We Live in Time この時を生きてのレビュー・感想・評価
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思い出の数々を見ているよう
採点4.3
ジョン・クローリー監督による、限りある愛の時間を描いた作品。
まず、二人の過ごしてきた時間を前後に散らせた構成がすごいうまい。
「あんな事もあった、こんな事もあった」と振り返る、主人公トビアスの思い出の数々を見ているよう。
そしてフローレンス・ピューの情熱的な、アンドリュー・ガーフィールドの穏やかな、その二人の交錯した芝居がとても素晴らしかったです。
本当に見入るようでした。
衝撃の出会い、訪れた恋、結婚、妊娠、壮絶な出産、再びの闘病、自身の証としての挑戦、家族と共にもう一度挑戦。そして、バイバイ。
その余白を残したラストはとても優しく、エンドロールが始まった途端涙で溢れていましたよ。
しばらく余韻が残る程、とても素敵な愛の物語でした。
一般指定で見るのはやや厳しいか
今年139本目(合計1,680本目/今月(2025年6月度)2本目)。
イギリス・フランス合作ということですが、シェフシーン以外等を除けば英語です。ただし、フランスが絡んでいるので、あの謎の旋律のCANAL+は出てきます(ただし、フランス映画ではない)。
この映画の最大のポイントとして、時間内直視するのが難しい描写が多いというところもあります。「行為」を想定できるシーンや出産シーン、さらに吐しゃシーンとそこそこ多いので(ただし、一般指定なので配慮されている)、ちょっと厳しいと感じる人はいらっしゃるのでは、と思います。ただ、映画の述べる趣旨は理解しやすいし、日本でもストーリーの趣旨はある程度妥当するようなところはあるので、「直視が難しい」という点をどう取るか、というところになります(光の点滅等のシーンは存在しない)。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/やや直視が難しいシーンがある)
もっとも、出産や吐しゃシーン等は理由があるのであり、一般指定でもあるので配慮もあるところ、連続して出てくるようなところもあり、何らか配慮は欲しかったです(120分ちょっとという長さですが、ポップコーンだの何だの持って入ると多分吐きそう)。
(減点0.2/英文法的な話/分詞構文上の意味上の主語)
トビアスの発言に以下のような部分があります。
> Technically speaking, we still are but we’re also divorced.
> (専門的に言えば、今も婚姻中だけど、実際には離婚(状態)しているんだ)
この文は分詞構文にあたります。「専門的に言えば」の意味上の主語は「私」(トビアス)ですが、「今も婚姻中~」の意味上の主語は示されている通り we (夫婦のこと)でズレが生じます。このような場合、厳密には主語を補う必要があります(このように自明な場合かつ「正しい意味」が理解可能な場合、省略しても英文法的には許容されるか、注意程度で減点されないことも多いが)。
ここは英文法的に厳密にはまずいかなといったところです。
フローレンス・ビューの体当たり演技が凄かった
フローレンス・ピューとアンドリュー・ガーフィールドが出演する夫婦愛ドラマ。予告編を見て面白そうなので鑑賞。
限りある命を後悔しない為に最後までエネルギッシュに生きる夫婦の姿を時間軸を織り交ぜながら爽やかに描いています。
やはりフローレンス・ピューの魅力満載で多くの名監督から指名されるのも理解できます。最初から最後まで様々なエピソードが時間系列が順不同で
最初は気になりましたが脚本と演出が上手で次第に気にならなくなりました。結果的には時系列順で普通に見るより飽きないで見れて正解だったと思います。
幼いころから人格と才能と肉体に恵まれ様々な経験を経ての一生を爽やかに演じる女優としてフローレンス・ピューが素晴らしかったです。
おススメ度は満点。
主役の二人の熱演はとても良い。
人生の選択と人生の流れが交差する
様々な時間が交差して描かれる人生の美しさ
「僕が見るべきなのは、目の前の君だった」
▼感想
THE RIVERに試写会に招待頂きました!ありがとうございました!
アンドリュー・ガーフィールドとフローレンス・ピュー、好きな俳優と好きな俳優のラブストーリーなので気になっていた作品!
ストーリーは様々な時間が交差して描かれる。二人が一生懸命生きた大切な「今」を目に焼き付けた。「残された時間を精一杯生きる」を描く映画かと思っていたけど、それだけではなく二人の人生の様々な瞬間に美しさや力強さを感じた。
フローレンス・ピューの演技は本当に心に響く。ピュー演じるアルムートがトビアスに自分の想いをぶつけるシーンは涙した。彼女とアンドリュー・ガーフィールドが様々な人生の瞬間を演じていて、この二人以外のキャスティングは考えられない作品だった。鑑賞後は二人のことがもっと好きになった!
終盤のシーンには涙したけど、この作品は「泣ける映画」ではなく「励ましの映画」。鑑賞後は自分の人生、家族との時間をもっと大切にしようと思えた。
▼お気に入りのシーン
アルムートがトビアスに自分の娘への想いを語るシーン!
編集と設定に魅せられる
試写会にて鑑賞
「夫と子供がいる主人公が癌」
しかも、キノフィルムズ。
あーー、はいはい と思い
期待せずに劇場へ
まず、面白かったのは
時系列がグッチャグチャ
ヒロインの髪型で 脳内で
時間軸を組み立てる
その設定も斬新
元フィギュア選手
バイセクシャルで
ボキューズ・ドールのメダルを狙う
レベルのオーナーシェフ
よくもこれだけの設定を詰め込んだ
~と 思わせる。
んが しかし、 これがちゃんと
映画になってるの。
しかも そのヒロイン、
不妊治療 にも勝利して
まさかのシチュエーションで
出産。
子供のお迎えを忘れて
自分の結婚式をキャンセルしつつ
料理のオリンピックに参戦
夫に問い詰められて
自分の人生・仕事・母として
終盤の子供に向けての
メッセージを語るシーンは
今に生きる 仕事を持つ母親には
共感を得られるであろう
名シーンだった。
人生いろいろ(島倉千代子風に)
そこをなんで隠したんだろ
久々に沁みました
妻が癌になるお涙頂戴作品は、これまで散々映像化されてきましたが、個人的にはホラーとかスリラーよりも、ベタなドラマに励まされたい派閥なので、やはりこういう作品はいくらでも観たいです。
出会い、付き合いたてのキラキラした女の子がプロポーズされるまではよかったけど、そこから色んな苦悩があったり、意外な場所で出産したり、ずっと涙がじわじわ溢れるシーン、病気を宣告されるシーン…、色んなドラマが時系列関係なく散りばめられます。
そのたびに表情が違うフローレンスピューの演技力には観客みな惹きつけられます。苦しいこと色々あるけど、せっかくの命、最後までしっかり燃やし尽くそうと励まされる作品でした。
原題のWe live in timeにはかなり色々な意味が込められる、いいタイトルだと思います。文字通り「この時代に生きている」でもいいし、「そのうちやがて一緒に暮らす」にも当てはまるし、「一緒に生きるのに間に合う」の意味にもなる、深い作品です。
でも日本だと変な邦題がついちゃうのかな。いつまでも日本人がバカ扱いされないためにも、そのタイトルに込められた意味が損なわれないためにも、原題のまま上映してほしいと思う、今日この頃です。外国人と映画の話する時、原題が思い出せなくてテンション下がるんです😅。
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