「【”ヌオオ!面白いじゃないか!しかも、さあこれからと言う時にエンドロールとはお主諮ったな!(おバカ)”真田広之さん、本当におめでとうございます。この後どうするかは貴方次第である。私は<以下、自粛>】」「SHOGUN 将軍」エミー賞受賞記念上映 第一話、第二話 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”ヌオオ!面白いじゃないか!しかも、さあこれからと言う時にエンドロールとはお主諮ったな!(おバカ)”真田広之さん、本当におめでとうございます。この後どうするかは貴方次第である。私は<以下、自粛>】

2024年11月17日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

ー 劇場に入る前に、係の人からこの作品を独占配信している会社の特別広告を貰う。ここが重要で、ストーリーの粗筋が書いてあるので、一分で脳内に配役と共に叩き込む。
  そして、「第一話 按針」が始まるのである。-

■粗筋<特別広告に大体載ってるよ。>

・物語は1600年から始まるのだが、太閤は既に亡く(どう見ても、豊臣秀吉がモデル)、世継ぎを守るという名目の五大老の覇権争いや、オランダ貿易商たちの日本との関係性や、日本に流れ着いたイギリス人、コズモ・ジャービス:按針(どう見ても、三浦按針がモデル)がオランダ貿易の中に割り込もうとする姿や、按針が吉井虎長(真田広之)と結びついていく様が描かれるのである。
 吉井の家臣の嫁、戸田鞠子(アンナ・サワイ)がそれに重要な役割を果たしている。
 更に、太閤存命時のシーンも描かれ、落派の方(二階堂ふみ)(どうみても、淀殿がモデル)の腹に一物有り気な表情や、太閤の意志が虎長に伝えられるシーンなど、歴史好きには堪りません。

◆感想

・真田広之氏が拘り抜いた、日本の文化、人間性を伝えるために揃えられた浅野忠信、平岳大、西岡徳馬等々が役を務めているために、ハリウッド映画での日本の描き方あるあるの、”変な日本語””変な文化紹介””変な衣装、意匠”が、一切ない所が、大変良い。
 全てにおいて、本格時代劇なのである。

・更には、史実を基にしながらも、微妙に設定を変えている点(冒頭に、ジェームズ・クラベルの原作「SHOGUN」の分厚い4冊セットがどどーんと出る。)が、とても面白いのである。劇中の按針の本名が”ジョン・ブラックゾーン”であったりね。

■それにしても、この偉業は主演兼プロデューサーを務めた「ラストサムライ」を始めとして数々のハリウッド映画に出演して来た真田広之氏の執念の賜物であると思うし、他の日本の俳優さん達の頑張りと、アメリカのエグゼクティブ・プロデューサーや各話の監督達との、文化交流の賜物でもあろう。
 今作は、関わる全ての制作関係者たちが、本気でワールドワイドな仕事をして、結果を残した事は、素直に敬服する念を抱いた作品であります。

<”鑑賞中に、これは、エミー賞を18部門で取るよなあ・・、”と思っていたらエミー賞は、アメリカで放送される優れた映画じゃなくってドラマに送られる賞だったあああ・・・・。(更におバカ)
 一応、無理だと分かってはいるが、敢えて記載する。
 【お願いだから、第3-8話を、短期間特別上映で良いから、劇場で上映しておくれよ!】
 それにしても、アメリカネズミを生み出したトコロは、矢張りしたたかであるなあ。商売上手だなあ。(怒っちゃ嫌よ)じゃーね。>

NOBU