かなり後味が悪いことは否めません。韓国ならではというか、こういう映画は一般受けしないとは思うのですが、完成度の高さは著しく称賛したくなる作品。
一つ一つがセリフではなく人物が取る、選ぶ行動にその意味が広げられて、考えさせられていく。上手く出来ている構造であり、あまりに視聴者目線で考えられた映像枠にすごいとしか言いようがなくなりました。
たとえばジェギュ(チャンドンゴン)の後半の食事のシーンなどは…彼がいま何を思ったか?が、何も台詞がないのに手に取るようにわかってしまう。それがもう…この映画の残酷さを物語っていて悲しくなりますね。私はちょっと体調が悪い時に見ましたけどできれば良いときにおススメします(笑)
それとこの映画を観て「自分なら?」自分が親ならば、まずどう考えるか?(どう動くかは別として)を改めて考えさせられます。
罪悪感より勝るものって…
いやー、最後の最後は想像ついたが、あー、ダメダメと思うや否やバーンときて思わず飛び上がった。私の想像が完結するより速かった!
内容的にはありがちだが、さすが韓国映画、観せ方掴み方がうまい。引き込まれた…。人の心の変動は興味深い。
ヒューマンサスペンス
始まりはショッキングなのですが、その後は会話と心理戦みたいな。起伏があるかないかで言えば無い方なので、多少眠くもなりますが、ラストあたりからどどっとき始めたと思ったらドン、お!ここか!エントランスから出てきたところで予感はしたが…
運びは割と想定内ではあったものの、面白かったです。
弟が内野聖陽に見えて仕方がなかった。ブラックぺアン?
予告の期待よりは下でした。
兄弟の善悪が逆転にスリラーがありました。
人の善の裏には悪も持ち合わせてるというテーマなのか?
でも兄は仕事でドライだっただけで、最初から悪い人ではなかったし、1番人間味あった。我が子が人の死に面してあっけらかんとしていた事に強い恐怖を感じたに違いない。
最後のひき殺し、あーそういう意味かーって。そこに引用かーって、上手かった。
それなりに面白くはあったんだけど、今週の本命の割にはね、、、ちょっと期待外れでした。
前に鑑賞した『勇敢な市民』が想像以上に面白過ぎた。
「Normal」って何だろう
守るべき、子の『 』
『 』に何を置くのか、それが問題だ。
先行上映で鑑賞。年の瀬にこんな名作に出会えたことに感謝したい。ジノ監督も俳優たちも素晴らしい!
***
強かれ弱かれ、我が子が何らかの罪を犯したとするならば、何かの間違いであってほしいと願う気持ちは親なら誰しもが思うこと。
本作に登場する二家族の親たちも同様。そして何らかの形で、我が子の悪事がその本質であったと知ったとき、良心の呵責に苛まれるのは子ではなく親たちであり、その苦しみを重厚に四者四様にすれ違う姿を描いた濃厚なサスペンスドラマだった。
時間軸ごとに良心の呵責の起点が異なる家族たちの判断。それが最後まで交わらないことで、物語は考えうる最も悲劇的な結末に向かっていった。
***
ストーリーは映画的といえばとても映画的であるから、ああ面白かったと済ませたい気もするのだが、なぜか見た者の心にじわりと残滓がこびり付く。この気持ち悪さは、グロテスクなそれではなく単なる不快感というわけでもない。「普通の家族」というテーマがゆえか?
子への本当の愛とは?信じる、とは?
鑑賞する心の「普通の」感覚を逆撫でしつつ、ラストで切り裂く。バラバラに散らざるを得ない私の気持ちも劇中同様、冷たい雨に打たれるが、幾つかのかけらは仄かに体温を帯びていた。
ソルギョング×チャンドンゴンの華麗なる兄弟ドラマ
ソルギョングとチャンドンゴンが
兄弟役という、
なんとも贅沢なキャスティング!
弁護士の兄と、医者の弟は、
それぞれ妻を伴って、
四人で定期的に食事会をしているのだけれど、
ある食事会の日、家にいるはずの
兄の娘と、弟の息子は、一緒に出かけていて…。
それぞれ両親の知らない、
秘密を共有することになります。
どんなことがあったとしても、
親は我が子を、
我が子の将来を守るべきなのか。
そんな疑問を突きつけられる物語!
子どもたちの秘密を知った親たちは、
その秘密を隠そうとしたり、
明かそうとしたりと、困惑します。
何が最善の道なのか、
それは誰にもわからないでしょう。
激しくぶつかる感情に、
切迫したスピード感も加えられ、
見ごたえある物語でした。
全108件中、101~108件目を表示






